敵は、だれだ?

突然ですが、これを読んでくださっているみなさんに敵はいますか?
若しくはそのように感じる人はいますか?
私にはかつて、敵の様に感じていた人が数人いました。
正確には “敵” というよりは “味方ではないのではないか?” と感じていた方が正しいです。
最初に 『味方ではない』 と感じたと記憶しているのは両親に対してです。
これは思春期の頃で、中学生の頃に強く感じていました。
私の母親はとても心配性で過干渉でした。
「学校からは5時に帰ってきなさい」 だとか、友達と学校からの帰り道の途中で立ち話をしていたら 「みっともない」 部活はバレーボールをしていたのですが 「勉強がおろそかになるので辞めた方がいいのではないか」 「あの友達は不良じゃないのか」
などなど・・・。
そして、自分がとばっちりを受けるのが嫌なのでその母親に賛同する父。(のように見えていました)
それはそれはウンザリで、そんな両親を 『私の自由を邪魔する人達』 『私を疑う人達』 『私のことなどこれっぽっちも解っていない人達』 と感じていました。
そうなると、会話はモチロン極力顔を合わせなくて済むように生活します。
『どうやって自分の領域に入ってこさせなくするか?いかに彼らの目をすり抜けて自分のやりたいようにやるか?』 『早くこの家から出てひとり暮らしをしたい』 などとまるで、両親を敵のように感じていました。
しかし、反面、『親なんだからもっとちゃんと私の面倒をみなさいよ!』 『もっと私のことを信じて理解してよ!』 とも思っていました。
大人扱いしてほしいけれど子供のままでの居たい、という解りやすい反抗期の心理ですね^^;
両親のことは、高校生くらいになるとさすがに反抗期も落ち着き、色んな話が出来るようになっていったのですが、次に敵のように感じた人物は離婚した元夫でした。
結婚して10数年経った頃、彼の浮気問題が持ち上がり 『別れるか・やり直すか』 を考えた時私は 『やり直す』 方を選びました。
『私は私の子供と家庭を守らなければ!』 と思ったのです。
しかし、この時の私の 『やり直す』 は彼が変わってキチンと家庭と向き合ってこそ、やり直せるのだと思っていました。
なので、彼が 『どこで何をしているのか』 『また女性と会っているのではないか』 と疑い 『父として、夫として、この男を立派な家庭人として更生させなければ!』 ともがいていました。
けれど、そのように私がもがけばもがく程彼は逆の方向へと行ってしまいます。
『私は子供と家庭を守りたいだけなのになぜ解ってくれないのだろう』 
その、私の望んでいるものから遠くかけ離れていこうとする彼は ≪とても手強い敵≫ のようでした。
『このままでは、本当に家庭が壊れてしまう、なんとかしなければ』 そう思った時にたまたま見つけたここ、カウンセリングサービスの心理学講座を読み漁り、イヤ~なことを読んでしまったのです。
【人をコントロールしようとするとその人との間に壁を作ってしまう】
【相手を変えようとするより、自分が変わった方が早い】
これを読んだとき、「えーーーーーーっ!だって悪いのは彼なのにぃ?私が変わるのぉ?うぐぐ・・・」 と思ったのですが、確かに実際彼はどんどん離れてゆくし、相手を変えるより自分が変わった方が早い気はする。
【彼を私の望むような立派な家庭人に変えようとするのではなく、“私”が変わる】
このことにかなりの理不尽さや、敗北感にも似た気持ちを感じながら、しかし、それでも私は再び 『やり直す』 方を選び、『私が変わってみよう』 と思いました。
もう、ほとんど別居状態であったのですが時々彼は 「子供達どう?」 と電話をくれていました。
ある時私のイライラが募って、でも心の中では 『言ってはイケナイ、言ってはイケナイ』 と分かっていたのに 「もういい加減にこの状況をなんとかしてよ」 「いつまでも子供のような振る舞いはやめてちゃんと向き合えば?」 と、またしても彼をコントロールし、彼を変えようとするようなことをつい、言ってしまったのです。
そして彼に 「お前のそういうところが嫌やねん!!」 と言われ 
『あっ!!そうか!!この人が敵なのではなくて、変わろうとしても変われない私の中の頑固で素直になれない私が敵なのだ!!!』 と気づいたのです。
なかなかの衝撃発見でした。
彼を敵のように感じていましたが、まさかの灯台もと暗し。
まさか、自分の中に敵がいたとは!
しかも、それが一番手強い(-_-;)
親子・夫婦・職場、いろんな人間関係で 「コイツはなんだか手強いぞ」 と感じた時、自分自身を見つめてゆくと、意外と手強い自分を発見するかもしれません。
そして、その手強い自分を見つけてあげたら、まずはそのまま受け入れてそして癒していってあげると自分がラク~になります。
“手強い“ と感じていた相手は、ラク~な私で接するので相手も自然と徐々に変わってきます。
敵などどこにも居ない “無敵な私” になりたいですね。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。