●コミット

 その日のカウンセリングが終わりカウンセラー仲間の山本と
スターバックスでコーヒを飲みながら、小さい頃したイタズラの話や、
なにげない日常の話などをしていました。
話題の一つに山本がコミットについての話題を切り出してきました。
(コミットといのは、こうすると決める、こうすると選択しつづけるとい
 う意味で心理学では使っています。

「はらっちって、コミット人間よね。」
(はらっちって僕のことです。
山本にこう呼ばれてます。

「そう?そうかな?」
本人的には“ピン!”っとこなかったので、間の抜けた返事を返しました。
すると、
「そうやん、だって、これと決めたら一直線でしょう。」
「う〜ん、そうかも???」
そう言われても、ピン!とはこなかった僕に、山本の追撃説明が迫ってき
ました。
「だって、こうでしょう、ああでしょう・・・・・」
さすが、カウンセリングサービスのカウンセラー山本です。
彼女の説明を聞くと、『なるほど』と納得してしまいます。
「こうしたいと思ったらコミットするから、はらっちって願望達成能力が
 高いと思うよ。」
そういわれれば、好きな仕事にもつけてるし、好きな彼女と付き合えてる
し、なんだかんだと欲しいものは手に入ってるなーと思いました。
(本当にこれが欲しいと思うことが少ないというのもあるので、的を絞っ
 て手に入れてるのも関係しているのかもしれませんが。)
コミットの話をして、少し昔のことを思い出しました。
 昔、僕がカウンセラーになる前は、四六時中
『カウンセラーになりたいなー。』って思ってました。
だけど、カウンセラーになって食べていけるんだろうか?本当にやってい
けるんだろうか?いろんなジャンルの相談に対応できるんだろうか?
いっぱい不安を抱えてました。
そこで、僕がカウンセリングを教えてもらってた先生に
「カウンセラーになりたいと思ってるんですけど・・・不安なんですよね。」
と相談をしたことがありました。
すると・・・
「はらっち、カウンセラーになりたいというのと、なるって言うのは違う
 でぇ〜」
という答えがコテコテの大阪弁で返ってきました。
(先生にもはらっちって呼ばれてます。

「あっ、そうか!」と思いました。
カウンセラーになるって決心ができていないから、
カウンセラーにならない選択を考えたり、そうした時後悔するかなーとか、
よけいな悩みや不安がいっぱいでてくるんだなとその時思いました。
本当にカウンセラーになりたいと思っていたんだけど、
その時は、“なる”じゃなくて“なりたい”だったんですね。
先生の話を聞いて、そうだ“なる”って決めようと、その時初めて決心し
ました。
『なにがなんでも、カウンセラーになる。
 パンのミミをかじってでもカウンセリングをしていこう』
って決めたんです。
初めてその時カウンセラーになることにコミットメントしました。
すると腹がくくれたので、不安が少なくなっていき、
不安を考えるよりも、どうやってカウンセラーになっていこうかと考える
ように気持ちが変わっていきました。
コミットをすると、すごく強くなりました。
だって、壁にぶちあったても、“カウンセラーになる”って決めたんで、
後はどうやって壁を乗り越えるかを考えるだけでしたから。
壁にぶちあったても引き返すことは考えなかったんですね。
こうして、やってくる壁を乗り越えてカウンセラーとしてやってきました。
そのことを、スターバックスでコーヒを飲みながら思い返していました。
すると、
「コミットしたら、願望が達成できるんやから、
 欲しいものをちゃんと決めといたらいいんちゃう?
 そうやん、決めとき決めとき〜はらっちは何が欲しいですか?」
なるほど、そういえば最近なにが欲しいとか考えてなかったなと思いました。
これを手に入れたいと思うものがないと、そりゃぁ手に入ってこないよな
と思いました。
それからの二人は、コミットという結構まじめな内容の話から、
お風呂が大きいマンションが欲しい、年に1回は海外旅行が欲しい、
温泉旅行が欲しいと、欲望のおもむくままの話に変わっていきました。
(笑)
楽しく欲望のおもむくままの話をスターバックスでしていましたが、
この何が欲しいって整理しておくのって大事だなと思いました。
欲しいと思うからこそ、それを手に入れる目標にできるのですからね。
さぁ、コミット、コミットっと。
原 裕輝

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。