母を超えて。最高の親孝行を。

「あなたにとってお母さんは、目標だったのかもしれませんね」
つい最近、社長(当社代表:平)から言ってもらった言葉です。
これを聴いたとき、私は、ぽかーんとしていました。
びっくり、というか、そんな風に考えたこともなかったため、です。
たしかに、私にとって母は、すごい人でした。
祖母(お母さんにとってはお姑)との中は最悪だったにも関わらず、祖母が痴呆になってしまったり、徘徊するようになってしまったり、日常生活を送ることが難しくなってしまったりしても、最後まで丁寧に面倒を見ていました。
当時、祖母が自分の息子(私にとっての父)の名前を忘れてしまっても尚、母の名前は最後まで覚えていたことからも、その関わり方のすごさを感じていました。
更にそれだけではなく、祖母への介護が長じて、介護の資格を取り、外のおばあちゃんのお世話までしていたのです。
自分の家での介護だけでいっぱいいっぱいになってしまいそうなのに、母はそれを外の世界へつなげ、更に「外にはもっと大変なおばあちゃんがたくさんいるってわかったわ。だから、うちはまだ大丈夫な方よー^^」なんて言っていたのです。
我が母ながら、“なんだ、この超ポジティブな感じは?!”と不思議に思っていたことを思い出します。
また、父の願いもあって、母は完全に専業主婦でした。
私の記憶では、母は毎日家のどこかを掃除していました。
私の記憶がある時から今まで、それは変わりありません。今は離れて暮らしていますが、帰省するといつもどこかを掃除しています。
食事は、出来る限り、冷凍食品や出来合いのものを使わない主義でした。
ある時、あまりに不思議で、また、面倒くさくはないのかと思い、私は母に言いました。
「たまには、冷凍食品使ったら?全然平気だよ^^」と。すると母は、「お母さんが子どもだったころ、お弁当が冷凍食品ばっかりで、それが嫌だったのよ。うちは自営業だったから、仕方ないとはわかっていたけれど、それでも嫌なものは嫌だったのよね。だから、子どもには同じ思いをさせたくなかったのよ~^^」と言っていました。
その想いは分かりますが、子ども心に、もっと楽すればいいのにな~と感じていたことを思い出します。
でも母は、それを貫き通し、やり続けているのです。
本当にすごいなぁと思います。
ちなみにこれも、未だ変わっておりません。
それから、私は母が病気で臥せっているところを見た記憶がありません。体調が芳しくなかった日はあったと思います。
でも、一日お布団で休んでいる、とか、入院してしまうとか、記憶にありません。記憶にあるのは、「今年も健康診断、オールAだったわぁ^^」という、テンションのあがった、母の声だけです。
そしてこれも、未だに変わりありません。人間ドッグを受けるようになった今も、相変わらず健康です。
少なくとも、私を産んでくれた30歳代から60歳を超えた今も、ずっと健康なのです。
これって、すごいですよね!
本当に、書けばキリがないのですが、最後にもうひとつ。
おうちでたくさんのこと(家事や介護や家計のやりくり等)をしているにも関わらず、外によく出る母でした。
バウンドテニス、気功、吹き矢(スポーツなんですよ、知ってました?)、訪問介護、地域の集まり(田舎によくある集まりです)など。更に家では、心理学の通信学習もしていました。
全部、40代・50代になってから始めたものばかりです。
家の中が大変なのに、家に引きこもらず、外に出てバランスを取ることを選んだお母さんは、とてもパワフルな女性だと思います。
よく体力あるなー、と子ども心に感心していたことを思い出します。
そんな母を、いつの間にか、無意識的に、私は目標にしていたようです。
その証拠に、社長から言われた言葉は、ぽかーんとしながらも、すっと私の腑に落ちていきました。
そうなんです、ずっと。
私はずっと、母をすごい人だと思っていました。
きっと気づかぬうちから、ずっと尊敬しています。
母のことを、本当に誇らしく、思います。
そして同時に、そんなすごい母のようには、きっと私にはできない、そんな風に感じていたことにも気がつきました。
あんなにパワフルに、ネガティブな出来事すらポジティブに転化させる、そんな母には私は到底及ばない、そんな風に感じていたようです。
だからこそ、一番身近なモデルとして、一番身近な成功者として、母のようになることを目標にしていたのかもしれません。
形は違えど(少なくとも、いま私は専業主婦ではないので)、“母のような”、力強く、美しく、決して人の悪口を言わない、ネガティブすらポジティブに変える、信念を貫く、お父さんのことを一番に愛しているということがわかる、どんなことがあっても総じて幸せに過ごしているとわかる、そんな女性になろうとしていたのかもしれません。
そして、このことに気づいたからこそ、続けて言ってもらった社長の言葉が身に沁みました。
「お母さんにはお母さんの道があるように、あなたにはあなたの道があるんですよ」
「お母さんとつながり、お母さんを超えて、あなたらしく成功した姿をお母さんに見せることができたとしたら、それは最高の親孝行になりますね^^」
本当にそうだな、と思いました。
最高の親孝行、すごくしたいと思いました。
今回書かせて頂いた内容は、本当に最近の出来事で、まだ“私の道、私らしい成功”の形は見えていません。
でも、いつか必ず。
私が私の道を歩き、私らしく成功した姿を母に見せよう、そんな最高の親孝行を成し遂げるのだ!
そう、心から思っています。

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2件のコメント

  1. 私、そこにいてそのお話をやり取りを聞いていました。
    私から見たら、さゆさんはとても素敵で柔らかくて女性的で憧れる存在です。
    けれど私には私の道があるのかなぁとコラムを読んで思いました。
    コラム、ありがとうです。
    (^^)/

  2. みちこさん
    コメントありがとうございます(^-^)
    その場にいらっしゃったのですね!
    応援ありがとうございました!!
    >私には私の道があるのかなぁと
    その通りです☆
    みちこさんにはみちこさんだけの、オリジナルな、オンリーワンの『道』が存在します。
    いっしょに“自分だけの、自分がもっとも輝ける道”を歩いて、生きていきましょうね。
    ありがとうございます♪