●1年の計は元旦にあり

「一年の計は元旦にあり」とよく言いますね。
皆さんは「今年はこうしよう」とか、「こんな事を楽しもう」など何か目標や決意をされましたでしょうか?
僕は、元日の朝でこそありませんでしたが、それを決めて実行していることがあります。
それは、今までやった方がいいことはよくわかっていたし、友人なども心配してくれていたことなんですが、どうもふんぎりがつかなくて、やらずにいた事でした。
僕は、糖尿病を持っています。
半年ぐらい前に主治医から食事療法を勧められ、「1日の食事を1600キロカロリーにしましょう」と指導されました。
ところが、僕の人生の大いなる楽しみの一つは、おいしい食事をすることです。
加えて、お酒をこよなく愛しています。
仲間達と美味しい食事をしながら楽しいお酒を飲むことは、僕の人生にとって欠かすことの出来ない事なのです。
ですから、主治医からカロリー制限の指導があった時には、「そんな事をしたら、僕の人生はつまらない人生になってしまう。そんな人生なんてサイテー」と思いました。
その後、多少は食事の摂り方には注意を払いながらですが、でもカロリー計算は一切せず、食事療法としては、まぁ、野放しに近い状態で昨年は過ごしてきました。
ところが、そんな生活を送っていると、定期的に測定する血糖の値は徐々に高くなっていき、疲れが抜けなかったり、疲れやすい状態がどんどん酷くなってきたんですね。何とも毎日体がだるいんです。
糖尿病のせいかどうかわかりませんでしたが、ちょっとこれは何とかしないと、やりたい事もできないなぁ・・・なんて漠然と思い始めていました。
年末に、ある人から本のプレゼントをもらいました。
2冊の本をもらったのですが、そのうちの1冊は、糖尿病の闘病を素材にした小説でした。
プレゼントしてくれた方は、いつも僕の体を心配してくれている人で、「コントロールしているようで良い感じがしないかなぁ?」と言いつつもその本をプレゼントしてくれたのでした。
その小説は明るいトーンで書かれていて、とても面白い小説でした。
主人公が糖尿病と診断されて、糖尿病の食事に慣れるための教育入院をし、カロリー計算をしながら食事療養をしていくという話しでした。
その小説は、主人公やその周りの人達の人間臭さがとてもよく現れていて、また、主人公も美食家で酒好きのところが僕にとてもよく似ていて、まるで自分の事のように感じながら面白く読みました。
特に主人公がカロリー制限をもろともせず、逆にそれを楽しみながら工夫して生活している様子は、与えられた条件でどうベストを尽くすかという僕の勘所をくすぐりました。
こんな考え方や、やり方だったら、「食事制限」も「制限」ではなく、「挑戦」として楽しめるのではないかなぁ・・・ふと、そんな事を思いました。
また僕は、年末年始を母親と一緒に海外で過ごしたんですが、シンガポールにいたときに、オーラの写真を撮るというお店があって、面白そうなので写真を撮ってもらいました。
電極の上に両手のひらを置き、箱のような場所に入ってポラロイド写真を撮ります。
出来上がった写真を見ると・・・・齢80になろうかという母親の写真はオレンジやゴールド系の光が輝くとても明るい写真でした。
ところが、僕の写真はというと、とにかく暗い。暗い青色と暗い紫色がボワッという感じで僕の周りに漂っているんですね。お店の人によると「あなたは疲れている。体調が良くない。パワーが低下している」と散々でした。
オーラ写真の真贋は別として、プレゼントされた本の事や血糖値のこと、疲れやすいことを考えると、「そろそろ本気で糖尿病と向き合えという事なんだろうなぁ」と感じました。
そこで海外から帰って早速、僕は食事制限に「挑戦する」事を決めました。
ただ、僕の場合は、美味しい食事が大好きで、お酒をこよなく愛している、仲間とワイワイ騒ぐのが大好き、外食が結構多いという事もあって、それらを完全に止めると決めるのは難しい気がしました。
完全に何かを成し遂げようとすると、それはかえって出来ない理由になってしまいます。
主治医からは「甘い」と言われるかも知れませんが、でも、やらないよりはやった方が良いという感覚で、僕はとりあえず無理のない様にルールを2つ決めました。
一つは、「お酒は制限しない」という事です。
そしてもう一つは、「仲間とワイワイやるときには、食事の摂り方は流れに任せる」という事です。
そしてそれを今も継続して実行しています。
家で食事を摂るときには、僕の献立は、家にある食材からカロリーを計算し、栄養バランスを考えて、使う量と調理方法を僕が決めています。
そして、調理は母に任せます。
献立を自分で考えることは、どの食材にどれぐらいのカロリーがあるか、どの栄養分類に入るかを勉強する過程でもあります。
これらを自ら覚えることによって、例えば外食でどんなものをどれぐらい食べればよいかの見当がつくようになります。
1600キロカロリーというと結構少ない感じですが、意外や意外、とても豊かな食生活が送れます。
食べてはいけない物は全くないので、バランスをとりながら量を調節します。
コンニャクやきのこ、海藻はいくら食べても良いことになっていますので、量を確保するために、必然的にコンニャク料理、きのこ料理、海藻料理が多くなりますが、調理方法を工夫する事でマンネリ化は避けられます。
こうやって食材とカロリー、調理方法の組み合わせを考えることは、まるでパズルを組み立てているようで、僕には面白く、楽しい作業となっています。
そしてその結果、多少の変動はありますが、血糖値は劇的に低下傾向を示し、疲れやすさも徐々にとれてきています。
お酒も制限しない、外食も流れに任せるという形ででもです。
やってみるものだなぁ・・・と思いました。
決めたら、まずはやりやすいようにやってみる、そんなやり方も良いかも知れませんね。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

大谷 常緑

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。