●バレンタインの思い出

ちょうどバレンタインの季節ですね。
先月あたりからバレンタインの準備やチョコレートの配置替えなど、いろんな
お店で目にしました。
年々デザインもきれいになってますよね〜。
チョコの種類も増えました。
チョコといえば、私はベルギーの「ギャレイ」という、つづりを忘れてしまっ
たのですが、そこのチョコが好きですね。
この時期しか日本ではお目見えすることのないメーカーですけどね。
聞いた話なんですが、バレンタインで女性から男性に贈り物をするのって、日
本だけだそうですね。
これも聞いた話なんですが、とある国では、バレンタインは男性が女性に花束
を贈る日なんだそうです。
きっと、お菓子会社が仕組んだことなんでしょうね。
2月3日の恵方巻きも、関西では昔からありましたが、もとは海苔業者が始め
たことだそうですしね。
ま、それも楽しんでしまえばどうでもいいんでしょうけどね。
今年は「ともチョコ」っていうのがあるらしいですね。
私も最近聞いたのですが、「本命チョコ」「義理チョコ」は皆さんもご存知だ
と思いますが、友人にあげるチョコのことを「ともチョコ」と言うんだそうで
す。
バレンタインも年を重ねるごとに少しずつ変わってきているんですね。
さて、私にはバレンタインに関して、強烈な思い出があります。
それは小学校5年のことでした。
当時の学校では(今でもそうかもしれませんが)お菓子を学校に持ってきては
いけないという校則があったんです。
毎年のようにバレンタインの時期になると、チョコレートをあげたい女子が先
生の目をかいくぐってチョコをあこがれの男子にあげてましたね。
そしてこの年も、女子達がチョコを持ってきて男子達に渡していたのですが、
その中の男子の一人が教室ででチョコを食べちゃったんです。
それだけならまだいいんですが、なんと包み紙をそのまま教室に捨ててたんで
す。
先生がこれを見つけてしまったから大変です。
5時間目の授業が急きょホームルームの時間になり、全員先生から懇々と説教
を受けました。
そして、先生が生徒達にこういったんです。
「チョコを持ってきたりもらったりした人は立ちなさい!」
先生的には、全員立つか立ってもクラスの半分くらいだろうと思ったのかもし
れませんね。
おそらく他意はなかったんだと思います。
ところが、いざ生徒達が起立してみると、なんと私以外全員立ってたんです
よ!
さすがにこれは先生も私も、そしてクラスメイトも驚いてましたね。
その後、先生が私に聞くんです。
「中原君、チョコ、もらってないんだね。」
「はい。」
私は自信を持って言いました。
何せ私は、小学校6年間一度もチョコをもらったことがないから、もしもらっ
てたら飛び上がるくらい喜んだはずです。
私にとってバレンタインは「お菓子会社の陰謀や!」と叫びたかったくらいで
すから。
そしたら先生がまた聞くんです。
「本当に、チョコ、もらってないんだね。」
私はさらに自身をもって(持っていいのかどうかわかりませんが)うなずきま
した。
そのあと、教室に流れるきまず〜〜い雰囲気。
見つめあう先生と私。
クラスメイトの熱い視線。
結局その気まずさがホームルーム終了の決め手になったのです。
が!
私はなんか納得いきません。
それは、チョコがもらえなかったことではありません!
クラスでたった一人だったことでもありません!
こんなネタにできるおいしいことがあったわけですから、それはいいんです。
それ以上に、あの時の先生のあわれむような表情!
持ってきてはいけないという割に、もらってない私を見るさみしそうな顔!
今でも忘れませんよ〜。
だからといって怒っているわけではありません。
私にとってはすべて楽しむためのネタですからね。
でも、こんなことがあっても笑いのネタにできるくらい楽しんでしまえば、過
去のつらいこととの多くは、今笑い飛ばせてしまうかもしれませんね。
深刻になるより、その深刻さを笑い飛ばしてみる。
一度、自分の笑える過去を探してみるのもいいかもしれませんよ。
ちなみに、今は毎年妻がホットチョコレートかココアを入れてくれます。

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