●恥かしがり屋さんの僕と魔法の呪文

名古屋にカウンセリングで出張していた時のことです。
1日のお仕事が終わってお風呂にはいってポッカポカな体でホテルの25階から
名古屋市内の綺麗な景色をボーーーーーーーーーっと眺めていました。
たぶんその時は、口をあんぐりとあけて、ユルユルの顔でかなりボーーーーーーーー
としていた思います。
その時に、頭の中に『お礼を言わなくっちゃ』という思いが突然頭に浮かんできました。
あることで、お世話になった友人にお礼を言ってなかった事を思い出したんですね。
なぜか知らないですけど急に『お礼を言わなくっちゃ』って思っちゃったんですね。
でも次に出てきたのが『今更お礼言ってもな〜』という思いがでてきました。
お礼は言いたいけど、タイミングが逸しちゃったというか、タイミング的に
今お礼を言うタイミングじゃないんじゃないかなという感じがしたんです。
(たぶん、僕の恥ずかしいとい気持ちが、タイミングを逸してるんじゃないかという
 理由を作って言わなくてもいいようにしようと思ったんだと思います(^_^;) )
僕たちの心は面白いもので恥ずかしさ、罪悪感などの感じたくない感情があると、
もっともらしい理由を作って、その感じたくない感情と向かい合わなくて済むように、
いろいろ理由をつくっちゃうんですね。
また、その理由っていうのが、もっともらしい理由だったり、正論だったりするんです。
でも実は感情から逃げてるだけだったりするんですね。
こういうことを知っていたんで、
『うわぁ〜僕、恥かしいから言わなくてもいい理由を考えてるんだな』
って気づいちゃったんです。
(カウンセラーなんかしてなくて、こういう心のしくみを知ってなかったら
 気づかなくて済んだのになぁー(笑)(^^) )
気づいてしまったら最後です。
僕はしたほうがいいと思うことをしなかった時に後悔をしちゃう性格なので、
もっともらし理由を作ってしなかったら後で後悔しちゃうなって思ったんです。
だからお礼を伝えることにしました。
(少し照れくさかったんですけどね。(^^) )
ちなみに罪悪感っていう感情は2種類ありましてね、
なにかしてしまった罪悪感となにもしていない罪悪感ってあるんですね。
前者は、なにかしてしまって、悪いことしちゃったなとか申し訳ないなーと感じるもので、
後者は、したほうがいいなと思ってるにも関わらずなにもしていないことで
申し訳ないなーと感じるものなんですね。
どっちがきついかというと後者の罪悪感のほうがきついと言われます。
(こんなこと知ってたらよけいにした方がいいなと思ってるならしてしまおう
 って思いますね(笑) )
ただメールで、「ありがとうね。」って伝えたんです。
(こんだけのことを伝えるのに先ほど書いた文章のようにいろいろ考えたんですよね。
 僕がどれだけ恥かしがりやさんなのか分かってもらえると思います。
(^^) )
すると、その友人からとっても嬉しいメッセージが返ってきました。
とっても嬉しいメッセージです。
それを見て嬉しいのと感劇なのと少し照れくさい感じがしました。
照れくさいって、恥かしさなんですよね。
自分でもホンマ恥かしがりやさんだなーと思います。
(笑)
昔はこの恥かしいのを感じたくなくて、人にからかわれたりすると、
「もう、人のことはほっとけよ(怒)」って怒っちゃってました。
(笑)
怒りと言う感情を作って、恥かしさを感じないようにしてたんですよね。
昔、僕の先生から
「恥かしがりやさんの男の子と、恥かしがり屋さんの女の子が恋に落ちたらどうなると思う?」
という冗談半分の質問をされたことがあったんですね。
どうなると思います?
答えは・・・・・・・・
「なにもおこらない」(笑)
この答えを聞いた時、この話僕のことだと思ったんですよね。
その日から恥かしさに強くなることが、僕の課題になりました。
今はその修行の甲斐もあって、からかわれて恥かしさを感じても怒ることなく
「えへへへへ(#^.^#)」と照れ笑いできるくらいには、ようやくなりました。
まぁ、恥かしがり屋さんってのは相変わらずなんですけどね。
恥かしさに強くなるということは、恥かしさという感情を感じることに強くなることが
必要なんですよね。感情を感じることに耐えられなくて、
「もう、人のことはほっとけよ(怒)」って怒っちゃったりするんです。
まぁ、恥かしさに強くなるのはそれだけではないんですけどね。
今回、恥かしさに打ち勝ってメールを出せたのは、
恥かしさより友達がしてくれた思いを大切にしたいなと思ったんですよね。
(そう思えた自分が好きです(^^)v)
僕たちは恥かしさから大切な人を大切にできなかったり、
大切なものを大切にできなかったりすることってあると思うんです。
それは、親だったり、子供だったり、パートナーだったり、夢だったり、人の想いだったり、
etcです。
そんな時は、よかったら僕が使ってる魔法の呪文を思い出して使ってみてください。
“自分の恥かしさより大事なものがあるよ”っていう呪文を(^^)
原 裕輝

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。