『信頼』と『心配』

こんにちわ、ナルイヒロミです。
や~っと私も「チーズはどこに消えた?」を読みましたよ~。
皆さんはもう読みました???
本当に多くの気づきを得ることが出来る話ですよね?
多くの格言が「チーズ」に見立てて書かれているのですが、その中で今回、私が注目したのは主人公のホーのある行動だったんです。
今日はその話をしたいと思います。

内容の詳しいことは、本当に薄くて、読みやすい本なので(30分もあればじっくり考えながら読めちゃいます)是非読んでもらいたいな~。って思うのですが、簡単に表紙カバーに書いてあるようなあらすじだけ引用させて貰うと、

この物語に登場するのは、2匹のねずみと2人の小人。
2匹と2人は『迷路』の中に住み、『チーズ』を探します。
『チーズ』とは、私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・等などの象徴。
『迷路』とは、チーズを追い求める場所、つまり、会社、地域社会、家庭・・・等などの象徴です。
この一見シンプルな物語の中には、状況の急激な変化にいかに対応すべきかを説く、深い内容が込められているのです。

・・・まだ読んでない人、ちょっと読みたくなったでしょ???(^^)

さて、私が「いや~ん、ホー、えら~い!!!」と目を付けたポイントなんですが、ホーと言うのは小人の1人なんです。
今回のお話の主人公さんです。

2匹のねずみと2人の小人はそれまでもそれぞれのやり方でチーズを探して迷路を進んでいたのですが、チーズステーションCっていう彼らにとって最高の場所を見つけたんです。

大量のチーズがそこにはあって、彼らは幸せな日々を送っていたんですが、それも永遠ではなかったんですね。
ある日、チーズは消えてしまったんです。
2匹のねずみというのは特に驚きもせず、新しいチーズを捜し求めて旅立ったのですが、2人の小人は違いました。
「何が起こったんだ???」っと状況の分析を始めたんですね。
特にもう1人の小人のヘムは居心地がよく、今まで居てよく知っているチーズステーションCから外に出ることを拒んでいました。
「いずれチーズは戻ってくるさ・・・」って。
そしてホーは1人でチーズを探す旅に出ることになります。

それから色んな困難を乗り越えて、ホーはついに新しいチーズステーションNを発見することになります。
これまでに見たこともないような大量のチーズを見つけたんです。
そこには先に旅立った2匹のねずみの姿もありました。

で、この時ホーはヘムの事を考えたんですね。
彼はあのチーズステーションCから前に踏み出すことが出来ただろうか?って。
今のホーには、チーズステーションCまで引き返して、ヘムがもしまだそこに残っていたら彼に新しく見つけたこのステーションNの事を教えてあげることだってできるし、彼が疑って動かなかったとしても、それを無理やりにでも連れてくる事だってできました。

でも、ホーが選んだ答えは違っていたんですね。
本の言葉をそのまま抜粋させて貰えば、ホーが出した答えはこうでした。

ヘムは自分で道を見出さなければならないのだ。
居心地のよさから抜け出し、恐怖を乗り越えて。
誰も彼に代わってそうすることは出来ないし、彼を説得してそうさせることも出来ない。
当人が自分が変わることの利点に気づくしかないのだ。

ホーはヘムを迎えに行くことはしませんでした。
でもその代わり、彼は自分が進んできた道にはヘムの為に目印を残してきたんですね。
彼が困難を乗り越えた度に、そこから得た気づきや教訓を壁に書き残して進んできたんです。
後から来たヘムが、それを見て前進することができるように~、です。

私たちには多かれ少なかれ、『助けたい誰か』がいるものです。
自分の知っている知識はもちろん教えてあげたくなるし、 誰かが問題にはまっているように見えたら、何とかしてそこから抜け出れるようにしてあげたい!と思うものです。

その気持ちは自分にとって大事な人であるほど大きくなるものだと思います。
自分の家族が苦しんでいたら~、恋人が困っていたら~、親友がもがいていたら~、とかとか。
でも、ここでポイントになってくるのは『信頼』と『心配』なんですよね。

私が初めてヒーリングワークでアシスタントという受講生をサポートする立場になったとき、受講生の中でとても気になった人がいたんです

ね。それは4日間という、長めのワークショップだったんですが、その人はヒーリングワークに参加するのが確かほとんど初めての状態だったんです。

私はど~しても気になるその人が、その4日間の内に問題を乗り越えることができないか?って今思うと反省してしまうほど必死になっていました。
その人が楽になれるのなら、なんだってしよう!ってなってたんです。

でも、誰だってそうなのですが、その人にとっても問題っていうのはとても深刻で、「はい、そうですか」って感じですんなり乗り越えられるようなものでもなかったんですね。

私は、それを見て、なんだかすごく打ちのめされたような感じがしたんです。

その時、平さんが私に言った言葉が、
「成井ちゃん、“心配”するんではなくて、その人を“信頼”してあげてね」
でした。

例えば、自分が助けたい相手を「弱い人だ」って扱えば、自分が相手を背負ってでも前に進めてげたい!とか、自分はどうなったとしても、その人がなんとか問題の外に出ることができないか?って思ってしまうかも知れません。

それは、過保護な親が子供の身の回りのことを必要以上にしてしまうのと似ているのかもしれませんね。
でも、実際、人にはそれぞれ「問題を超える力」っていうものがあります。
みんな、自分の問題を解決できる知恵と行動力を持っているものなんですよね。
自分自身で「あぁ、これが問題だな」って思うときは、もうその問題と向き合う準備が出来ているようなものなんです。
そして、この時必要なのは、ホーがヘムのことを思ったような『信頼』です。

それは別に相手を見捨てたり、見殺しにするよなことではありません。
そして、例えば今回のホーのように、ゴールの地点で両手を広げて相手を迎えるために立ち続けると言うことはとてもパワーのいることです。

「かわいい子には旅をさせろ」とかってことわざもありますけど、今回はホーにいい事を思い出させて貰ったな~。って感じです。

あ~、でも最近テレビで街頭調査をしてたんですけど「かわいい子には旅をさせろ」の意味が微妙に変わってきてるみたいですね。
時代の変化で意味もかわるもんなんですね~(~_~;)
他には「えびで鯛を釣る」とか「許しは人の為ならず」とか「気の置けない人」とかとか~。
みなさんはOKですか~???(^o^)丿

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。