性的に好かれると気持ち悪さを感じてしまう 〜セクシャルエネルギーの抑圧の視点から〜

パートナーが欲しいと思っているのに、いざ、性的に好かれると「気持ち悪い」と感じてしまう。
人の恋愛の話を聞いてるだけでも不快な気分になる。
好きな人相手なのに、性的な関係になると拒否反応が出てしまう。
そんな心理的背景には「セクシャルエネルギーの抑圧」が関係しているかもしれません。

友人としてであったり、片思いの状態では「いいな」と思える相手なのに、いざ、恋愛として好きになられると「気持ち悪い」と感じたり、性的な接触に嫌悪感を感じてしまう。

こんなお悩みを抱えていらっしゃる方のお話をカウンセリングでお伺いすることは少なくありません。

そして、

「こんなふうに感じる私は、本当は恋愛に興味がないのだろうか」
「人を好きになれない人なんじゃないだろうか」
「だったら、もう、恋愛を諦めたほうがいいのだろうか」
「我慢をして付き合うことも難しいし、どうしたらいいか分からない」
「好きになってくれる相手を裏切っているような気持ちがして申し訳ない。別れてあげたほうが相手は幸せになれるのではないか」

そんな切実な悩みとして抱えていらっしゃる方も多いのです。

今日は、性的なものに嫌悪感を感じてしまうお悩みを「自分のセクシャルエネルギーを押さえ込んでいるのかもしれない」という視点から紐解いてみたいと思います。

セクシャルエネルギーとは・・

セクシャルエネルギーとは「性的魅力」なんて日本語に訳されることも多いですが、セックスアピールであったり、そういった性的な魅力に限らず、その人本来が持っているエネルギーの強さのことをいったりします。

男性らしさ、とか、女性らしさ、など枠に当てはめるものでもなく
「その人の内側から湧いてくる、その人らしいエネルギー」のことをセクシャルエネルギーというのですね。

そんなセクシャルエネルギーは、自分らしく生き生きとした毎日を送るために、とても大切なエネルギーの一つといわれています。

たとえば「恋愛として人を好きになる喜び」や「醸し出す色気」みたいなものだけでなく
おしゃれを楽しんだり、自分のことをカッコいいなとか可愛いなって感じることであったり、やりたいこと、心が喜ぶことを楽しむためのエネルギーでもあります。

また、パワフルさや、たくましさ、リーダーシップ、行動力なども、実はセクシャルエネルギーの賜物だったりするのですよね。

そんなセクシャルエネルギー強さは人それぞれ違ったりするのですが、成長する過程で、セクシャルエネルギーに対していいイメージを持つことができず
「不快なもの」「持っていてはダメなもの」「気持ち悪いもの」「恐ろしいもの」と嫌悪して抑圧してしまうことがあるのです。

「こんなことを感じている自分って、気持ち悪い。はしたない。」
「こんなエネルギーが自分の中にあるだなんて、ダメなこと」
「こんなエネルギーを解放してしまったら、みんなから嫌われてしまう。汚してしまう。傷つけてしまう。」

だから、隠しておかなければいけない。
なかったことにしなければいけない。
でてこないようにしなければいけない。

すると、それを異性に投影してしまうため、性的な魅力を感じてくれた相手に対して「気持ち悪い」と感じやすくなってしまうのですね。

セクシャルエネルギーを解放していこう

恋愛だけでなく、セクシャルエネルギーを嫌って抑圧していると、本来持っている自分のエネルギーを使いきれなくなってもしまいますからね。
もし、セクシャリティを抑圧しているな〜と感じたときには、抑圧を緩めて、どんどん解放していきましょう。

そのために大切なことは「自分のセクシャルエネルギーを認め、解放していくこと」と「自己嫌悪を緩めていくこと」です。
今日は、ひとつづつ、ご紹介していきますので良かったら参考にしてみてくださいね。

・自分の感じる喜びやパワーを、ちゃんと受け入れ、愛してあげましょう。

たとえば・・・女性である自分を大切にしてあげたいなと感じたとしたら。

・お肌のケアや食べ物などをできるだけ気を使ってあげる。
・下着など、服で隠れるところもちゃんとしてあげる。
・シャワーで済ませず、お風呂に浸かるようにしたり、体を冷やさないように気を付けてあげる。
・華奢なアクセサリーなどをつけてあげる。
・お部屋を気に入った香りや、雑貨で飾ってあげる。
・着心地のよいパジャマを用意してあげる。
・推しにときめく。推しを愛でる。

こんなふうに「自分の心が喜びそうなこと」を自分に許してあげましょう。
好みは人それぞれ違いますから、あなたの心が「キュン」とするものを選ぶのが大切ですよ〜。

男性である自分を大切にしてあげたいなと感じているのであれば、
自分の心がつい熱くなってしまうものや、好きなものにエネルギーを注いでみるといいかもしれません。

仕事、趣味、何でも構いませんよ。
あなたが夢中になれるもの、時間を忘れてのめり込めそうなもの、ぜひ探してみてください。

また、筋トレなど「肉体的なパワー」を感じることを許すことも効果的だと言われています。
筋肉をつけていくことは、男性的なエネルギー(力やリーダーシップ)を自分に許す行為にもつながりますからね。

スポーツやジムに通う時間を作って、実際に体を動かしていくのもいいですし、
スポーツ観戦などを通して、熱い思いを感じるのもいいでしょう。
ぜひ、みなさんの心の中にある「情熱」にアクセスして、目一杯楽しんでいただけたらなと思います。

なお、今回は便宜上、男性・女性と書きましたが、セクシャルエネルギーを解放することは「女性らしくしましょう」「男性らしくしましょう」ということでは、決してありません。

セクシャルエネルギーは、その人らしさ。人それぞれ違うものです。

自分の心が喜ぶこと、いままでやってみたかったけれどやれなかったこと、内側にしまい込んでしまったエネルギーに正直になって、楽しめば楽しんだだけ、セクシャルエネルギーは解放されていきますから
ぜひ、みなさんの心に問いかけながら、いろいろ試していただけたらと思います。

自己否定や嫌悪を緩めて「ありのままの自分」を受け入れていこう

また、並行して
精神的な部分から「自分の気持ちや心の状態も、ありのままに受け入れていくことにも取り組んでいけるといいでしょう。

なぜならば、自分のセクシャルエネルギーを嫌っているということは、自己嫌悪しているということでもあるからです。

「それが私なんだ」と、ありのままの自分を、ただただ、受け入れてあげましょう。

性的な目で人を見てしまう自分も
実は性欲が強い自分も
惚れっぽい自分も
それを「ダメなことだ」「はしたない」と隠したくなってしまう自分も

嫉妬に狂っちゃう自分も
独占したい欲が溢れちゃう自分も
悩み出すと深みにハマっていってしまう自分も

寂しがり屋な自分も、でも放っておいて欲しいと感じる自分も

自意識過剰な自分も
空気読めないところがある自分も
女らしくない(男らしくない)自分も

パートナーを幸せにしたいと思う気持ちはあるけれど、自信がない自分も
情けないなって感じる自分も・・

かけがえのない、世界でただ一人の「私」なんです。
かけがえのない、世界でただ一人の「あなた」なんです。

否定したくなっちゃう自分ほど、否定せずに「それが私なんだ」と受け入れてあげましょう。
そして、自分の素敵な部分も、どんどん肯定して、楽しんでいきましょう。

そうやって、ダメな自分もいい自分も肯定できるようになると、だんだんと、自分のことを愛おしく感じられる日がやってきます。

すると、性的なことも楽しめるようになったり、性的に嫌悪感を抱かなくて済むような人との出会いがやってくることも多いようですよ。

セクシャルエネルギーは、悪いものではありません。
あなたも、あなたの大切な人も幸せにするエネルギーでもあります。
あなたのこれからを楽しく彩り、心の奥から喜びを感じさせてくれるエネルギーでもあります^^

良かったら、参考にしてみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係の改善、自分が本当に望んでいる人生へのシフトチェンジへのサポートを得意とする。 特に「さびしさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の生き方、恋愛・婚活サポートを精力的に行っている。 高い共感力を活かした「共に考え、併走する」カウンセリングスタイルが好評。