試練はあなたを幸せにする方法を教えてくれる

私たちが生きていると、本当に「なんでこんな不幸なことが起こってしまったの!?」と神様に怒りをぶつけたくなる時はあるかもしれません。
私がざっと思い返すと、2つの出来事が思い当たります。
今回はこの出来事から、どう幸せに感じられる現実に辿り着いたのか、その実体験をお伝えしようと思います。
今、問題にぶつかって辛いお気持ちの方にぜひ読んでいただけたら、と思います。

生きているとやってくる問題

1つは夫が15年にも渡って、私に隠れて元カノに会っていた事を知った時でした。
しかもこの元カノさん、とっても美人さんで起業家で成功している人でした。
劣等感に襲われ、「夫にとって私の存在って何だったの?」とものすごく凹みました。
「その人と結婚すればよかったじゃん!!」と、やさぐれた時期もありました。
そんな時に、私はこの「心理学」と言うものに出会いました。
それまでの私は、心理学には全く興味を持ったこともありませんでしたし、カウンセリングという存在も知りませんでした。

もう1つは一昨年の3階からの転落事故で、右手が肩から指先の部分までが完全麻痺してしまったこと。
麻痺は元に戻れるかもわからず、どれくらいの期間で戻れるかもわからず、不安で心がいっぱいでした。

問題にぶつかると言うことは、生き方を変えなさいと言うサイン

離婚、リストラ、災害にあう、大病を煩う。
本当に自分ではどうすることもできない位、あなたの人生を脅かす出来事。

「え、なんでこんなことに!?一体どうしたらいいの!?」

とてもパニックになりますよね。
もう人生詰んだ、と思う瞬間でしょうか。
私がもれなくそんな心境でした。

悔しいですよね、自分なりに一生懸命生きてきたのに!
なんでこんな目に合わなきゃいけないのよ!
なんなのよ!
私が悪いっていうの?

そんなやさぐれる様な気持ちに、私はなりました。

夫が女性に会っている事実がわかった時は、言語がよくわからない広東語、ドイツ語、ロシア語、そして学生時代から苦手な英語。そんな海外ばかりを夫の転勤で連れ回されて、行く場所行く場所で一生懸命頑張ってきたのに。
ある日「会うと元気になるから」と言った理由で、結婚後15年もの長きに渡って隠れて元カノに会っている事実が発覚しました。

その事を乗り越えて、カウンセラーとして仕事をしている最中、今度は私が転落事故で右手が麻痺で動かなくなりました。
私は右利きなので、字も書けない、お箸も使えない、パソコンでブログさえ書けない、髪の毛も洗えない、日常の多くのことができない状況に陥りました。
字を書けなくなって、色々苦労を知りました。
コンビニで、宅急便のタグが書けないのです。
コンビニの店員さんは、ただでさえ忙しいので頼める状況ではありません。
そんなことも、麻痺になって知る事実でした。
ジムの休会書類作成の時、本人サインを書く際には代筆ができないそうで、3歳児が書いたの?と思われるようなへたっぴな字でサインをしました。
字が書けないことはこんなに不自由さを感じるのだな、と思い知らされました。

生き方を変える必要性がある時に、強制終了される

夫が元カノさんと会っている事実を知る前まで、私は夫を大切にはしていませんでした。
海外で子育てをし、現地語を一生懸命習得しようと頑張り、心に全く余裕がありませんでした。
当時は夫も長期の海外出張が多く、週末は同僚とゴルフを回ることが多く、私は夫に対して恨み、怒りを常に感じていました。

「私に全部子育てを押し付け、あなたは空身で一人で楽しんでいる!許せない!」

そんな思いから夫に対してあたりがとてもきつかったと思います。
そんな矢先に発覚した、夫と元カノさんとの関係。

この家族がなくなるのではないか?
この家族が崩壊するのではないか?

そんな恐怖を感じ、頭の中が真っ白になりました。
そして男性心理が書かれているWEB記事を必死に探し回って読み漁り、私は心理学を学ぶようになりました。
そして夫に対する態度を改め、夫に感謝の気持ちを持てるようになりました。
それに伴い夫婦仲は激変し、夫もとても私のことを大切にしてくれるようになりました。

もしもあのまま私が変わらず夫に塩対応を続けていたら、息子たち2人はパートナーシップや結婚と言うものに幻滅し、遅かれ早かれ私と夫との間に亀裂が入ったかもしれません。

一度私の中で、「夫との関係が終わった」様な感覚を感じることがなければ、きっと私の夫への態度が変化することはなかったことでしょう。

麻痺に襲われた時、「この出来事から何を学べ」と言われているのだろうか?と言う視点を持つ様になりました。
当時は髪の毛を洗ったり、お箸でご飯を食べたりといった日常の些細なことさえ、できない状況でした。
少し時間はかかりましたが、「麻痺が残った私でも、それが私。そんな私を受け入れて大事にしてあげよう」と思えるようになりました。
そこから犠牲的に生きることをやめ、できるだけ自分に無理をさせない生き方にシフトできるようになりました。
自分の心と体の健康を損ねるほど、自分に無理をさせることは決して幸せなことには繋がらない事を身をもって思い知ったからです。

目先の目線で見ると起こった出来事は試練にその瞬間には感じてしまいましたが、長い目で見るとありがたいことに夫との間に穏やかなパートナーシップを実現できましたし、犠牲的ではない、より自分らしく生きられるようになりました。

あなたの身にもしも「試練」に感じる出来事が起こったとしても。「この出来事から何かを学ぶことがあるとすればそれは何か?」と言う目線で起こった出来事を捉えていくと、きっとあなたの未来の幸せに辿り着けると思いますよ。

あなたの未来が守られていますように。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自身の夫婦間に生じた問題を心理学を使って乗り超えた経験から、婚活、不倫、恋愛心理、夫婦関係の問題解決が得意。 幼少期は経済的に厳しい家で育つも、夢だった国際線CAを経て海外駐在妻として18年過ごし、豊かさを手にれた体験からビジョンを叶えるノウハウを伝えるカウンセリングも人気である。