豊かさ(アバンダンス)の心理学(1)~アバンダンスって何でしょう?~

樹に実がたわわになっている、乳がとまることなく溢れでる、そんなふんだんに「ある」ことがアバンダンスという「豊かさ」のイメージです。

日本は、物質的にもサービスにおいても世界有数の「豊か」な国になりましたが、私たち日本人はその「豊かさ」を「幸せ」としてなかなか受け取れていないようです。遠慮や嫉妬に対する怖れがあって、「ある」ことよりも「ない」ものにばかり目がいきがちですが、勇気をもって「豊かさ」を受け取ることを自分に許したいものです。

人は皆、自分の心の内面を外側の世界に映し出しているので、自分の心が「好き!」と愛と喜びを感じられた分だけ、身の回りの状況にも愛や美しさ、素晴らしさを見ることができます。その喜びを他人と分かち合い、幸せのリーダーシップをとることで自分の人生により豊かさを呼び込むことができます。

モノであふれた日本で、これから豊かさを本当に享受できるのは、人を信頼し、分かち合いのリーダーシップをとれる心の持ち主ではないでしょうか。

私たち日本人は、世界有数の物質的豊かさに恵まれながら、その「豊かさ」を受け取れず、不足感、不十分さばかりにフォーカスしては、自己嫌悪と自責に多大なエネルギーを費やしています。「豊かさ」は、定量的なものではなく、心の充足感として「感じる」ものです。そろそろ、すでに「ある」ことを承認し、「豊かさ」を自分に許す生き方をしませんか?

豊かさ(abundance、アバンダンス)って何でしょう?

皆さまは、「豊かさ」と聞いて何を思い浮かべますか?

銀行の口座残高の桁数が大きいこと?
大きな家?

ピッカピカの外車が何台もあること?

それとも、
お友達の数?

読んだ本の冊数?

豊かさ(abundance、アバンダンス)とはふんだんに「ある」ことを意味します。

ひと昔前の日本ならば、「おいしいものをたくさん食べられること」だったでしょう。戦中、戦後、お母さんたちの一番の心配事は、子供達のお腹をどう満たすか、でした。

私が子供の頃は、「お金があれば思う存分おしゃれが楽しめるのに」と思っていました。私の家は恵まれていた方だとは思いますが、私が高校生になるくらいまでは、私服は母が縫ってくれていました。今でも母は洋裁を習ったわけでもないのに上手だったと思いますが、街を歩くOLさんが素敵なお洋服を着ているのが羨ましかったです。予算の心配をせずにデパートでお洋服を買えるようになりたい、って思っていました。

大人になり、株の仕事を始めた頃には、「日本人はうさぎ小屋のような家に住んでいる。これからは住空間のレベルアップが豊かさのバロメーターだ」なんて声を聞くようになりました。

今の日本では、世界中のおいしいものが食べられて、おしゃれな服が安く手に入るファストファッションのお店もたくさんあって、昔に比べて住宅事情もよくなって社員寮ですらお風呂やエアコンがあるのが当たり前になりました。

コンビニがあちこちにあり、電車は時刻通りに走り、携帯電話は行き渡り、wifiもほぼ使えます。モノもサービスも、世界的に見て最高水準の「豊かさ」を享受していると言っていいでしょう。

そんな「豊か」な国に住んでいる私たちは、その「豊かさ」を本当に味わっているでしょうか?

その「豊かさ」を「幸せ」だと感じているでしょうか?

モノやサービスがどんどん充実する中で、私たちが「ある」ことよりも「ない」ことの方にばかり気をとられて、「ある」ものを受け取れきれずにいるとしたら、それはとても残念なことだと思います。

たくさんの素晴らしいモノやサービスを手にしている、利用できているのにもかかわらず、人と比べて、「ない」もの、手に入ら「ない」こと、でき「ない」ことの方にフォーカスして「不幸せ」になっていませんか?

それは、私たちの体の外側にあるモノやサービスに限らず、自分の内的な世界についても同じことが言えます。自分の持つ「素晴らしさ」や「愛」、やってきたことの「美しさ」「健気さ」よりも、やってい「ない」こと、できなかったことばかり見て、自分を責めることにエネルギーを費やしていませんか?

樹に実がたわわになっている、
乳がとまることなく溢れでる、

それがアバンダンスでいう「豊かさ」のイメージです。

でも、いくらふんだんに「ある」としても、「ある」ことを承認し、味わい、楽しみ、それを「幸せ」だと感じられなくては、「豊かさ」を受け取ることはできません。

「豊かさ」は、心で「感じる」ものなのです。

「ある」ことの喜びを、味わい、楽しむこと、なのです。

そろそろ「豊かさ」を感じることをご自分に許しませんか?

「豊か」で「幸せ」であることを楽しみませんか?

「ない」ことを痛みとするよりも「ある」ことの喜びを味わい、楽しむ生き方を選びませんか?

今回の『豊かさ(アバンダンス)の心理学』4回シリーズでは、「豊かさ」を感じる心を開くことを応援します。毎回、エクササイズをご提案しますので、ぜひ、やってみてください。ご一緒に「豊かさ」を受け取るハートを育てましょう。

◎エクササイズ1
毎日、ほんの数分でいいので、あなたが「持っているもの」「あるもの」に思いを巡らしてみましょう。「ある」と気づけたものを無作為にメモしてみます。あなたの意識を「ない」から「ある」にシフトしましょう。
例)
1日目・・・PC、机、携帯電話、本、ファイル、ボールペン、、、
2日目・・・家、写真、灯り、家族、絵、、、、
3日目・・・好きな公園、お気に入りの木、茶碗蒸し、、、


>>>『2.豊かさ(アバンダンス)の心理学(2)~傷ついてもいいと思う勇気~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。