相談者名 | 匿名 |
ご相談させてください。 私は、精神障害2級持ちの障害者です。 少し前に、その性格で詐欺に合い借金を三桁ほどしました。 テレビ等で放映された小田急線での事件や昔の秋葉原無差別事件等を見て、いつか自分も同じことをしてしまう可能性がどうしても否定できないです。 この衝動を抑える又は人を傷つけたりしないようにしたいです。 | |
カウンセラー | 大谷常緑 |
匿名さん、こんにちは。 初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。 よろしくお願いします。 精神障害2級認定を受けておられるのですね。 衝動的な行動は、状況により誰しもが行います。 ではなぜ、そのような自己概念や自分を罰したいという気持ちになるのでしょうか? この連鎖を止めるには、自己攻撃をどこかで止めること、そして自己承認を行うように切り替えることです。 1)自己攻撃を始めたら「またやっている」と気づいて、気付いたところで止める努力をする。「まぁいいかぁ」など考えを止めるキーワードを使う。 2)自分のいいところを探す。自分で考えてもいいし、人から教えてもらっても構いません。恥ずかしい気持ちが出てくるかもしれませんが、それは自分の価値を認めさせないための罠です。恥ずかしさを乗り越えましょう。 3)人や物事のいいところを見るようにする。そして最初は心の中でも結構ですから、言葉にして褒める。慣れれば(できれば)言葉を発してみる。これは、価値を見る練習で、自分の価値を見るための語彙を増やしたり、見方を変えたりすることができます。 4)自分がなりたい憧れに人を作る。芸能人でも、身近にいる人でも構いません。こんな時、その人だったらどう考えるだろう、どうするだろうと立ち止まってみる習慣をつける。 5)魔法の言葉や動作を見つける。衝動的になりそうになったらその言葉を心の中で唱えて見たり、動作をしてみたりする。どんな言葉や動作でも構いません。例えば言葉であれば「短気は損気」とか「これでいいのだ」とか、何でも構わないですし、動作であれば、耳を触る、深呼吸をするでも構いません。 さて、「親でさえ憎い」ということですが、人は、誰かを攻撃しているときには、自分を攻撃しなくて済むので、自分を責める代わりに誰かを攻撃しようとします。 また「テレビ等で放映された小田急線での事件や昔の秋葉原無差別事件等を見て、いつか自分も同じことをしてしまう可能性がどうしても否定できない」とのことですが、自己攻撃を止めることで、この点も解消されると思います。 最後に、ご相談を拝見していて匿名さんについて感じるのは、とても心の優しい方だなということです。 回答がお役に立てれば幸甚です。 |