異性に付きまとわれたトラウマ

相談者名
ゆうり
はじめまして。
悩んでいることがあり、ご相談させてください。

私は女性的で一見して静かな容姿です。
そのせいか、2年ぐらい前から、職場の既婚50代男性から、トイレなどで席を立つと、後ろから黙って付いてきたり、社内を付きまとわれることになりました。
課長に相談し、席を替えてもらったこと、また最近はコロナで職場にあまり行かなくなったので、つきまといは落ち着きました。
また、約1年前、打ち込んできた趣味の場所で同年代の男性に告白されて、「まだ話したこともないので」と数回食事したものの、性格が合わないと判断し、断り、その後も趣味の場所には通い続けていたら、また付きまとわれるようになりました。
相手は趣味の場所で働いている方だったので、その時も、相手の上司に入ってもらい、そのような行為をやめてもらいました。

つきまといにあっている時、拒否して怒ることで逆ギレされて、暴行されても困ると思い、ただしく怒ることができませんでした。
何事も変わりない生活を送っている相手に、怒りを感じます。

また、私は30代半ばで、ふつうに結婚して、幸せな家庭が作りたいと思うのですが、なんだか男性が気持ちがわるくなってしまい、デートしても、心が動かなくなってしまいました。

どうすれば、私の心は癒されますか?

カウンセラー
いしだちさ
ゆうりさん、はじめまして。
こんにちは。
いしだちさと申します。
ゆうりさん、とても勇気を出してご相談下さったと思います。
本当にありがとうございます。

ゆうりさんの相談内容を拝見して、ゆうりさんの聡明さや、慎重にものごとを判断され、最悪の事態にならないように配慮される力や、判断能力、危機回避能力、実行力とともに、女性としての魅力もたくさん持っていらっしゃる方だなと感じました。
そして、周りの方々にもヘルプを出せるような信頼関係を、誠実に日頃から作っていらっしゃるのだなと、感じました。

そんなゆうりさんが
>ふつうに結婚して、幸せな家庭が作りたいと思う

と、書いてくださって、私はうれしくもありました。
人が絶望してしまうとき、夢や希望を持つことをあきらめてしまうケースもたくさん見てきました。
でも、夢も希望も持たずに生きるということは、本当に苦しいことです。

ゆうりさんがご自身を信じ、未来への希望を持ってくださっていることは、ゆうりさんの勇気であり、強さだと思います。

〜*〜*〜*「どうすれば、私の心は癒されますか?」*〜*〜*〜

>なんだか男性が気持ちがわるくなってしまい、デートしても、心が動かなくなってしまいました。
>どうすれば、私の心は癒されますか?

ゆうりさん、改めてここからも、本当に勇気を出して書いてくださったのではないかと私は感じました。
まずは、これだけ怖く、気持ちが悪い思いをされたゆうりさんに、
「怖かったですよね」
「怒りを感じますよね」
「無理もないです。だって、苦しいと思います」
と、お伝えしたいと思いました。

ゆうりさんはとても誠実な方だと思いましたので、どこかでつきまとわれたご自身への
「ただしく怒ることができたら、こんなに心を閉じなくて済んだのに」
そんなふうに思われているのかもしれないなと感じました。

ただ、人は怖いと、息をのみ、固まってしまうものです。
ただしく怒るということは、恐怖のまっただなかにいる人にはとてもではないですが、できないことだと私は思っています。

あの恐怖のなか、上司に相談したことは、ゆうりさんが最善の方法をとられたのではないかなと思います。

〜*〜*〜*心の麻痺「防衛」*〜*〜*〜

私たちは、あまりにも辛い出来事に遭遇しますと、感情を感じないように感情を麻痺させます。
これは心が壊れてしまわないよう守ってくれる心のシステムです。
たとえば、正座を続けると、足の神経が麻痺し、しびれてきて、立てなくなってしまうこともあるかと思いますが、同じようなことが、心でも起こっています。
心の麻痺があると、感じたい感情、たとえば、嬉しい・楽しい・好きといった感情も感じられなくなってしまうところがあります。

だからこそ、
>どうすれば、私の心は癒されますか?
このようにゆうりさんも問いかけて下さったのかなと思います。
そして、このご質問があるということは、ゆうりさんのなかで癒される準備が整ってきているという証でもあるのかなと私は感じました。

ゆうりさんのお気持ちやまるごとのゆうりさんに、一度、心から寄り添ってみませんか?
そして、優しい言葉をゆうりさんご自身にかけてあげてみませんか?

私たちは、自分に対して本当に厳しい言葉を自分自身にかけています。
自分がされて嫌なことは、人にしてはいけないと、よく言われますが、人にされて嫌なことも、自分にしないほうがいいのかもしれません。

ゆうりさんは、麻痺しないくらいと壊れてしまいそうな恐怖や不安があり、心が動かなくて辛いなか、なんとかしようと必死に頑張ってこられました。

ですので、このご提案もたった1人で抱え込み、背負ってやらなくてもいいのかもしれません。
ゆうりさんのことを一番愛から見てくれて、一番優しい言葉を伝えてくれる人に、頼ってみてもいいのかもしれません。

〜*〜*〜*「女性としての魅力」への抵抗感と豊かな才能*〜*〜*〜

男性からみて、どうしても追いかけたくなるぐらい、ゆうりさんは女性としての魅力が豊かな方です。素敵なんです。

でも、「本来のゆうりさんらしく豊かな女性としての魅力的(セクシャリティ)があることへの抵抗感・嫌悪感」がゆうりさんにあるのかもしれません。

そこへの抵抗感を紐解いていくと、根っこはお父さんとゆうりさんとの関係に行きつくことが少なくありません。

お父さんに対して気持ちの悪さや嫌悪感を感じることや、心理的な距離の遠さがありませんか。

または、お母さんも女性性を閉じていてご両親の仲があまり良くなかったり、ゆうりさんが女性らしくしようとしたり、男性と仲良くしようとしたら、お母さんから否定された経験があるのかもしれません。
>暴行されても困ると思い
とも、書いてくださったので、
「男はおおかみだから気をつけなさい」
そんなような言葉を言われたことがあるのかもしれません。

反対に、お母さんの女性性が過剰に豊かで、娘側が大変な思いをした場合も、ご自身の女性性を受け入れられないというケースもあります。

ゆうりさんは、当てはまるところはありますか?
当てはまるところが少しでもあれば、それはゆうりさんの痛み、葛藤や、悲しみを感じることもたくさんあったことと思うのです。
ゆうりさん、苦しかったですよね。

ゆうりさんの心が動かなくなったのは男性につきまとまわれたことが大きな理由であることは間違いありません。

でも、もしかしたらゆうりさんは「一見して静かな容姿」「ふつうに結婚」や「ただしく怒る」と、書いてくださったことからも、本来のゆうりさんより、かなり昔から抑え目にしているような感覚や、ふつうで、ただしく、周りに迷惑かけないように、周りの期待にできるだけ添いたいと、時には我慢もたくさんしてこられた「いい子・優等生タイプ」なのかもしれません。

いい子だからこそ愛される、居場所があると誤解してしまうには、理由があります。
それだけの過去があります。無理もないのだと思います。
でも、その思いは「大人の女性」へと変化をとげることへの大きな抵抗へともなってしまうものです。

しかし、心理学には「痛みの下には才能がある」という考え方の一つがあります。
ゆうりさんにはもともと女性としての魅力やセクシャリティを豊かに持っていて、それは才能でもあるというメッセージでもあるようなのです。

〜*〜*〜*「怒り」と「セクシャリティ」*〜*〜*〜

ゆうりさんの才能でもある、女性としての魅力やセクシャリティは本来、ゆうりさんを脅かすものではありません。

なぜかというと、セクシャリティと怒りは実はとても近いものだと言われています。
たとえば、人の顔が真っ赤になるときというのは「怒りで真っ赤になる(怒り)」または、「大好きな人の前に真っ赤になる(セクシャリティ)」ことからも、どちらも情熱的な生きている感覚を感じたり、やる気になったり、ドキドキしたり、顔が真っ赤になったりと、体が同じような反応を示します。

ゆうりさんも
>怒れなかった
と、書いてくださいました。

私は、ゆうりさんが本当にいやがっているのに、つきまとった男性側に非があることは間違いないと思っています。
ゆうりさんが怖い思いをされたのも、ゆうりさんになんらかの落ち度があったとは全く思いません。

ただ、セクシャリティの成熟さは、扱うのに成熟が必要であるといわれている「怒り」も扱える器となってくれます。
成熟したセクシャリティと怒りを扱える女性は「大人の女性としての自信」もありますので、未熟な男性は本能的に軽々しく境界線をこえて近寄ることができなくなります。
その意味からも、セクシャリティは本来、ゆうりさんを脅かすものでは本当にないのかもしれません。

怒りもセクシャリティも、日本人である私たちが男女問わずとても苦手としている分野になるかと思います。
私自身も、成熟している大人の女性なのかといわれたら、未熟な幼い部分を多分に持っています。
大人の女性であること、大人の女性になることに、何度も抵抗しています。
でもそのたびに、人として女性として幸せになるためには、改めて成熟が必要なのだなということも、痛感しています。
幸せになりたい。だからこそ、私も勇気を出してまた前に進もうと、ゆうりさんの相談内容を拝見して、改めて思いました。

そして、ゆうりさんの魅力やセクシャリティは、ゆうりさんの願い「結婚や幸せな家庭」を築くことを叶えてくれる力になってくれることと思います。
幸せな家庭は、ゆうりさんに安心感、居場所、本来のゆうりさんのありのまま愛し愛される感覚を感じさせてくれることと思います。
その感覚は、ゆうりさんがずっとずっと幼い頃から本当にほしかったものなのかもしれません。

そのためにも、まずはゆうりさんの怖かったお気持ちや、我慢した過去にまるごと寄り添ってあげるお時間をご自身のためにも、運命のパートナーのためにも、とってあげてほしいなと思いました。

ゆうりさん大変長くなってしまいましたが、ご相談の回答とさせていただきます。
1人の人間として、さらに1人の女性として、より豊かに幸せな人生を生きていかれることを心から願い、応援しています。

ご相談、本当にありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

発達障がい児の子育ての経験から、生き辛さの根っこにある未消化な思いや痛みに穏やかに寄り添い隣で支えることを大切にしており、 「話すことのすべてを大切に聴いてもらえる安心感」がある。 あらゆる人のなかにある豊かな才能・魅力に光をあてることで、生きる力を一緒に育てるカウンセラーである。