もう一度自分の魅力を実感するために 〜魅力をブロックする復讐という心理〜

魅力や幸せをブロックする復讐心の影響

もしあなたが自信や魅力を感じ取れないとしたら、それは「隠れた復讐心」によるものかもしれません。
復讐心がある限り、私たちは自分の魅力を認めようとはしないのです。
え、そんなことはない、と思いますよね?でも、なかなか気づけない復讐心が自分を認められない理由を作っていたという事例は本当にたくさん存在するのです。

カウンセリングをしていると「なかなか自分の魅力や良いところが分からないんです」というお声を伺います。

「自分を認めてみてもなかなか『いい』とは思えなくて・・・」。

「いつまでも自信が感じられなくて困っています」。

そんな切実なお声を伺うことも少なくありません。

いわゆる自信を感じられない状態になると「私はどう思われているだろうか」「いつ人に否定されるだろうか」「周囲からおいていかれるだろうか」といった不安を感じやすくなります。

どうしても日々生きづらさを感じやすくなりますし、人との比較も増えがちですし、どこか自分に「魅力」を感じなくなってしまう人もいるのかもしれません。

しかし、そうお感じの方にも「魅力」はあるんです。いわば自信の種になるものは存在しているんです。

そこで今回の心理学講座は「魅力と復讐心」をテーマにお届けしたいと思います。

◯復讐の心理 〜魅力を受け容れたら復讐が終わってしまう〜

もしあなたが自信や魅力を感じ取れないとしたら、それは「隠れた復讐心」によるものかもしれません。復讐心がある限り、私たちは自分の魅力を認めようとはしないのです。

復讐というと「相手に対して何かの攻撃をする」といったイメージを思い浮かべるかもしれませんが、ここでは「自分自身を傷つけることで自分を愛してくれなかった人にダメージを負わせようとする心理」を指します。

いわば、自分を認めず、幸せにならず、いたずらに自分を傷つけつづける態度を取ることによって、「これ、全部お前のせいだからな」と主張している、という感じです。

だから、自分の魅力を手に入れ、受け容れてしまったり、自分自身が幸せを受け容れてしまうと復讐が終わってしまうわけです。この復讐を手放しくないと思うほど、自分の魅力は受け入れがたいものになってしまうというわけですね。

◯魅力を受け取らないことが復讐だったという話

かつて、こんなお話を伺ったことがあります。

「私、彼ができても、結婚しても、絶対に地元の友達に彼を会わせたくないんです。だから地元で結婚式とかありえないと思うんです。彼を取られるのが怖いというわけじゃないんですよ。あんな人達ともう関わりたくないって思うんです。」

彼女は学生時代にひどいいじめを受けたそうで、それからずっと地元への嫌悪感を持っていたのですね。

もうあんなつらい経験、二度とゴメンだと思われたのでしょう。

そんな彼女のお悩みは「好きな人ができない」でした。

実際、彼がいたこともあるし、彼と一緒に住まないか?と言われたこともあったそうですが、しかし彼女から別れをつけてばかりだったそうです。

そんな彼女にとって、自分の魅力を認めてくれる彼の存在は心から求めるものだったのですが、どうしても相手の気持ちを受け入れることができず、また、愛し続ける自信も感じられず、自ら別れる選択を取り続けていたんですね。

彼女は常に自分に手厳しく「自分の魅力や良さを認めず、いつも自分を責める態度」を取っていたのです。

そんな彼女は「私は自信がないからこうなるんだ」と、いわば自己嫌悪・自己肯定感の低さが理由だ思いこんでいたのですが、カウンセリングを通じて「幸せにならず魅力を受け取らない理由が自分を傷つけた人に対する復讐心だった」と学ぶのです。

彼女は子ども時代、とても女の子らしいお子さんだったそうです。しかし、いじめという辛い現実を前にして、彼女のの世界は一変してしまいます。

辛い毎日を耐えることで精一杯だった彼女が、女の子らしい夢を持ち続けることはとても困難なことでした。

もちろん彼女も中の良い友達を作ることができたのですが、それからはずっと「友達に嫌われないように」と気を使う日々だったそうです。

そして学校を卒業し、ようやく地元を離れた今、自分が幸せな恋愛・結婚を望んだときに、自らそれを手放してばかりいることに気づき、「これはおかしい」と自分を見つめはじめた、というわけです。

彼女は「復讐心」の話をすぐには受け入れることができなかったのですが、しかし徐々に納得し、自分を見つめ直すようになっていきます。

なぜなら彼女は復讐を選びたいわけではなかったからです。

彼女は幸せになるためにカウンセリングにお越しいただいていたわけですからね。

そして彼女に取り組んでいただいたのは「地元(いじめっこ)への嫌悪感」を手放すことであり、いじめられた傷ついた自分を癒やすことでした。

すると、次第に彼女はこう思い始めるんです。

「別れた彼はいつも私のことを好きでいてくれたのかもしれない。」

彼女は復讐心を手放すことによって、次第に自分の魅力や「愛されていた事実」を認められるようになっていったのです。

◯隠れた復讐心は気づきにくい

私たちは「誰かを喜ばせないために」無意識に自分の魅力を認めないようにしてしまうことがあります。

ただ、彼女のように意識でちゃんと復讐心を理解できればいいのですが、まさか自分の魅力がわからないという悩みに復讐心が隠れていたとは思わないものですから、わかりにくさは常に伴います。

こんなときは「自分は一体誰をまだ許していないだろう」と考え、実際に許しのプロセスを進めることで、自分の魅力を受け入れることができるようになっていくのですね。

(続)

 

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. もう一度自分の魅力を実感するために 〜魅力をブロックする復讐心〜
  2. わかりやすい人になれば魅力は伝わる 〜感情を受け入れることがカギ〜
  3. コンプレックスを魅力に変えていく方法 〜ネガティブな思い込みは魅力を隠す〜
  4. 魅力的な自分とは「本当の目的」を生きる自分のこと
この記事を書いたカウンセラー

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年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。