「自分嫌い」からの卒業(1) 〜あらゆる問題の影に存在する自分嫌い〜

実はこの悩みも自分嫌いの影響が?!

カウンセリングの中で問題を扱っていると、必ずといっていいほど「自分が嫌い」「自分が許せない」という問題に出会います。自分嫌いを直す、というテーマは一見すると「自分自身のこと」を扱うケースで取り上げられるように思われるかもしれませんが、実は恋愛、結婚、仕事、対人関係、友人関係、家族との関係においても同じなのです。

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カウンセリングの中で問題を扱っていると、必ずといっていいほど「自分が嫌い」「自分が許せない」という問題に出会います。

自分嫌いを直す、というテーマは一見すると「自分自身のこと」を扱うケースで取り上げられるように思われるかもしれませんが、実は恋愛、結婚、仕事、対人関係、友人関係、家族との関係においても同じなのです。

自分の意見を伝えられない自分。
気が小さい(と思いこんでいる)自分。
いい加減で怠け者(だと思いこんでいる)自分。
何かトラブルがあると凹んでしまい、いつまでも気にしてしまう自分。
怖がりな自分。
いい歳なのに結婚していない自分。
全然しっかりしてない自分。
我が子に優しくできない自分。
夫に苛ついてしまう自分。
恋愛がうまく行かずに別れを繰り返す自分。
言い寄られると断れない自分。
真面目しか取り柄のない自分。
自分なりに頑張っているのに報われない自分。
仕事が嫌いだと思っている自分。
友達がいない(少ない)自分。

実は、今の自分が嫌いだ、という感覚って改めて考えてみるからこそ「気づくこと」が多いようです。そもそも毎日がうまくいっているときに、自分嫌いで悩むことは稀なのです。なにより普段は自分が自分を嫌っていることを隠していることが多いものですから。

だから、実は自分が「自分を嫌っている」のだけれど、自分も気づいていないし、周囲の人にも全く気づかれていないことって意外と多いんですよね。

そして、自分になにかしらの問題が起きたときに、自分嫌いの問題と向き合うことになる方が少なくないのです。

たとえば、恋愛についてのカウンセリングでの事例

「私、彼ともう3年つき合っているんですけど、なかなか結婚の話にならないんです。私もいい年齢だし、いい加減曖昧な関係に我慢ができなくなってきました。だから彼の気持ちが知りたいんです。心理的に見て彼は何を感じているんでしょうか。」

この話って、とっても自然な悩みといいますか、ご相談のように見えますよね。もちろん彼側にも何かしらの事情があるわけです。

だからこそ、「彼に結婚の意志がないなら別れるほうが良いだろう」と考えている方もいるし、「彼に結婚への意欲を持ってもらうには?」と考えている方もいるでしょう。

ただ、こう考えることもできないでしょうか。

「ではなぜ、あなたは彼とぜひとも結婚したいと何度も伝えなかったのでしょうか」

「彼のことがどれだけ好きなのかを、素直におっしゃらないのでしょうか」

これは、その方を責める意図は毛頭なくて、彼との関係でカウンセリングにまでお越しいただくほど彼のことを大切に思っているにもかかわらず、どうしてその気持ちを前に押し出さないのでしょう?という意味なんですね。

すると、「私がそう伝えても、彼の気持ちは動かないのでは・・・」「何度伝えても無駄だった」と感じておられる方もいらっしゃるわけですね。

これが自分嫌いの問題の「入り口」にある思いなのです。

私にはそんな影響力がない、私の言葉には彼を動かすチカラがない、と思いこんでいる様子が見えてきます。

もしそうだとしたら、いくら恋愛テクニックを使っても、相手に気持ちが届くとは思えないですよね。だからまた新しいテクニックが必要になるなら、これはずっと続く大変な作業になってしまいかねません。

ここで「どうしてあなたはそんなに自分のことを遠慮されているんでしょうね」という切り口で物事を見てみると、また違った視点が得られるわけです。

すると、おのずと「自分嫌い」の問題と出会う、ということになるわけですね。

 

誰よりも自分を嫌っているのは

私たちは世界中の誰よりも自分自身に厳しく、疑い、嫌っているのかもしれません。

そう考えますと、あなた以上にあなたのころを嫌いな人っていないのではないでしょうか。

逆に、自分のこと、堂々と「好き!」って言えますか?

もし、言えないとしたらどうしてでしょう?

実は、自分のことを好きになるといいますか、認め受け容れば受け容れるほど「問題」が氷解したり、そもそも問題がなくなっていきます。

先の例なら、彼が結婚を言い出さなくても、それは彼の問題である部分があるし、自分自身を責める必要はなくなりますし、自分から相手に愛を伝えていくことも容易になります。

そこで、もし未来への価値観が合わなくても、それは相性が合わなかっただけ、と思うこともできます。

自分が自分のことを受け容れ認めているので、自分を嫌いになり、罰するといったことが起きにくくなります。

だから、人を責めることもありません。人は自分を責め、責めすぎているときに誰かを責めるものですから。

つまり、自分を認め、受け容れ、好きになることで、さまざまな問題が解決してしまう。

そんなイメージを持ってもらえるのではないでしょうか。

少し想像してみてください。

もし、皆さんが今よりも自分を受け容れ、認められるようになったなら、自分自身にどんな変化が起こるでしょうか。

毎朝どんな気分で目覚めるだろう。

職場でどんな気分でいられるだろう。

友達や恋人とあっているとき、どんな気分になるだろう、と。

もし、「今とあまり変わらない」と思うなら、きっとあなたはすでに自分のことが好きなのでしょう。

もし、何も答えが出てこなかったと思うなら、今の自分を否定的に見る必要はありません。自分嫌いであることを使って自分を責めてしまえば本末転倒です。

自分嫌いになっているにはそれなりの事情があるものです。だから一つ一つ理解して、自分を認め、受け容れていけば良いんです。

コツは諦めないこと。

ゆっくりと着実に進めば、きっと自分の中で少しづつ変化が実感できますよ。

>>>『自分嫌いからの卒業(2)~自分嫌いでいる理由(わけ)を考える~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。