主語を誰かから、「私」にしてみましょう

カウンセリングの中でも、「周りの目が気になる」というご相談はとっても多いテーマです。
私たちの生きている場所は、とても小さくて、人がたくさんいる国ですから、「周りの目」がひとつもないところで生きていこうと思っても、むずかしいですよね。

住んでいるところにも、ご近所さんがいて、仕事に出れば、そこにも人がたくさんいるでしょう。
電車に乗っても、街を歩いても、「周りの目」が存在しているんですから。

「周りの目」とは、私たちの周りにいる「誰か」のことを、ずっと気にされている状態です。
とってもお辛いですよね。
 

私のことを、あの人はどう思うだろう。
私の言ったことや、やったことは、あの人の目にはどう映っているんだろう。
そして、あの人をどんな気分にさせているんだろう。
 

周りの目が気になる時には、私が及ぼす、良くない方の影響に、何かしらの確信があることが多いようです。
確信があるために、あの人にとって私は、良くない存在で、イヤな気分にさせてしまうだろう、そんなふうに思ってしまい、心配になるんですよね。

相手のことが心配になっている時は、「相手が、私をどう思うだろう」について考えていて、頭はいっぱいです。
 

嫌われていたらどうしよう。
イライラしてたらどうしよう。
怒っていたらどうしよう。
 

とても気になりますよね。
怖くなって、隠れたくなってしまうかもしれません。
実際、気配を消すようにして、居ないみたいにしている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、周りの目が気になって、苦しい思いをしている時には、こんなところにも目を向けていただくといいかなと思うんです。

焦点を相手ではなく、ご自身に向け、主語を「私」にしてみましょう。
 

「私」は、私をどう思っているんだろう。
 

この視点を持ってみるといかがでしょうか。
すると、「私」には、いろいろな自分への思いがあることがわかると思います。

自分で自分を評価しようとする時、私たちは、とてもとても厳しい点数を付けるものです。
自分だけが知っている悪いところに意識が向いてしまうからなんですね。
 

あれも出来ないし、これも苦手だし、
こんないじわるなところがあるし、
怠け者だし、愚痴っぽいし、
素直じゃないし、キライな人いるし・・・
 

どんどん引き算して、自分がとうとうマイナスになり、一人前にならないほどに小さくしてしまって、良くないところと、足らないところだらけの自分が出来上がってしまいます。

そんな自分が、みんなの前に立ったらどうでしょう。
どんな扱われ方をすると想像するでしょうか。
 

嫌われる。
イライラさせる。
怒らせる。

だから、ひどい目に遭うに違いない。
責められたり、仲間外れにされたりするかも。
 

そして、気配を消さないといけない気持ちになったり、足らないところの多い自分を補うために、必要以上に頑張ってしまうこともあるかもしれません。

窮屈だったり、楽しくなかったり、不安が大きくなってしまったり、頑張りすぎて疲れてしまったりと、このやり方は、とても大変です。
長く続けていたら、何のためにこんなことをしてるんだろうと、うんざりしてしまったり、投げ出したくなってしまうかもしれませんよね。

でも、この大変なやり方は、「私」が私をどう思っているのか、によって生まれています。
これって、とても大事な視点です。

「私」が私をどう評価しているか(していないか)によって、生き方を決めてしまうのです。
振る舞いや、表情、行動、考え方に至るまで、全てにおいて影響を与えます。

では、この「私」が思っていることって、ほんとかな?って、ながめてみてください。
 

「私」を主語にしてみて、思ったこと。
「誰か」を主語にして、思っていたこと。
 

同じでしたね。

「私」が思ったことは、きっと「誰か」も思うに違いないって、思うからなんです。
同じ、思いや価値観を相手も持つと、私たちは思うんですよね。

私は、私のことが嫌いだから、あの人も私のことを嫌うだろう。
「嫌い」を相手にも、映して見てしまうんです。

では、これはどうでしょう。

私は、あのお店のパンが美味しいから、とっても好き。
だから、あの人にプレゼントしたら、きっと喜んでくれるに違いない。

「好き」や「喜び」を相手に映して、こんなふうにプレゼントを選ぶことありますよね。
とってもすてきなことです。
私も、相手も、あたたかな気持ちになりますね。
 

「私」が何を思うか、で世界は一変します。
 

私が、自分を嫌い!と思うと、それに合わせたものがやってくるだろうと思い始めます。
嫌われる。イライラさせる。怒らせる。細心の注意をしながら生きていかなきゃ!みたいな感じでしょうか。

では私が、自分のことを、ダメなとこもあるけど、まあ、頑張ってて、いい奴だよねって思えたら、どうでしょう。
仲良くしてもらえたり、褒めてもらえたり、感謝してもらえたりすることが、自然に受け入れられるのではないでしょうか。

主語を誰かではなく、「私」にしてみましょう。
「私」が私をどう思っているのかが、「私」の生き方を決めているといってもいいようです。

みなさんの価値を、ご自身が正しく認識することには、是非、ご興味を持っていただくといいと思います。
みなさん全員、優しさや喜びの中で生きていっていい方なのですから。

才能や魅力、価値を思い出そうとする時には、おひとりで考えているよりも、信頼できる誰かに、聞いてみるのもおすすめですが、恥ずかしくて聞けない!という方は、カウンセラーに聞いてみてください。
みなさんの良いところを、みなさんよりも、みつけるのが上手かもしれませんよ。
 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お役に立てれば、うれしいです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 千里

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。