あたらしい自分に橋を架ける

春は新しい出会いや環境、サイクルのスタートに満ち溢れ、わくわくできることがたくさんある季節ですね。

長い長い、静かな準備期間を経て、ようやく自分がやりたかった、やろうとしていたことが動きはじめた!そう感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、「新しい自分」と「これまでの自分」とにセルフイメージの落差が大きいと、心はちょっとした混乱を起こしてしまうことがあるようです。

新奇な体験を恐れ、躊躇する気持ちがあると、そのような気持ちに私たち自身が困惑することもありますよね。

やりたかったはずのことに抵抗してしまう、欲しかったはずのものなのに、それが目の前にあるのに、受け取ることを躊躇してしまう。

今回はまさに、そんな時どうする?について、お話をしていきたいと思います。

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やりたかったことへの抵抗として、私が真っ先に思い浮かんだのは、このコラムの原稿を書こうとしたときに起こったことです(爆)

読んでくれる人が少しでも、役に立った!読んで元気になった!自信がついたり、安心できた!ヒントになった!と思ってもらえるような記事を書くぞ!!と意気込んだときほど、私はこのようにスタックしてしまうことが多いのです。

「どんなことを分かち合ったら、読んでくれる人に喜んでもらえるだろうか?」と考えているうちに「私にそんな記事が書けるのか!?」と自意識や疑いが出てきてしまうこともあります。

書いている途中で「この内容じゃあマニアック過ぎて、伝わらないんじゃないか?」と取り下げてしまいたくなり、何度も何度も振り出しに戻してしまいたくなることもあります。

漠然とのみこんでいる「こうあるべき」というような規範意識が緊張感をもたらし、いい意味で混乱するとき。

そんな自分を、毎回、毎回、「しょうがないやっちゃな~」と受け入れるのです。
それが、残念ながら、今の私だからねって(笑)

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こんなふうに私たちは、やりたいことだったはずのものに抵抗してしまうことがあります。

仕事や恋愛・パートナー・結婚のチャンスやお金や健康など、「ほしい」と思っていたものが手に入るというときほど、それを喜びで迎えきれずに、あろうことか、抵抗してしまうことがあるものです。

仕事では新しい分野に進んでチャレンジできるのに、恋愛や結婚になると違和感やいろんなところに抵抗してしまうとか、人によっては、抵抗を感じるポイントは異なるかもしれません。

すんなりとプロセスが進まない、進んで行けない、そんな違和感を自覚して、そこに何かありそうだとわかることが多いかもしれませんね。

そこで、欲しかったものを受け取れる自分になるために、知っておくといいステップがあります。
それが、「守・破・離・シン」の段階的なプロセス。

一般的に、「守破離」とは、茶道や武道で使われる尊い意味がありますが、ここでは、心のプロセスに置き換えて、使わせていただいています。

【守】これまでの日常の延長に引き戻される。

最初の抵抗には、これまでの日常でやっていたことに戻りたくなる傾向があります。

私の場合は、「もう締切なのに!」というときに限って、散歩に行きたくなってしまったり、「もう締切が過ぎているのに!」という段階で、やり残していたことが気になり、お墓参りなんかに行って来たりしていました。

実際問題、今、自分がやりたいと思ったことを我慢してまで、やらなければならないことをやろうとしても、なかなか気持ちが打ち込めずに注意散漫になってしまうことってありますよね。

そこで、早めに気持ちを切り替えて、気になっていたこと、思いついていることを先にやり切ってしまうと、やろうとしていたことしか、やることがなくなってしまうので、本気でそこに向かっていく準備が整うものです。

「思い立ったらすぐ行動!」は、本当に大事ですね。

【破】嬉しいびっくりに感謝する。

いったんは自分に禁止していたことを、あえて許可してやることで、嬉しいびっくり体験をしたことはないでしょうか。

たとえば、「原稿、少し遅れます。〇〇日までに出します。」とリスケの依頼をしたら、すんなり「了解しました!」と遅れを許してもらえたとか、なんとなく気になって行ったお墓参りで、桜が満開で感動的に奇麗だったとか。

ホッとするような体験だったり、やってよかったなと思えるようなことがあると、少し安心感や自信が戻ってきます。

まずはそうしたことに感謝して、心を落ち着かせることができると、罪悪感の罠からは抜け出しやすくなりそうです。

【離】もう一度、やりたかったことに向き直る。

自信と流れへの信頼を取り戻したうえで、「ここから、やりたかったことが本当にできるんだ!」と思えることが、これまでの自分からの脱出です。

でもそれは、自分が本当にやりたくて、やりたくて、やりたかったことなのだ!とやりたいことへの衝動に使えるともっと最高です!

自分が前から、本当にやりたかったことが目の前にあることを「意識しながら受け取る選択」と「受け取る許可をする」ことを何度も何度もやっていくと、それが徐々に自分の新しいスタンダードになってきます。

このとき、新しい感覚がしっくりくるまでスルーしないことがとても大切。

最初は不慣れで、なんとなく、いつもの自分と違うような感覚を覚えるかもしれません。
しかし、新しい自分と今までの自分を分かつのは、何といってもここでは、「やりたいことをスマートにこなせる自分」というセルフイメージをどれだけ自分に許せるかなのです。

【シン】新しい自分で生きる。

新たな方向性に間違いはない。そう確信できたのなら、大切なのは、新しいチャレンジ(体験)の方に舵を切ること。

やりたいことをスマートに受け取り、こなせる自分になったとしたら、どれくらい嬉しいかを想像してみてください。

これが、新しい私。
だからこそ、新しい冒険に向かっていけるのです。

もし、それが難しく感じるのなら、やりたいことをやっている自分に「よかったね!」と本気で喜んでくれそうな人を思い浮かべてみるのも効果的です。

そういう人は思い浮かばないというのなら、もう亡くなっているけど、自分のことを可愛がってくれていたおじいちゃん、おばあちゃんを思い浮かべてみるのも、かなり効果的ですよ。

今回は、「あたらしい自分に橋を架ける」というタイトルでお話しさせていただきました。

自分がやりたいことをやる喜びに向かっていくことにフォーカスすること。
固まった畑の土を耕して空気を入れるみたいに、あなたの喜びを混ぜ込みながら、自分が見つけた新しい価値や価値観の光が照らし出している方へ、その新しい体験をスタートできるといいですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

熊谷 佐知恵

恋愛、夫婦関係、職場の人間関係、転職・キャリアほか、自己実現など幅広いジャンルに対応する。 わかりやすいレクチャーをモットーに、感覚やインスピレーションを活用するハートフルなセラピーとの両面で癒しのプロセスを後押しするのが強み。自分のペースで気づき、変化、成長できると好評である。