パートナーを幸せにしたい人のための恋愛心理学(1) 〜犠牲と我慢を手放す〜

誰かが自分の幸せを願ってくれていると気づかないと・・・

パートナーを幸せにしたいと思いながら、ずっと我慢や犠牲を続けている人がいます。相手を幸せにしたい気持ちはあれど、それが長く続かない、燃え尽きる、自分が幸せではないと感じ、好きな人でも別れを考える人もいます。パートナーシップでは我慢や犠牲をしない愛し方を選ぶことが大切です。

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恋愛や夫婦関係のご相談を伺いますと、つい「我慢ばかりしてしまう」「相手のために無理をしてしまう」なんて状況に出会うことがあります。

もちろん大切な人のために我慢する、相手のために尽くす、ということが悪いわけではないし、そのお気持ちって誰も否定できないものなんだろうな、と思います。

ただし、どうしても我慢ばかりの恋愛を続けたり、犠牲的な関係を作ってしまうと、幸せを実感できないとか、パートナーを幸せにしたいと願っているのに、相手が笑わないなんてことがおきます。時には「一緒にいないほうがいいんじゃないか」って言われちゃうこともあるのです。

どうしてこのようなことが起きるのかについて、今回は「我慢」と「犠牲」という視点から解説していきます。

 

我慢と犠牲と罪悪感

いつも我慢ばかりしている人、犠牲的な恋愛をしている人は、おそらくいい人です。相手に負担をかけるより、自分がつらい思いをしたほうがいいのではないか、と考えるという意味で、相手のことを考えている人だと解釈することができそうです。

ただ、相手のことを考えるなら、こちらから積極的に関わって、相手を笑顔にしていくことも一つの愛し方なんですよね。

しかし、そこで我慢と犠牲ばかり選んでしまうとしたら、ここには何かしらの「自分の内面の事情」があると思いませんか?

ここで使える心の法則はこれです。

「我慢ばかりすること・犠牲のベースには「罪悪感」が存在する」

いわば「自分が悪い、至らない」と感じながらパートナーと接している、という側面が強いということです。

ここには、私は自分の幸せを投げ捨てて相手に尽くしているのだから、どうか私の気持ちを分かってね、という気持ちが隠れていることも少なくありません。いわば、自分の我慢や犠牲が報われるのは相手次第、という構図が見えてくるのですね。

だから自分に幸せになる選択肢を許していない状態になります。言い換えるなら「相手次第で私の気分が変わる状態」が続くわけですね。

そして、相手に喜んでもらえない自分には価値を感じないので、更に自分を罰してしまう人もいます。自分なんて、という形容詞がくっついちゃうんです。

そんな自分に愛される価値を感じにくくなりますから、また我慢するし、犠牲をし始める場合も少なくありません。

もちろん我慢ばかり続けることや犠牲的になること自体、悪いことだとは言えないと思います。その方の思いの込め方ならば、それはやはり否定されるようなものではないでしょう。

ただ、このような視点を持ってみると、また物事の解釈も変わっこないでしょうか?

「誰も大切な人に無理をさせたい、犠牲をさせたいとは思わない」

それは自分自身だけでなく、自分を愛する人、味方がいるとしたら、きっとそう願うはずですよね?

そして、もし自分の大切な人が我慢ばかりしていたり、犠牲ばかりしていれば、そばにいられなくなってしまうかもしれません。

「あぁ、自分は相手のために何もできていないのかもしれない」と感じやすくなりますからね。

そういう意味で、我慢ばかりする恋愛スタイル、犠牲的な恋愛は、Lose-Loseの関係を作ることが多いのです。

 

我慢ばかりや犠牲を手放すために

では、どうして我慢ばかりしてしまったり、犠牲的になってしまうのでしょうか。

ここでのキーワードは「積極的に関わることができなくなった事情がある」ということです。

いわば、自分から相手に何かを与えて、相手を笑顔にするという発想が使えなくなっているということです。

それぐらい、自分の疑ってしまっていたり、どこか自信を感じられずにいたり、自分を信じられなくなっているのかもしれません。

または、自分の周囲に「犠牲的に愛するスタイル」を貫いている人がいて、その人の発想、考え方に強く影響されている可能性もあります。この場合、その影響を与えた人が自分を疑っていたり、自身を感じられていない可能性があり、その人と同じ気持ちを共有している可能性もあります。

だから、この我慢や犠牲を手放して自分らしく幸せな恋愛を培っていくにはアカウンタビリティ〜自分の感情や行動は自分の責任〜という態度が求められる事が多いですね。

我慢を続けているのも犠牲を続けているのも、いわば自分。本当に自分がこのスタイルで愛し続けることを望んでいるのか、自分自身に問いかけてみるといいでしょう。

大切な人のために自分をないがしろにしたり、自分の幸せを後回しにする必要はない、と考えることです。

また、次のような視点も有効です。

もし「私」を愛する人がいるなら、その人は「私」にも喜んでいてほしいと願うと思いませんか?

ここでは、いかに「自分」という存在が、誰かの喜びになっているかを自覚することも大切になりますね。言い換えるなら自分の影響力を自覚する必要があるんです。

実は我慢や犠牲ばかり続けると、自分の内面にばかり意識が向くので自分の影響力に無頓着になってしまいます。だからもう一度自分を見つめて、「私が本当に表現したいことってなんだろうか」と気づく必要があります。

実は、自分の心を楽にして、過剰に我慢や犠牲しないだけで、周囲の人は安心することもあるのです。自分自身にそれぐらいの影響力があることを取り戻すことができると、もっとお互いが楽な恋愛・夫婦関係を構築することができるんですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。