ラムレーズンのアイスクリームでもご機嫌が直らない時

男性と女性の大きな違いのひとつに、「感情」とのつきあい方があります。
もちろん、男性も女性も、人間ですから、双方に同じようにさまざまな感情があります。

例えば、月曜日の朝から、雨が降っていたら嫌な気持ちになったり、無愛想な店員さんに出会ったら、腹が立ったり、おじいちゃんが連れているワンちゃんが、ゆっくりとおじいちゃんと同じスピードで、のんびりとお散歩してたら、なんだか微笑ましい気持ちになったり・・

「感情」というものは、勝手に心に湧いてくるもので、それ自体をコントロールすることはできません。無愛想な店員さんを前に、こんなふうに唱えてみても

「腹を立てないように」
「怒らない、怒らない」

なかなかうまくいかないものですよね。

腹を立てたくなくても、収めようとしても、「感情」は勝手に湧いてきます。
私たちにできることは、この時点では、残念ですが、何もないんです。

しかし、言動については、私たちに選択権があります。

「腹が立ったから、店員に文句を言ってやる!」
「腹が立ったから、本部の苦情係に連絡する!」
「腹が立ったから、あの店はもう行かない」
「腹は立ったけど、何にも言わない」
「腹が立ったけど、気にしない」

いいとか悪いとかではなく、いろんなやり方や考え方がありますよね。
言動も人それぞれです。
何をするのか、それをするかしないかは、「感情」のせいではなく、その後にある、私たちの選択によって成されるものです。

話を戻しましょう。

「感情」というのは、このようになかなか厄介です。
先ほど申し上げた通り、勝手に湧いてきて、無しにすることができないからです。

その勝手に湧いてきた感情とのつきあい方に関する、男女の違いは大きいです。
もちろん、あてはまらない方ももちろんいらっしゃいますので、ご参考までに、お読みいただけたらと思います。

男性は、この「感情」というものに関して、あまり深掘りしない方が多いです。
言い換えると、何かを感じたとしても、それにあまり「つきあわない」ことが多いんですね。

それには、理由があります。

男性性というものは、非常に思考的です。頭で考えます。
何を考えているかというと、責任を果たし、成果を上げるための分析、合理性や効率、生産性などなど、仕事をする上で必要な要素について集中しています。男性性の特徴です。

すると、女性性の要素が、非常に邪魔になります。

例えば、女性性とは、湧いてきた「感情」が、ネガティブであっても、ポジティブであっても、それを大切にしたり、じっくりと味わったりすることができます。
他にも、何かを育むこと、受け入れ、共感すること、また、インスピレーションのような、目には見えないものに従ったりすることは、女性はとても上手ですし、興味があるんですね。

女性が目を輝かせるものは、商品でも、イベントでも、お店でも、大ヒットします。
マーケティングの世界でも、女性の持つ感性は、重要視されている理由はここにあります。

男性が、ものすごく忙しく仕事をしている時には、この女性性の要素がOFFになっています。

そうしないと、例えば、期限の迫っている仕事があったとして、ラストスパートをかけないと間に合わない時に、

「なんだか、やる気が起こらない気がする」
「この職場の雰囲気って、なんだか冷たい」
「空の様子に、季節の変化を感じるなぁ」

なんてことは、じっくり感じていられませんよね。
もし、じっくり味わっていたら、おそらくその仕事は、期限までに仕上がらないでしょう。

男性のみならず、女性だって、同じ状況だと、同じようなことが起こります。
男性性と女性性は、両極なんですね。
でも、両極の要素だからこそ、バランスが取れます。
全然違う者同士、「男女」がその代表でしょう、が一緒に居られるのは、バランスが取れるからなのかもしれませんね。

男性は、このようにして「感情」というものにつきあわないことが多いのです。
つきあわないから、よくわからない。
遠ざけておきたいものの一つになるでしょう。

ところが、それに比べ女性は、「感情」と仲良しです。
もちろん、女性性の要素には、その特徴があるのですが、女性に生理があって、体調にバイオリズムがあることで、気分にも波があることと関係があるようです。

生理になれば、なんだか気持ちが落ちますし、体調も良くない。
生理痛があれば、なおさらご機嫌で過ごすのは難しくなります。
でも、生理が終わると身体も楽だし、気持ちも上向きます。
ただそれだけで、結構ご機嫌になれます。

これを女性たちは、毎月、毎月、体験しているのです。
感情の波に乗り慣れているんですね。

上がったり下がったりする気持ち、上がっている時は、鼻歌が出るくらい気分良く過ごせるし、下がった時は、どうすると上がるのか、どうすると乗り切れるか、だいたい知っているんです。

上司に仕事のミスを指摘されて、今日は、凹んじゃった!
そんな日は、コンビニで、大好きなラムレーズンのアイスクリームを買って、お風呂上がりに食べようっと。!
あー楽しみ!ラムレーズンって最高!

こんなふうに、女性たちは、自分のご機嫌がうまく取れるんです。
「感情」って厄介だけど、知ってるよ!こうすればいいんだよねって、ご機嫌の取り方の、だいたいのハウツーを手にしているのが女性なんです。

そんな「感情」と仲良しの女性と、「感情」とつきあわない男性。
ほんとに全然ちがうんです。

女性って、気難しくて・・という男性が苦手に感じてるのは、まさにここなのではないでしょうか。
ご機嫌がコロコロ変わるところだったり、不機嫌になった時に、どうしたらいいかさっぱりわからないということかなと思います。

男性が気を利かせてやったことが、どれも的外れで、ますます不機嫌になってしまう女性に、すっかり手を焼いてしまう男性というのは、実は少なくありません。
 

男性の皆さんへ。

女性の「感情」は上がったり下がったり、いつも揺れ動いています。
大きな理由じゃないことでも、揺れているんです。
そのいちいちを、キャッチすることはとてもむずかしいことですし、不可能なんです。

ですから、女性のご機嫌がうまく取れないことで、落ち込まないでくださいね。
ほんとのことを言えば、女性自身も、自分のご機嫌とりに苦労することも少なくないんです。

いつもなら、ラムレーズンのアイスクリームが、私の気分を上げる特効薬だったのに、どうもそれもピンと来ない時もあるんです。
どうやっても、ご機嫌が直らない自分。ご機嫌斜めの自分を持て余してしまう時。

一番安心できる人に、わがままを言ってみたり、怒ってみたり、ツーンと無愛想にしてみたり、泣いてみたり、あなたのせい!って言ってみたりしちゃうんです。

うわっ、どうしよう!
うわっ、わかんない!

って思っちゃうかもしれませんが、ただ、そんな女性たちに寄り添っていただけたらと思います。
ただ、一緒にいるだけ。ただ、聞いてるだけ。うなづくだけ、見てあげるだけ、手を握るだけ。

女性たちは、不機嫌な自分のことがキライなんです。
そんな自分を持て余して、誰かに投げつけていることで、自分のことも責めています。

気の利いたことを言おうとか、しようとかでなくても大丈夫で、ただ、寄り添って、好きなままでいてあげてください。

「なんとかしてよ!」

なんて言う女性もいるかもしれませんが、そんな時には、何して欲しい?って聞いてあげたらいいんです。
わがままいっぱい言えて、文句もいっぱい言えて、それでもそばに居てくれる人のおかげで、だんだんご機嫌が直るはずですよ。
 

女性の皆さんへ。

いっぱい受け止めてもらったり、ご機嫌とりにつきあってもらったら、ご自身がご機嫌な時でいいですから、感謝したり、うれしかったよって伝えたりできると、男性たちは、こう思うんですよ。

「ああ、役に立てたらしい」
「不機嫌な時は、ああすればいいのか」

「感情」って何者かよくわからない男性たちも、女性を通して、「感情」とつきあえるようになります。
そして、どんどん、あなたにとってのステキ男子になっていくことでしょう。

めんどくさがらずに教えてあげることで、何も言わなくても、ラムレーズンのアイスクリームが差し出せたり、あなたの機嫌が直るまで、あなたより上手につきあってくれる日も近いですよ。
 

最後まで、お読みくださってありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 千里

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。