「やらないといけない」で押しつぶされそうになるとき

やらないといけないことって、日々、仕事に関わらずたくさんありますよね。
「やりたいこと」は大体が自ら進んでやることが多いので、「やらないといけないこと」は、難しいことに限らず簡単にできることも含め、どこか気が進まないような、どっちかというとやりたくないことが多くなります。
「やらないといけないこと」がどんどん積み上がっていくのを想像してみてください。
すごく重苦しいような、しんどい気持ちになりませんか。
その気持ちに押しつぶされそうになることもあるでしょう。
そうなると、なかなか「やらないといけないこと」に手がつかなくなったりもします。
そして、行動をとることが難しくなったり、身動きが取れないような状態に陥ることすらあるかもしれません。
そんな状態になると、自分は何をやっているんだか、とか、動けない自分を責めてしまうことも起きてしまいます。
そんな状態を見て、上司や同僚は、怠けていると思うことがあるかもしれませんし、時には自分で自分は怠惰なのではないかと感じるひともいるかもしれません。

◆隠されている心理

しかし、そこに至るには、「上手くやらないといけない」とか「失敗してはいけない」とか「期待に応えたい」という気持ちが存在していて、これまでに自分なりに頑張ってきているのですよね。
その下には、自分なりに完璧にやりたいという気持ちが隠れているようです。
目指す成果に対して、程度の差こそあれ、自分の中で何かしらの理想があるので、そうなってしまうようです。

その部分だけを意識し続けてしまうと、なかなか「やらないといけないこと」に手が付けづらくなるのです。
完璧を目指す、ということは、とても素晴らしく聞こえますが、時に、目指している完璧さ以外は認められない、許されない、ということが自分の中で起きてしまいます。
完璧にやろうと思っても、自分以外の要因で思い通りにいかないこともありますし、人間ですから、どうしても上手くできないことはあるものです。
完璧にできないときには、失敗感や失望を感じることも多いのです。

あまり自覚がない方が多いようなのですが、完璧にやりたい人は、言い方を変えれば、責任感が強い人です。
そして、ベストを尽くし続けた先に、理想とする形の成果が見える人でもあるのです。
その理想または理想に近いものを作り出せる人でもあるんですね。
また、丁寧で細やかで、質の高い仕事ができる人でもあるのです。
完璧にやりたいのが誰かのためであるのならば、誰かのために頑張ることができる人なのです。
期待に応えることも愛の一つの形ですから、「与える」ということをどこかで理解していたり、愛を知ってる人だということです。

ただそれが、完璧さを目指すことで生じるプレッシャーで潰れてしまえば、せっかくのその良いところも表現しようがなくなってしまうと思いませんか。
また、それらの良いところが表現されないと、適正な評価に繋がらないという問題も生じてきます。
こんなとき、少し考え方を変えてみるといいんですね。

◆どう対処できるか

心のどこかに、完璧にやらないと認められない、怒られる、というような思いはないでしょうか。
完璧に物事を進めたいタイプの人の中には、失敗が怖いことが動機になっている人もいます。
その場合は、過去に経験してしまったことが原因となって起きていることが多いのです。

ここでは自分を許していくことが必要になります。
その過程では、どうして自分は頑張ってきたのか、どんな思いでやってきたのかを改めて感じ、理解し、そしてまた、自分がやってきたことを認めていくことが必要になります。
そして、そんな自分の思いを理解し、それまでちゃんとできてきた部分を認め、自分のために自分を正当に評価していきます。
上手くできない自分も許していきます。
完璧にできなくても、失敗したとしても、そうしたいと願い、そう努力をしてきたことが尊いと思うのです。
そこにはきっとあなたの温かな思いや熱い思いがあったのではないかなと思うのですよね。

そもそも、完璧にできなくても、でもそれがきっと普通で、それで良いのです。
だからこそ、自分ができない部分ができる人たちが輝ける場所がある。
もちろん、逆も然りで、誰かができなくて、あなたができることも、気づいていないだけでたくさんあるのです。
なかなか簡単には思えないものですが、上手くいかなくても良いから、自分なりにより良い結果を残そうとか、なるべく良いものができれば良いと思えれば良いんですよね。

ちなみにですが、完璧主義者は目標を立てたがらない傾向があるそうです。
もしかしたら目標が、着実なゴールではなく、壮大なヴィジョンとなっていることもあるかもしれません。
今の自分に合わせて、自分なりに頑張れそうな部分を目標にしていければ良いんですよね。
その目標の途中には、敢えて「やらない」とか「助けてもらう」という選択肢も含めてみてもいいんですよね。

今まで頑張ってきた自分自身も、今のありのままの自分も認めてみませんか。
それは少し難しいかもしれないけれど、あなたが自分らしく、楽に仕事を進められるようになる鍵があると思うのです。

この記事を書いたカウンセラー

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人間関係、家族問題、自己嫌悪、自己変革や魅力開花、ビジネスに関する問題を得意とする。鋭い感性と直観力、洞察力、繊細な感受性、豊かな女性性をもとに、魅力や才能や本質を引き出していく。感覚と思考をバランスよく使い、クライアントを理解し、共に考え、解決策を模索していくアプローチに定評がある。