自分の隠そうとしてる部分を誰かに愛させてあげる

コンプレックスを自分で許せたら、コンプレックスは愛されるポイントに変わる?

こんにちはカウンセリングサービスの美吉風香です。

人は誰でも自分の嫌っている部分が1つや2つはあるかと思います。
学生時代の私は、田舎のなまりと急激に太った身体がコンプレックスでした。
現在は、ちらほら出てくる白髪や目じりのしわの多さかな(笑)

「自分が嫌っている部分を人に愛させてあげたら楽になるよ」と心理学を教えてくれた師匠がよく言います。

語尾になんでもかんでも「〇〇やけん」とつけてしまう、自分の嫌っていたなまりが愛されポイントに変わった学生時代のエピソードをお話させていただきますね。

大学進学をきっかけに、田舎から上京して3ヶ月ほどした頃。
都会での生活に慣れはじめ、気にしていた田舎の「なまり」も消えたかなと感じてきたある日に、近郊に住む親戚の家に遊びにいきました。

顔を合わせた叔父が何気なく
「なまりがきついね~!僕もそれでさんざん馬鹿にされ苦労したからしはらくは苦労するだろうね~。」と私に言ったのです。

完璧な標準語を話しているつもりだった私は叔父のこの一言に動揺し
「えっ?私はまだひどくなまっていたの??」
「私はかなりかっこ悪いのだ!恥ずかしい~!」と大変傷つきました。

叔父は長野の山奥の出身で、都会に出てきたころは、なまりのきつさを周囲から馬鹿にされ沢山傷ついたそうです。
だから私のことも心配し励ます意味での言葉だったのでしょう。

しかし、私は激しく落ち込んでしまい、こんな最悪な気分にさせてた叔父さんを大嫌いになっていました。

◆自分の心の声が事実のように感じてしまう

当時のこのエピソードを心理学的に振り返ると、私は、自分の感情を叔父に投影(自分の感じていることを外の世界に映し出して見ている状態)していたのでした。

私が私のなまりを一番馬鹿にして嫌っている感情だったのに、それを叔父に投影し、まるで叔父が私を馬鹿にしてると勘違いしたという訳です。

「叔父さんは私のなまりを馬鹿にした!ひどい~~~(怒)」
「きっとほかの人達も同様に私のなまりをダサいと思ってるに違いない!」と…
ネガティブな方向にどんどん妄想を膨らませて勝手に相手やまわりを悪者にして怒っていたのです。

この自動変換は無意識にやっていて、事実と関係なくそんな風に本当に相手が思っていると感じてしまうから厄介です。

叔父は責任感のある、豪快な人柄で仕事ができる人でした。
叔父は私が「なまり」で苦労するのではないかと優しく心配してくれたのに、勝手に、私を馬鹿にするひどい人にしたてあげるなんて、ひどい人は、私の方でしたね(苦笑)

◆隠していたコンプレックスは愛される部分だった

そんな「なまり」についての見え方が一変したのは、私が大学で所属していたチアリーダー部の練習中のことです。

その部活では部員のほとんどが地方出身者でしたが、普段は標準語で話していて、お互いのなまりを意識することはほどんどありませんでした。
しかり長い夏休みが明けてのすぐの練習中に、いっせいに大きな掛け声を出したとき事件がおきました。
「One two down up!」

夏休みに帰省して、みんな地元の言葉でたくさんしゃべっていたせいでしょう。
それぞれが驚くほど強烈になまっていて、イントネーションがバラバラすぎて
「ぶーーーーーーーーっ!!!!!!!」と全員が吹き出し、笑いが止まらず練習が中断に。

笑い泣きして、各地の方言トークに花が咲きました。

それは楽しくて仕方ない忘れられない貴重な時間でした。
「なまり」を嫌って隠さなきゃいけない恥ずかしいものから愛し愛されちゃう楽しいものに切り替わった瞬間でした。

「なまり」ってこんなに人の心の距離を近づけさせるすごいツールだということを無意識に体感したのかもしれません。

私は自分自身でなまりを嫌っていたので、
「まわりの人は私のなまりを嫌うはず」という妄想を勝手に作り上げていました。

けれど部活のみんなのなまりは、それぞれとっても可愛いくて魅力的で、なにも隠さなくていいのにな~とまで思えて、そして同時に自分自身のなまりも、もしかして可愛いのかもしれない?
「なまりがかわいい~♡」という見え方に変わったのでした。

突然ですが、わたしの師匠はとても太っています。
しかし、自分が太っていることを得意のネタにしていつも楽しんでいるのです。
胸をはってデブネタで笑いの渦を起こし、いつも爆笑させています。
コンプレックスを自分で愛せるようになる、傷つかないって最強です!!
私もはやく師匠の域に到達したいです。

◆隠したいコンプレックスを自分が愛したら周りから愛される事実

私は嫌っていた「なまり」の見え方が変わってから、合コンであの「なまり」をおそるおそる披露してみたのです。

すると「かわいい♡」と好評を得て、ちょっとモテる事実を知ってしまい、あえて「なまり」を使い、さりげなく「私は♪癒しの存在の田舎ガール♪」とアピールできる計算のできる女子になった訳です(笑)

私の隠そうとしても隠しきれない田舎キャラは、実は周りから愛される部分だったわけですね。

このようにネガティブイメージをポジティブイメージに書き換えれたら、隠すことにエネルギーを使わない楽ちんな世界が待っていました。

一緒にぜひ隠さない生き方、楽ちんな生き方へシフトしていきませんか?
そこを抜ける応援のプロの私達カウンセラーに応援させてくださいね。
元チアリーダー美吉風香のめいっぱいの笑顔付きで応援します~ *ヽ(^o^)ノ* ♪♪♪

この記事を書いたカウンセラー

About Author

母子癒着の葛藤を乗り越えた自らの体験から、こじれた家族関係や結婚を遠ざける恋愛をしてしまう問題をわかりやすく説明し解決に導く。自分自身の心と繋がりたい、幸せや安心感を感じられる生き方をしたい方を力強くサポートし、抑圧している感情を引き出していくことを得意としている。