恋活、婚活で好きになる人があらわれない(2)〜深層心理を探るカウンセリングでのアプローチの方法〜

もし、今は彼がいらないと感じているとしたら?

恋活、婚活しているのに彼氏ができない、良い出会いがないというご相談があります。それは出会いの運がないのでしょうか?たぶんそうではなく理由があるのです。その理由を探るカウンセリングでのアプローチを具体的なケースで紹介しています。

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●恋活、婚活しているのに彼氏ができないA子のケース

カウンセリングのよくあるご相談の1つに、

「彼氏(彼女)が欲しいのですがどうやったらできますかね?」

というようなご相談があります。

それは、
「オーネットに登録してみたらいかがですか?」
とか、
「YAHOOパートナーに登録してみてはいかがですか?」
といったような回答を求められているのではなく、そういうのはそれぞれ各々で頑張られているんです。

結婚相談所に登録してみた、
友達にも紹介してもらった、
街コンにも行ってみた、
それなりに私なりに頑張って活動している、
だけど良い出会いがないというようなご相談です。

仮にA子さんという方が、自分なりに恋活、婚活を頑張っているが5年ほど良い出会いがなく、5年間フリーの状態でカウンセリングにこられたとします。

そして、
「彼氏が欲しいのですがどうやったらできますかね?」
とご相談くださったとします。

そんな時に、ある質問をさせていただくことがあります。

ある質問とは・・・
「なぜ、彼氏がいらないのですか?」
と。

そんな質問させていただくことがあります。

するとA子さんから、
「はぁ?・・・原さん私の話聞いてましたか?
私は彼氏が欲しいと言っているんです。
だからどうやったらできますかと聞いてるんです」

と、

「そうですよね彼氏が欲しいんですよね。
私の説明が足りていませんでしたね。
意識では彼氏が欲しいと思っているのですが、もし仮に意識をしていない心の部分(いわゆる深層心理)のどこかで、本当は彼氏はいらないと思っていたとしたらなぜだと思いますか?」

※『恋活、婚活で好きになる人があらわれない(1)〜心の仕組み〜』で、私たちは自分が認識できていない深層心理という領域があることを書いています。こちらを読んでいない方は、ぜひバックナンバーをお読みになられてくださいね。今回、次回にかけて深層心理の影響で恋活、婚活で好きになる人があらわれなく仕組みを説明していきますので、ぜひ読んでくださいね。

そんなご質問をさせていただくことがあります。

「そんなことは少しも思っていませんが、原さんの質問に付き合うとしたら、裏切られたくないとかそんなところですかね?」

と、
A子さんは、こう言ったとしましょう。

すると、私としては、ある疑問が浮かぶのです。

この質問で、なぜ、”裏切られたくない“という言葉がでてきたんだろう?と。

もし仮に意識をしていない心の部分のどこかで・・・という質問だったので、実は、答えは何でも良かったのです。

だって、もし仮にの話のわけですから。

裏切られたくないでも良かったし、
束縛されたくないでも良かったし、
いろんな人と遊んでみたいでも良かったし、
今は友達と旅行に行ったり買い物に行ったりに時間やお金を使いたいでも良かったし、
答えは何でも良かったのです。

なんでも良い答えの中から、
なぜ”裏切られたくない“という言葉を思いついたのだろう?
と、私としては思ってしまうのです。

そんな疑問を思いつくので、そのことについて質問をしてみます。

「その言葉が出てきたのは、なぜだと思います?
過去の恋愛で裏切られた経験があったのでしょうか?」

そうすると、
「実は、5年前の恋愛が裏切られた経験があった恋愛だったんです」
というようなことを教えてくださることがあります。

5年前につきあっていた彼の様子がおかしいなと思ったので、
彼には悪いと思ったんだけど、彼の携帯をチェックしてみた。

すると、
メールに女の影があった。

彼も浮気の証拠は残さないようにと受信履歴のところは消していた模様だが、送信履歴に浮気相手へのメールを発見!
許せん!!という気持ちに。

A子さんは彼をとっちめてやろうと思い、彼に携帯電話を突き付けて、彼の目の前で発見した浮気の証拠を見せるのです。

「これは何?」

と、

浮気が見つかり、狼狽し『ごめんなさい』と平謝りの彼氏・・・
とはならず、
「君にはもう興味がないということだよ」
と悪びれもなく前彼に言われたと話すA子さん。

「あの時は、悔しくて、悲しくて、一生分泣いたと思う」
そんな裏切られた経験がある5年前の恋愛のことを話してくれます。

すると・・・・
話しているA子さんの目からポロポロポロポロと涙がこぼれてくるのです。

ご本人も涙がこぼれることに驚かれたりするのです。

「もう5年前のことなのにこんな気持ちが残ってたんですね」
と。

A子さんの意識では、
もう5年前のことで前の失恋は乗り越えたと思っていたんです。

でも、
意識していない部分では、
前の恋愛で傷ついていた感情が残っていたのです。

A子さんの意識では、前の失恋は乗り越えたと思っていたんですが、まだ前の恋愛の傷が癒えてはなかったのです。

それが、カウンセリングで質問されて、話をしていくことで、意識していなかった、残っていた前の恋愛で傷ついた感情が、外に出てきたのです。

 

大事なところなので、もう一度!

意識はしていなかったのですが、まだ前の恋愛の傷が癒えてはなく残っていたのです!!
(意識していないけど、ある→つまり深層心理に傷ついていた思いが残っていたわけです)

そして前の恋愛で傷ついた感情が「もう裏切られたくない」という思いを深層心理の中で作っていたのです。
それがA子さんの恋活、婚活にマイナスの影響を与えていたのです。

「もう裏切られたくないない」には、どうしたら裏切られないようになるんだと思いますか?
それは恋をしないことなんです。
それが、恋活、婚活で好きになる人があらわれないという現象を作っていたのです!

この現象のことを次回、心の仕組みを踏まえて、もっと詳しく説明していきます。

>>>『恋活、婚活で好きになる人があらわれない(3)~傷ついた感情を癒そう~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。