自分らしい生き方のはじめの一歩

自分のやりたいことなんて、できない気がする。
ただ日々が過ぎていくだけで、何のために生きているのかよくわからない。

ワクワクしながら生きるとかいうけれど、そんなもの本に書いてあるだけなんじゃないの?
ほんとうにワクワクしながら生きている人なんて、いるの?

私自身、数年前はそんなふうに思って過ごしていました。
停滞期にいたんです。
毎日がほんとうに味気なくて、人生終わっちゃった気がしていました。
そこから抜け出すために私がしたことを、ご紹介したいと思います。

◆停滞期を抜け出すために、やってみたいことをする

自分らしくいきいき生きたい。
だけど……どうすればいいのかよくわからない。

停滞感が大きくて。楽しいことなんて、なくて。
なにをやっても、心が喜ぶことがない。

もし、そんなふうに感じているなら……。
「ほんとうはやってみたい」と思っていることに手を出してみてもいいかもしれません。

例えば……

恋人がいたら、こんなことしたいな。
友達がいたら、こんなことしたいな。
結婚してからだったら、こんなことしたいな。
お金があったら、こんなことしたいな。
仕事を引退してからだったら、こんなことしたいな。

そんなふうに漠然と思っていることは、ありませんか?

もし○○だったら、してみたいな。
と思っていることに、手を出してみるんです。

もし○○だったら、してみたいけど、していないこと。
それは、やってみたいことを先送りしている状態なんですね。

その先送りしていることに、手を出してみるんです。

やってみたいことって、いわばご褒美ですよね。
自分自身へのご褒美。

それを「○○な状態になってないから、してはいけない」と、思っているかもしれません。

いまの自分がやるには、分不相応な気がする
いまの自分には、まだふさわしくない
いまの自分は、まだそんな身分じゃない

なんらかの理由で、やってみたいことを自分に与えていないのかもしれません。

だけど。
やってみたら、そこから何かが広がっていくことがあります。
突破口が開けることもあります。

◆行きたかった場所に行った。好きなことをしていいと思えた

実は私自身、そんな体験があるんです。

40歳から数年間、超停滞期がありました。

何も面白くない。
以前は面白くやれていた仕事もやる気が出ない。
何もする気がしない。
楽しいことなんて、思いつかない。
とにかく生きている意味がわからなくて。
色褪せた毎日。

そんな時期でした。

そんなとき、行きたかった場所に行ったんです。
私の好きな、空の近い場所でした。

そして行ったのが……南米ボリビアのチチカカ湖の島でした。
「空に近い場所に行きたい」という私に、友達が教えてくれた場所でした。

どんなところから知らないまま着いたその島は、とてもとても空が近かった。
標高4000メートルくらいだったんじゃないのかな。

宿を探して泊まりました。地元の人が、島に遺跡があると教えてくれました。

遺跡へと続く一本道は、まるで貸し切りのようでした。
誰もいなかった。

ひとり、真っ青な空と会話しながら歩きました。

自分の心が躍っているのがわかりました。
うれしくて、うれしくて。

空と会話することが、したかったのだと思います。ずっと。
空に近い場所で、空と会話がしたかった。

だけどそれを、自分に許可して来なかったんです。

旅は、ただの趣味だから。
旅なんて、十分してきたよね。
いまさら、もうしなくてもいいはずでしょ。

そもそも
仕事はどうなってるんだ。キャリアはどうなってるんだ。
家族だって、持ててないじゃないか。
ほかにやらなきゃいけないことが、あるはずだ。

そうやって、自分の心が躍ることをずっと後回しにしてきたんです。たぶん。

でも、空と会話しながら歩いたとき、自分の心を取り戻した気がしました。

そうだ。
これをして、よかったんだ。
自分の心が喜ぶこと、してよかったんだ。

空が近いその島は日差しがとても強くって、日焼け止めを塗り忘れた手の甲が真っ赤になってしまったけれど。

ずっとこれがしたかったんだ。
空と会話するなんて、何の生産性もないことだけど。
自分にとってはとても大事なことだったんだ。

だって、それが好きだから。

それだけだけど。大事なこと。

そうだ、これが好きだったんだ。

心躍らせながら道を歩いたそのときから
人生の流れが変わり始めたのです。

◆感謝できることを探したら、「ない」が「ある」に変わった

旅に出るとき、いつも本を持っていきます。
そのとき持っていった本が、『ザ・マジック』(ロンダ・バーン著)。

感謝のワークの本でした。
毎日10個、感謝することを見つけるというワークです。

なんでもいいから、感謝できることを10個書く。
次の日は、人間関係をテーマに10個書く。
次の日は、健康をテーマに10個書く。
次の日は、お金をテーマに10個書く。
そんな本です。

標高4000メートルの島で、朝ごはんを食べながら毎日書きました。
こんなの書いてどうなるんだろう?って、最初は思いました。
だけど、書いているうちに気づいたんです。

あれ? 自分には何もないって思ってた。
家族もない、彼氏もいない、マンションもない、安定した仕事もないって思ってたけど。

でも、あった。
私のことを思ってくれる人たちが、周りにこんなにたくさんいた。
周りの人たちからこんなにも、たくさんのものをもらってた。
昔の彼にも、いっぱい愛情をもらってた。

仕事もあるよね。
住む部屋もあるよね。
食べていけてるよね。
こうして旅行もできてるよね。
これもすべて、周りの人たちから与えてもらっているからだよね。

ふと、そんな気持ちになったんです。

ないと思っていたものが、あるに変わった。
そんな体験でした。

◆ほしいものリストを書いてみた

そしてこのとき、自分のほしいものリストを書きました。

著者のロンダ・バーン自身が、「いまの自分にはなにもない」と思っていた時にまず10個書いたと本に書いてあったんです。

私もほしいものリスト10個を書いてみました。
何を書けばいいか、わからなかったけど。書いてみたんです。

「こんなの書くの初めてだな」って思いました。
初めて自分のほしいものリストを書きました。

そして思ったんです。
「ほしいって思っていいんだ」って。

ほしいって、思ったことなかったな。
だけど、ほしいって思ってよかったんだ。
そう、思ったんです。

リストを書いた10日後に、初めて教会に入りました。
ペルーのクスコという街にあった大きな教会です。

地元の人たちが、熱心に祈っていました。私も真似して祈ってみました。

ひざまずいて祈りの姿勢をとると、最初に浮かんだ言葉がありました。

「人のために、自分の力を活かせますように。
悩んでいる女性たちが、いきいき生きるお手伝いができますように」

1時間くらい、ずっと祈っていた気がします。
どうか自分の力を活かせますように〜って。

祈ってみて、自分でもわかったんです。
誰かのために、世の中のために、こんなにも自分を活かしたいんだって。
それが、私の一番やりたいことでした。

そのときは、具体的なプランなんて思い浮かばなかったけど。

そこから、動き始めたんです。自分の人生が。
それまでとは、大きく変わっていったんです。
ほんとにやりたかった方向に、舵を切り始めたのです。

◆すべてをむなしく感じた、もう嫌だと思った。だから人生変えられた

旅をしたのは、43歳のときのこと。
もしかしたら、心のどこかで思っていたのかもしれません。
私は子どもを持つことはないだろうって。

だから、子どもを育てることの代わりになるものを探したのかもしれません。

すべてをむなしく感じたり、自分の生き方を否定したくなったり、絶望に飲み込まれそうになったりすることってあります。

でもそれは、人生を大きく変えるために味わう感情なのかもしれません。

もう嫌だ、どうにもならないくらいにもう嫌だ。
それらの感情は、自分のこれまでのやり方を変えるために味わっているのかもしれません。

心底、もう嫌だと思った。
だから、変わった。

当時、家から駅までの道を歩きながら、涙を流していました。
悲しいわけじゃないのに、涙が出てきて止まらなかったんです。
ちょっと壊れてるなって、自分のことを思ってました。

なにかが限界というサインだったのだと思います。

それまでの自分では、もう進めなかったんですね。
自分を変える、生き方を変える、生まれ変わる、再生する。
そんな時期にいたんです。

もしその渦中にいるように思うなら、生まれ変わる時期なのかもしれません。

したいことをしていいと自分に許可を出す。
自分らしく生きるはじめの一歩を、私はそんなふうに踏み出しました。

一歩の踏み出し方は、いろいろあります。
10人いれば10通りの一歩があります。

踏み出してみようと思うこと。すべてはそこから始まるのだと思うのです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

中村 陽子

恋愛、婚活、夫婦関係、自分らしい生き方、仕事などの悩みをひも解きながら、深層心理にある「本当にほしいもの」「幸せな未来像」を引き出すのが得意。痛みの先にある魅力や才能に光をあて、自己イメージの変容へと導く。生きづらさ、誰にもわかってもらえない孤独感を持つ方も力強くサポートしている。