感動をありがとう

野球の話をしていたら、友人が
「高校生の方が野球が上手だよね。だから、私は高校野球は好きだけど、プロ野球には興味ないの。」
なんということを?!

高校球児の方がプロ野球選手よりも、野球が上手いなんてことがありますか?
あるはずないですよね。
でも、気持ちはちょっと分かります。
私も小学生の時はそう思ってたんです。

私:「高校野球を見に行きたいの。」
父:「どうしても高校野球じゃなきゃダメなの?」
私:「そう。高校野球が見たいの。」
父:「どうして?」

どうやら、高校野球は期間が決まっている上に昼間なので私と弟を連れて行くのは難しいからプロ野球で我慢してもらおうと思って聞いたようなのです。

私:「だって、プロ野球選手よりも高校生の方が野球が上手いから!!!」
父:「(◎◎;) お前は高校生の方が野球が上手いと思うのか???(苦笑)」

私は父のリアクションに
「あれ?私は間違っているのだろうか?」と不安を感じつつも
私:「お父さんも見たら分かるって!高校生の方が上手いんだから!!!」
と自信満々に言い放ちました。
私は本気でそう思っていたのです。
もちろん、プロ野球選手の方が野球が上手いに決まっています。当然です。

友人の言った「高校生の方が野球が上手だよね。」という言葉を聞いて、小学生の頃を思い出して、「なんでなんだろう?」と考えてみることにしました。

『野球力、技術力』では高校生はプロにはかないません。
だから『上手い』の判断基準が『野球力、技術力』ではなかったんです。
では、何が基準だったんですかね?

小学生の私は、高校野球を見てよく泣いていました。
(親に見つからないように、こっそりと。)
なんかわかんないけど、感動してたんです。
ドキドキワクワクと、心を動かされていたのです。
だから、必死で「頑張れー!!」って応援してました。
生でみたらもっと感動するんじゃないかな、と思ってもっと近くで応援したいと思って、
「甲子園に連れて行って。」と頼んだのです。

高校球児にとってはずっと目指してきた甲子園。
この日のために頑張ってきた、という思いの強さはテレビの画面からも、十分に伝わってきます。
高校球児はとにかくひたむきです。
諦めない心を持っていると思うのです。

・一所懸命さ
・集中力
・一瞬に賭ける力
・仲間を大切にする心
・ドラマ
・若さ
・希望
・信じる心
・純粋さ
・友情
・達成感
・挑戦する姿勢
と、高校球児はとにかく色々なものを見せてくれます。

お気づきだと思いますが、
これらは全て、私が高校球児に『投影』していることなのです。
※投影とは、心の奥深くにあるものを、外の世界に映し出して、感じるということ。
 本人は投影しているとは感じていないこともある。

今も高校野球は人気が高いですね。
それは私たちの心の中にある、色々な感動、喜び、嬉しさ、悔しさ、などの様々な美しいものを映し出して見せてくれて、まるで今、自分が体験しているかのように感動し、涙して、心を動かされて、感謝の気持ちを持つことができるからではないかと思います。

もちろん、プロ野球もとても素晴らしいと思います。
自分の限界を超えようと挑戦する姿や、不可能を可能にするための努力を、長きにわたり続けていくことにも、私は美しさを感じます。

ただ、『小学生の私』には高校球児から感じるストレートな感動のエネルギーの方がわかりやすかったのでしょう。
だから、
「高校球児の方が野球がうまいと思う!」
という言葉が私や友人の口から出てきたのだと思います。

ものごとって、見る箇所によって、見る角度によって、見え方、感じ方、捉え方は大きく変わります。
価値観の逆転だって起こることがあります。

でも、私は昔から心を突き動かしてくれるものが大好きで、だから、心がどう動くのか、にはとても関心が高いということは、今も昔も変わらないようです。
「感動をありがとう。」

この記事を書いたカウンセラー

About Author

岡田 えりこ

家族を失った悲しみを乗り越えた経験や、燃え尽き症候群を克服し社会復帰した経験を持ち、<生死の問題><自分自身の生き方><対人関係から恋愛の問題>まで幅広いジャンルをサポートする。 感情や感覚の深い部分に寄り添い、本来の自分を取り戻して笑顔になれるようにサポートすることを信条としている。