30年来の仲間たち

先日、大学時代のサークルの先輩と飲みに行きました。
先輩に「もう俺たち(サークルのつきあい)も30年になるんだよね〜」と言われて、「もうそんなに経つのか〜!」とびっくりしました。

私が所属していたサークルは、正式名「Message Creation」。
名前だけでは何のサークルかさっぱりわかりませんよね?
そのサークルに入った経緯から、どんなサークルかを説明しますね。

大学には数多くのサークルがあったのですが、門限が厳しかった私は、練習参加自由なバンド活動ができるサークルを探していました。

サークル勧誘のチラシをあれこれ見て、目に留まったのが「Message Creation」のチラシでした。
チラシには、私がやりたかったバンド活動だけでなく、映画作成などもしていると書いてあり、面白そうだったので、詳しい話を聞きに行くことにしました。

話を聞くと、ある高校の放送部に所属していた方々が主体で、大学でサークルを作ったとのこと。
「自分たちが楽しいと思うことをみんなで創造して発信する」という意味でサークル名は「Message Creation」。
その活動としてバンド活動や映画作成をしたこともあるけど、「これが主体」という決まった活動はないとのこと。

また「Message Creation」というサークル名は、何のサークルか分かりづらいので、通称「カラオケ愛好会」と言っているとも。
「カラオケも行くし、ドライブや旅行にも行く。要はみんなで楽しいことするお遊びサークル。強制ではないし、都合のいい時に参加すればいいよ〜」と説明されました。
「参加も自由だし、楽しそう!」と私はそのサークルに入ることにしたのでした。

実際のサークル活動は、本当にみんなで集まって遊ぶだけ。
残念ながら私が入ってからバンド活動はありませんでしたが、誰かが声かけて、集まれる人で集まって、カラオケに行ったり、ドライブに行ったりしていました。

当時は携帯電話がなかった頃なので、ドライブに行く時は無線でのやりとり。それが新鮮で面白かったです。
ドライブ自体も鹿児島から広島へお好み焼きを食べに行くだけの弾丸ツアーをやったり、二手に分かれて九州内の某ファミレスをどれだけ多くめぐれるか競ったりしてました。
バカ言って、騒いで、本当に楽しかったですね〜!

サークルメンバーとは全く縁もゆかりもない私でしたが、変な遠慮がなく、すぐに仲間として扱ってくれたのが嬉しく、心地よかったです。

今にして思えば、大学生にして考えが成熟していたメンバーが多かったんでしょうね。
誰が来ても、誰を連れてきても受け入れ、離れていったとしても悪く言う人はいませんでした。

サークル内でカップルになる男女、別れる男女もいましたが、「それぞれ事情もあるだろう」と温かく見守りながら、サークルで集まればいつものように楽しむ、そんな大人な対応ができるメンバーでした。

後輩が途切れ、サークルメンバーが全員卒業しても、交流は続きました。
家庭を持つ人も増え、なかなか集まれなくなりましたが、忘年会だけは毎年開催していましたね。

卒業後、県外へ就職する人も多かったのですが、近年はそのメンバーも鹿児島に戻り、忘年会以外でも集まる機会が増えてきました。

驚くことにメンバーの約半数近くは現在何かしらの事業を自分で営んでいて、仕事で関わることも増えましたね。

私も独立したある先輩の会社に5年お世話になり、仕事面でもたくさんのことを学ばせていただきました。

そして気がつけば30年。
いろいろな場面でサークルメンバーには支えられ、助けられてきました。

私が離婚した時、「すのせが幸せになるなら、どんな選択でも応援する」と言ってくれたメンバーの言葉に、どれほど救われたことか…

頻繁に会わなくても、離れていても、お互いの幸せを願い、味方でいてくれる仲間がいるのは、本当に心強く、生きる力を与えてくれますね。

そんな仲間に出会えたことは、奇跡であり、ここまで関係が続いたことはまさに「有り難い」こと。

大学生の頃から、変に飾らず、時にはぶつかり、お互いの「素」を認め、尊重しあえる間柄だったから、ここまで続いたんでしょうね。

そんな話を先輩としみじみ語った「よか晩」でした。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大学卒業後、地元企業に就職し、デザイン・経理・総務・秘書・営業事務等の業務を経験。不惑にしてカウンセラーを目指すために転職。離婚も含めた人生経験をベースに、楽になる物事の受け止め方を提案する。生き方やライフワーク、メンタルヘルス、パートナーシップ全般の問題を得意とする。