嫉妬の心理学

嫉妬は嫌な感情ですよね。嫉妬と上手く付き合う方法を、感情のメカニズムを説明しながらお届けします。

『嫉妬』という感情は不快な感情のひとつであり、感じたくない感情のひとつです。
しかし、恋愛、社会の中の様々な競争の中では、よく感じる感情のひとつでもあります。そして、嫉妬心が強くなりすぎると嫉妬に狂い、自分を見失う話もよく聞きます。新聞、TVのニュースなどでは、嫉妬に狂い自分を見失い、人を傷つけてしまったり、迷惑をかけてしまったりした事件もちらほら聞くことがあります。
強すぎる嫉妬を感じて、自分を見失ってしまった時に、嫉妬という感情に自分の人生を振り回されたり、自分の周りの人を振り回してしまうというのは、困ったもので、嫉妬を感じている当人にとってマイナスになってしまうことが多いです。

では、嫉妬という感情に振り回されず、上手にお付き合いしていくにはどうしたらいいのでしょうか?
嫉妬という感情と上手に付き合うために嫉妬という感情の仕組みを今回の講座で勉強していきましょう。

嫉妬とはどのような感情か

自分が持っている「嫉妬」という感情をじっくり観察してみてください。
怒り、傷ついた感じ、恨みつらみ、拒絶された、負けてしまった感じ、手に入れたい気持ち、無価値感、依存心、自分にはない感じ、惨めさ、うらやましい感じなどの素材をミキサーでごっちゃまぜにしたミックスジュースのような混ざり合った感情です。この素材のひとつひとつみても不快に感じる感情というのがわかりますね。

「嫉妬」という感情を感じる時はどんなときか?

「嫉妬」という感情は、自分以外の誰か他の人の影響を受けて感じる感情です。
いいかえれば、自分が幸せという気持ちを感じるのも、嫉妬を感じるのも誰か他の人の行動、影響によって決まってしまうということです。
誰かの影響を受けて嫉妬を感じた時は、その誰かに負けてしまったような感じ、敗北を感じます。
敗北すなわち『負け』を感じるということは、その誰かと競争があったということを意味します。
『嫉妬』という感情は、自分の価値を誰か他の人を基準として比べて計ろうとした時、『負け』を感じておこる感情です。

嫉妬の罠

冷静な時考えれば何であんな自分にとってマイナスになることをしたのだろうという行動を嫉妬を感じている時はしてしまう事があります。
それを防止するには、自分が嫉妬を感じている時、どんな行動をとるか、どんな思考をするか普段から知っておくといいでしょう。
代表的な嫉妬による罠を紹介します。

嫉妬によるコントロール
自分は嫉妬という不快な感情を感じているということを使って、相手を責めたり、嫉妬を感じているのはあなたのせいだからと責任を取れと脅したり、自分が嫉妬を感じないようにしろと、嫉妬を使って人を思いどおりコントロールすることがあります。
相手にとっては脅迫のように感じるので、相手の人は嫌な感情をコントロールしてくるひとに感じて魅力を失っていきます。

自分を責める
嫉妬を感じるということは、自分の価値を誰かと比べて計り『負け』を感じているということですから、『負け』を感じた瞬間、自分の価値を低く見てしまっています。
「私って、ダメな奴だ。」「私って魅力が無いんだ。」
と無価値感という感情を感じて自分を責めて、次に自己嫌悪におちいります。無価値感、自己嫌悪を感じると誰かが自分の価値を見てくれても受け取ることが難しくなってしまいます、

不信感を感じる
恋愛においてよくでてくることなのですが嫉妬を感じている時は、パートナーに不信感がでてくることがよくあります。
「きっと、こうするだろう」「きっと、こうなるだろう」
とネガティブな思い込こみをしてしまいます。
この思い込みの裏には、嫉妬によって負けを感じたことにより自分の価値を見失ってしまい、無価値な自分に対し相手はこんな行動をとるだろうという思い込みの心理が働いています。
また、自分が相手の立場だったら、無価値な私に対してこういう行動を取るだろうという投影の心理が働いています。
( 『投影とその活用方法』 ~人は心の鏡~ )

嫉妬をやめるには

『嫉妬』という感情は競争による『負け』と負けによる自分の価値を認められなくなっていることからきています。
このことから『嫉妬』という感情を手放していくアプローチを紹介します。

競争をやめる
誰かと競争していること、他の誰かと比べて自分の価値を計っていることに気づき競争をやめることが大事です。
競争の勝ち、負けによって自分の価値を計るのをやめましょう。

自分の価値を認める
競争をやめた次の段階は自分価値を認めるということが大事になります。
自分の価値に自信がないからこそ、誰かと比べて自分の価値しりたいと思います。自分自身の価値を認めていきましょう。

『嫉妬』という感情じたいを無くすということは、難しいかもしれません。
しかし、嫉妬を感じた時、手放していくことができれば嫉妬という感情と上手に付き合うことができます。
感情と上手に付き合うことにより、人生をよりよくしていくことを提案します。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。