苦手なタイプの後輩の育成を任されたときの心構え

職場では、いろいろな人と関わりを持ちます。
プライベートとはまた違う、対人関係の難しさがありますよね。
仕事上、合わない人とも「うまく関わっていく」必要もでてくるでしょう。

カウンセリングで職場の対人関係のお悩みをお聞きしていると
「苦手なタイプの後輩の育成を任された」場合、どのように関わっていけば良いか悩む・・そんなご相談も少なくありません。

今日はそんな「苦手なタイプの後輩」との接し方が楽になるヒントを、お伝えしたいと思います。
 

ではここで、質問です。
あなたは、苦手な後輩の、どういうところが「嫌い」ですか?

私たちは、人に対して苦手意識を持つと、つい「嫌いな相手のやることなすことすべてが嫌だ!」と「存在そのもの」を全否定してしまいがちですが・・
実は「嫌いだな」と感じるのは、相手の「言動」など「一部分」のことが多いです。

また、存在自体を否定している状態だと「相手が目の前からいなくならなければ、自分の気分は変わらない!」といった「打つ手なし!」の状態にもなってしまいますから
まずは「後輩という存在」と「嫌いな要素」を分けてみましょう。
 

いかがでしょうか??
お時間があればノートに書き出してみてくださいね。

・・・いろいろな「嫌いな要素」が出てきたと思います。

では、これらの要素を眺めて感じてみていただきたいのですが・・
これらの要素って「自分は絶対に、やらないぞ」と決めているルールだったりしませんか?

実は私たちが「イヤだな」と感じる対象は「自分ルールに反することをしている人」が多いのです。

自分ルールとは「これは、社会人としてはやってはいけないこと」「仕事とは〜すべき」「お金をもらう以上〜」といった、自分に課している禁止のルールのことを指します。
 

私たちには「自分に禁止していることをやっている人を見ると、腹が立つ!」という心の仕組みがあります。

たとえば、自分が「太っている女性は、魅力がない」と感じ、必死にダイエットをしているときに、お友達が目の前でケーキセットを注文し、おいしそうに食べはじめたら・・殺意を覚えますよね(笑)

それと同じように、職場で・社会人として・人として・・「それをやってはいけない」と自分に禁止していることを平気でやってる人を見ると、私たちは腹が立ったり嫌いだと感じやすくなるんです。
 

また、自分が新人時代に
「上司からこっぴどく叱られて辛かったこと」や「嫌だったけど、ガマンした経験」があると
自分が上司になったとき、後輩にもかつての自分と同じ気持ちになることを求めたくなることも少なくありません。

「私だってガマンしてきたんだから、あなたもガマンするべきよ」
「社会人とは、こうするべきなのよ。私だって、こっぴどく怒られたんだから!」

辛い状況を乗り越えてこられた方や、
周りの期待にこたえなくちゃ、結果を出さなきゃ、と頑張ってこられた方ほど、
後輩に、こんなことを言いたくなっちゃったりするんですね。
 

「あなたも、私と同じようにガマンしなさい」

後輩側からすれば、先輩からこんな雰囲気が伝わってきたとしたら・・・
あまり、良い気分はしないかもしれませんね。

そしてきっと、その時期を
いろんな気持ちを感じながら、がんばって乗り越えてきたあなたも
本当は、そんなことを大切な後輩に伝えたいわけではないと思うのです。

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もちろん、ケースバイケースなのですが

たとえ部下が違う人になったとしても同じことが繰り返されてしまいやすいので
「こういうことが、自分の心の中で起きているんだな」と理解するとともに、自分の心と向き合い「反応の種」を癒していくと良いと思います。

実際の職場で実践できるエクササイズとしましては、
【あえて、後輩の「良いところ」を見つけてみる】ことをお奨めします。

後輩の育成を頼まれた立場からしたら、指導することも大切です。
叱ったり、厳しくしなければならない場面もありますよね。

そこは大切にした上で、彼らの「良いところ」も探して、認めてあげることも意識していただきたいのです。
 

「えー!ただでさえ嫌いなのに、
良いところなんて見つけられませんっ!
見つけたくもありません!!」

と感じる方も、多いかもしれませんが・・

実はこのアプローチ、

彼らと同じような時代の自分を認めたり、
当時の自分のいたらなさを許す、という心理的効果が期待できるんですね。

その上、後輩にあなたの愛の部分が伝わりやすくなるので、関係性が好転することも多いですよ。

よろしければお試しくださいね!

参考になれば幸いです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係の改善、自分が本当に望んでいる人生へのシフトチェンジへのサポートを得意とする。 特に「さびしさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の生き方、恋愛・婚活サポートを精力的に行っている。 高い共感力を活かした「共に考え、併走する」カウンセリングスタイルが好評。