受け付けられなくて困っています。

相談者名
なぎこ
主人の両親(特に舅)が苦手になり困っています。
苦手になったのは長女が生まれた五年前からです。
長女が生まれるまではうまくいっていました。
長女が生まれてから孫可愛さに毎日何度も新居に来るようになりました。
初めての子育てにリズムがつかめず寝不足の日々でした。
こちらの都合も考えず毎日突然訪問して長居する事にだんだんイライラがつのりました。でも主人にも言えず1年ほど我慢しました。
外出していると携帯の着信が舅で埋るほど追い掛け回され、夜中にならないはずの電話が聞こえるようになり主人にはじめて相談しました。
主人が間に入ってくれて今は週に1・2回来る程に改善されましたが、やはり来るとなると動悸がしたり吐き気がしたり無償にイライラしたりします。
孫が可愛いのはわかるのですが・・・・生理的に苦手になりました。
将来的に一緒に自営業をしなければいけません。不安で不安でたまりません。一緒にいるのが一時間が限界です。
どうすればこのトラウマを解消できるでしょうか?

この出来事以来もともと人付き合いが苦手でしたが一層人と距離を置くようになり友達も減るばかりです。
ママ友を作りたくてもすぐにマイナスのことばかり考えてたり、なんだか嫌われてるんじゃないかな?など考えてしまいます。
もっと気楽に人と関わりたいのですがいい方法などありませんか?
特にいじめられた経験などはないですが、過去に深入りしすぎてトラブルになったり人付き合いが苦手な母親の影響はあると思います。なんでこう人とばかりもめるのかな?と母親のことを考えますが関係は良好です。
子供のためにももっと明るく人と関わりたいです。そしてできれば舅とも何もなかったようにいい関係になりたいです。
長くなりましたが宜しくお願いします。

カウンセラー
嶽きよみ
なぎこさん、はじめまして。
今回担当させていただきます、嶽きよみ と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

人との距離感って、すごく難しいですよね。ましてやご主人のご両親ともなると、家族でありつつも、あまりよく知らないところの多い他人でもあり、大切
に思うと共に、とても気を使ってしまう部分もおありなのではないでしょうか

子供さんが生まれる前は、いい感じでお付き合いされていたんですものね。
今は、いろんな人間関係まで影響が出てきてしまったということで、すごく辛
いだろうと思います。

でも、メールを読ませていただいて、なぎこさんは、とても思いやりのある優
しい方なんだと感じました。
少しでも、なぎこさんのお役に立てるよう、お返事を書かせていただきたいと
思います。

まずお伝えしたいなって思ったことは、もし、なぎこさんがお舅さんが苦手に
なってしまったことで、ご自分のことを責めていらっしゃるとしたら、それは
どうか、やめてあげて欲しいなってことです。

> 初めての子育てにリズムがつかめず寝不足の日々でした。

そうですよね、きっと、体力的にも、精神的にも、本当にきつい時期でしたよ
ね。そんな中、いろんなことでいっぱいいっぱいになって当然だと思います。

> こちらの都合も考えず毎日突然訪問して長居する事にだんだんイライラがつのりました。でも主人にも言えず1年ほど我慢しました。

それでも、1年間もひとりで我慢して来られたなんて、ものすごい頑張りだと
思いました。
私なら、そんな忍耐力はきっとないと思います。
その部分、「本当によくがんばったよね、私」と、ぜひ褒めてあげて欲しいな
って思います。

> 外出していると携帯の着信が舅で埋るほど追い掛け回され、夜中にならないはずの電話が聞こえるようになり主人にはじめて相談しました。

そして、やっとご主人に相談できたのですね。
ご主人のお父さまのことだけに、きっと勇気も必要でしたよね。お舅さんに悪
気があるわけではないことがわかっていらっしゃるだけに、お舅さんの気持ちを考えると言い出せなくて、ひとりで抱えてこられたのではないでしょうか。

むしろ、なぎこさんのしんどさを伝えることは、なんだか悪いことのように感
じていらっしゃったのかもしれませんね。

> 主人が間に入ってくれて今は週に1・2回来る程に改善されましたが、やはり来るとなると動悸がしたり吐き気がしたり無償にイライラしたりします。

動悸は緊張だったり、吐き気はなにか外に吐き出したい気持ちだったり、イラ
イラはそれをずっと我慢していることから来ているのかもしれませんね。

でも、人の気持ちがわかるなぎこさんだからこそ、
「本当はいい関係でいたいのに…本当はいいおじいちゃん、って笑って迎え
入れてあげられたらいいのに…わたしって…」 なんて感じで、それが出来ない今のなぎこさん自身のことを責めてしまっていらっしゃるのではないかと思
ったんですね。

でも、

> 長女が生まれてから孫可愛さに毎日何度も新居に来るようになりました。

これは、なぎこさん以外の人がもし同じ状況だったとしても、きっと多くの人
にとって、やはりしんどいことではないかと思うんです。

時間のペースが乱れるしんどさ、ということだけではなく、わたし達には、そ
れぞれにパーソナルスペースというものがあります。
まぁ平たく言えば、自分のテリトリー(?)のようなもので、そこの境界を越えて人が入ってくると、なんだか落着かなかったり、抵抗を感じたりします。
そして、パーソナルスペースの広さは人それぞれ違うものです。

(もしかしたら、お舅さんのパーソナルスペースは、なぎこさんよりも狭いも
のなのかもしれませんね。)

また、「家」というのは、自分のパーソナルスペースそのものでもあるので、
そこに気を使ってしまう相手が入ってくると、くつろげない感じになったり、
なんだか追い込まれたような気持ちになったりもします。

もしなぎこさんが、そんな風に感じていらっしゃったとしたら、そう感じるこ
とを許してあげて欲しいなって思うんです。

たとえば、「嫌なのよ!」「うざいのよ!」なんて思ってしまうのは、自分が
悪いお嫁さんになったような気がするでしょうか?

なぎこさんは、いつも、自分の感じている気持ちより相手の気持ちを優先して
しまうことってないでしょうか?

もしそうだとしたら、それはとても優しい人とも言えるのですが、時には自分
の感情が犠牲になってしまうことがあるのかもしれません。
そうすると、心の世界では、相手は自動的に加害者のような存在になってしま
い、そういう相手とコミュニケーションを取るのがどんどん難しくなってしま
います。

逆に、自分が「加害者=悪い人」になってしまうのを避けるために、「NO」
を抑圧してしまったりすることもあります。

> ママ友を作りたくてもすぐにマイナスのことばかり考えてたり、なんだか嫌われてるんじゃないかな?など考えてしまいます。

嫌われているんじゃないかな、と感じてしまうのも、実際に嫌われているので
はなく、実は、マイナスのことばかり考えてしまう自分を、なぎこさん自身が
嫌っているため、「こんな私なら嫌われて当然よね」と、心が勝手に考えてし
まうせいなのではないかと思います。

つまり、なぎこさんは、「いつもいい人でいないといけない」、「いいお嫁さ
んでいないといけない」、という思いがとてもお強いのではないかと思ったのですが、どうでしょうか?

でも、わたし達の感情は、いろんなことを感じます。
それは、赤ちゃんを見ていてわかるように、「うれしい」とか「すき」とかの気持ちのほかに、「いやだ」とか「いらない」とか「きもちよくない」なんて
ことも 自然と含まれるんじゃないでしょうか。

わたし達は大人ですから、赤ちゃんよりも、それらの表現方法はたくさん持っ
ていると思いますが、感じること自体は、赤ちゃんと同じようにとてもシンプ
ルだったりもするんですよね。

だからこそ、そこを抑圧してしまうと、自分もすごくしんどいですし、そのし
んどさが人との距離を作りたくなってしまうんです。

なので、これからなぎこさんがもっと気楽に人と関われるようになるためには
、まずはなぎこさんの本当の気持ちと仲良くなってみてはどうかと思うんです
ね。
いろんな感情を感じるなぎこさん自身を許して、それを伝えたり表現すること
が自由になっていくことで、人付き合いはとても楽になって行くのではないかと思いますよ。

何かの参考になればうれしいです。
ネガティブな感情をひとりで受け止められない時は、カウンセラーにもお話し
てみてくださいね。

ご相談ありがとうございました。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。