母と自分のこれから

相談者名
ハルカゼ
はじめまして。ハルカゼと申します。
以前よりこのサイトを拝見し、
こちらのサイトに出会えたことに感謝しております。

私(30代女性)の相談内容は、特に母親との関係についてです。

母親は、言って良いことと悪いことの区別がつかない人で、
また、自分が一番正しいと思っているので、
周りの人の意見もろくに聞かず、自己中心的な人です。
悪気はないとは思うのですが、
言い方や言葉が人を傷つけるものであったり、
それを注意されても、反省することなく、
「自分は悪くない」の一点張り。
私も小さい頃から、母親の言葉にはたくさん傷ついてきました。
父親や身近な親戚も同様だと思います。

こちらのサイトで拝見した言葉をお借りするなら、
幼少期からの経験で、私は自分に対して「無価値感」を感じるようになり、
抑圧されてきたとも思うし、やりたいことをやっていても、
何か負い目を感じてしまうようなところがあります。
(私がやりたいことは、母親には「我儘」と受け取られてきました)
今では私も大人になったので、子供のとき程、
母親を気にすることも少なくなりましたが、
私がやることに対して、何かと小言を言ってくるのは
今でも続いていますし、快く賛成されたことや、
応援されたこと、誉められたことはありません。
何かしら、否定されてきたように思います。
その経験のせいなのか、恋愛や結婚に関しても、積極的になれません。
また否定される、反対される、とどこかで思ってしまっているのと、
例えば相手の方に(親御さんも含めて)、
「これが母です」と紹介できる心の余裕がありません。
(これは父親に対しても同様)
それに私は一人っ子なので、親の面倒は自分が見なくてはならないし、
親のことで、私が大切に想える人たちに迷惑をかけたくない、
私と同じように、母親に傷つけられたり、そんなことされたくない、
と思っている自分がいます。

正直、将来のことを考えると、肩の荷が重いです。
今後、どのような考え方に変えればよいでしょうか。
(母親の性格は変わらないと思うので・・・)

カウンセラー
近藤みわ
ハルカゼさんはじめまして、担当させて頂きます近藤みわです。
以前よりサイトを見て頂き、ご相談頂きました事、ありがとうございます。

ご相談を読ませて頂いて、ハルカゼさんはきっとお母さんにもっと愛されたかっただろうと感じました。また一人っ子で将来ご両親の面倒を見なければいけない、面倒を見ないという事は考えられないようだ、ということから、もともと親思いなのだろうと思いました。

>親のことで、私が大切に想える人たちに迷惑をかけたくない、
>私と同じように、母親に傷つけられたり、そんなことされたくない、
>と思っている自分がいます。

大切に思う人に迷惑をかけたくないハルカゼさんは、思いやりも沢山持っているでしょう。

小さい頃ハルカゼさんはお母さんに否定されながらも、お母さんの抱えている痛みも敏感に察して、本当はなんとかしてあげたい、と子供ながらに感じていた時期もあるかもしれません。それなのに、どうする事もできなかったとすると、自分には力がないかのように感じてしまい、その事が後々自分には力がないと感じる、無力感を持つ原因にもなります。例え誰にもどうすることもできない事だったとしても。

>私がやりたいことは、母親には「我儘」と受け取られてきました。

やりたいことを我儘と受け取られると、我慢しなければならない事も沢山あったでしょう。我慢をする習慣がつくと、好きなことをやりたいという気持ちが薄れて、こうしなければ、ああしなければと考えがちになり、本当はどうしたいのかよくわからなくなる事もあります。

恋愛や結婚に関しても積極的になれないと書かれていましたが、以上の事や無力感があるとすれば、それらが何かを踏みだそうとする事の妨げになっているかもしれません。

>正直、将来のことを考えると、肩の荷が重いです。
>今後、どのような考え方に変えればよいでしょうか。
>(母親の性格は変わらないと思うので・・・)

ハルカゼさんはいろいろ考え抜いても、今いる位置からどうしていっていいのかわからないと、行き詰まり感を持ちながら出口が見つからず、お母さんとの事に辿りついてしまっているようにも私は感じます。

ハルカゼさんにはもっといろいろな可能性があります。お母さんの事よりハルカゼさんが大好きだから結婚したい、という考えの男性はもちろんいます。そしてパートナーは直接の家族ではないので、ハルカゼさんが嫌と思うほど、お母さんの事を嫌と思わずにすむ事が多いです。むしろ冷静に受け止めてくれて、円滑にやっていくことができるかもしれません。

ハルカゼさんはお母さんに何度も歩み寄ろうとして、限界を感じてきたのかもしれません。これからはもっと楽にお互いを理解する事ができて、信頼しあえる親密な関係性があり、それを望んでいけば物事は変っていきます。

>例えば相手の方に(親御さんも含めて)、
>「これが母です」と紹介できる心の余裕がありません。
>(これは父親に対しても同様)

もしかするとハルカゼさんには現在親しい関わりのできる人があまりいないため、一番近くにいるのがご両親という感じを持たれているのかもしれません。そうするとご両親の存在も自分の一部であるかのような錯覚を持ってしまいます。

ハルカゼさんの本来持っている豊かな愛情を、心から注ぐことができて、しっかり受け取ってくれる人がいて、ハルカゼさんのこういった悩みも大きく包んでもえらえれば、世界は変ります。

ハルカゼさんが自分は一人と感じていたのが、本当はそうではなく、明るい未来が実現していったら、今のお母さんに対する気持ちも自然と小さくなっていくはずです。

恋愛や結婚に関して積極的になれないとしたら、ハルカゼさんは本当はどんなタイプの男性が好きか?どんな関わり合いが理想か、テレビや映画の中で探してもいいので、想像してみてください。もし過去に辛いでき事などありましたら、その痛みを一人で抱え込まないでくださいね。

将来何をしたらいいのかわからないとしたら、子供の頃好きで諦めてしまったこと、得意だったことなど、思い出してみてください。何をしたいか、どんな事が好きか、やりたいことを全部あげてみて、休日は好きなことから手をつける、といった具合に生活してみるのもいいと思います。

ハルカゼさんが心から信頼できる人と仲良くなれることや、今と違う未来が開けていく事で、お母さんとの距離もとれて、自然と関係性が楽になると思います。まず自分の可能性を信じてください。

今はハルカゼさんが将来どうしていくか、そのためにどんな事が必要か、とりあえず目の前の一歩である小さな具体的な事柄について、何をどうするのかを考えみてください。一人で考えるより、一緒に考えていく人がいたほうが早いと思います。過去の出来事による心の痛みなど一人で抱えずに、遠慮なく相談してくださいね。

この返信が何かの役に立ちましたら幸いです。

最後までありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な思考と深い洞察力を用いたサポートを得意とする。人間関係全般、介護、メンタルヘルス、セクシャルマイノリティー等のジャンルを扱う。理屈よりも寄り添う事を大事にしている。成人過ぎの子供を持ち、自らもいろいろな体験をしていて、知識も豊富である。産業カウンセラー