何も続けられない自分について。

相談者名
ちゃき
初めまして。27歳の女です。

私は子供の頃から自分に自信がなく、思っている事も言えず、小中高はそういう性格が原因でずっとイジメの標的にされ高校は1年生で辞めてしまいました。

勉強も得意ではなく先生に当てられたり、テストになると頭が真っ白になり、それが大人になった今でも出てしまいたくさん失敗します。
それプラス、人とも上手に付き合えないので自信がなくなり「私なんて迷惑をかける存在だ」と自分で思いアルバイトはいつも2週間ほどで辞めてしまいます。
集団の場所となると本当に怖くなるのです。

でも夢だけはいつもあり中学生までは女優さんになりたくてオーディションへ行ったり劇団に入ったりしましたがそこでもやはりダメで1年ほどで辞めてしまいました。
高校生からは看護師になりたくてそういう高校に入ったのに結局みんなの輪に入れず辞めてしまいました。
挑戦することはできるのですが、いつも集団になると急に怖くなり続けられません。
最近はこんな自分が恥ずかしく親友だった子にも会いたくなく、自分から離れてしまいました。
今は何がしたいのかわからないし、何をしても楽しくありません。

両親は私が小学3年生の時に離婚しましたが、それまで喧嘩ばかりで父はすぐ暴力をふるい、母も私に八つ当たりしたり私が少しでも思っている事を言うと怒るので、この経験も少しは原因があるのかなとは考えています。

今年28歳を迎えるのに仕事もしてない、彼氏もいない、お金もない自分に母も兄弟も呆れています。

こんな自分を変えていきたいので啓発本などを読んでいますが解決策がわからずメールさせていただきました。

私が今から自分を少しずつでも変えるためにできることはありますか?
よろしくお願いいたします。

カウンセラー
池尾昌紀
ちゃきさん

池尾昌紀と申します。

ご相談ありがとうございます。

何かを続けることができないという悩み。

こうした時に、一番の苦しみというのは、「何かを続けられないこと」「何もできないこと」を苦しんでいるのではなく、「そんな自分はダメな奴だ」と自己攻撃してしまっていることが、苦しみの元であったりします。

こうした時は、「甘い」「努力が足らない」「忍耐がない」などと周囲から言われて、それが苦しみになることも多いように思います。

もちろん、それは苦しみに違いないのですが、一番の苦しみは、「自分が自分に対して」、この言葉、「甘い」「努力が足らない」「忍耐がない」などを言い続けていることなのです。

そんな自分はダメだ、という思いは、こんな言葉を自分に浴びせ続けることで、責め続けます。

もし、一人暮らしで、誰からも何も言われない状況だったと仮定してみましょう。
そうしたら、周囲から言われない分、楽に感じますが、それで、苦しみはなくなりません。
むしろ、一人でいる時の方が、こうした心の声が大きくなっていったりすることもあります。

実は、一番、自分を責めているのは、自分なんですね。

このことに気づくことができるだけで、少し心が楽になることもあります。
自分を責めることを止めることに集中してみよう、とポイントを絞ることができます。

もしそうであれば、取り組むべき一番最初のアプローチは、「何かをやるためにどうしたらいいか」という視点ではなくて、「自己攻撃をいかに止めるか」という視点で整理する、ということになります。

自分を責めるのを止める。

これは、口では言うのは簡単ですが、とても難しいことですよね。

それをやるには、まず、時間がかかることを知っておかねばなりません。

苦しいから、一秒でも早くここから抜け出したい。
誰もがそう感じるので、あせりますし、苦しみを続けたい人はいませんから、当然、そう思います。

でも、逆に、これだけ長い間苦しんできた蓄積だから、すぐになくすのは難しいな、少しずつ積み重ねていこう、と考えることもできます。
ある程度の時間はかかる、そう思うことで、楽になることもあります。

次に、自分を責めることを止めるために、「今の状況や心理をきちんと知る」ことをやっていきます。

いろいろな視点で整理することができるのですが、今回はそのいくつかを紹介させていただきたいと思います。

ひとつは「自分の心を守るため」という視点です。

私たちは、誰もが大きさは様々ですが、継続できない悩みというものも持っていることがあります。

ところが、それが積み重なってくると、「きっと今回もだめだろう」というあきらめの気持ちが先行してしまい、この「あきらめ」が一番の壁になってくることもあります。

なぜ、あきらめてしまうかというと、これは一種の自己防衛と考えることもできます。

今まで、ずっと苦しかったので、心が、もう、これ以上傷つきたくない、のですね。

すると、心が傷つかない方法を、無意識に探していくことになります。

一番の方法は、「何もやらないこと」なんですね。

ですから、「何もやらないこと」を悩んでいるのですが、心の底では、「何もやらないこと」で「これ以上傷つかないように」心を守っている、と考えることもできると思うのです。

あれだけ傷ついてきたのだから、そんな風に自分の心を守るのも仕方ないかもしれない。
そんな風に、自分に言ってあげる、自分の心を認めてあげることで、自分を責める気持ちが減っていくこともあります。

次に、「何かを続けられない」「何かをやれない」という心理は「自分に厳しい」「完璧主義」だからという見方で整理してみます。

一見すると、「何かを続けられない」「何もやらない」というのは、自分に甘いからだ、努力が足らないからだ、と思います。

そうした一面もあるのかもしれませんが、今は別の視点で見てみましょう。

「自分に厳しすぎる」「完璧にやらないと気が済まない」人は、本当に完璧にやりきることでしか、納得ができません。

すると、100%やりきるか、それができないくらいなら何もやらない、という両極端な行動にでる、と言われます。

99%では納得できないので、だったら、0%でいいや、と思ってしまうのですね。

部屋の掃除を例に出すことが多いのですが、チリ一つ落ちていない部屋か、そうでなければ、やってもやらなくても同じ、と感じて、全く掃除をしなくなってしまう、という感じです。

もし、そうであるならば、「自分に甘い」どころか、逆に「厳し過ぎて、自分を追い込みすぎるから、何もできなくなる」ことになります。

「甘い」「努力が足らない」「忍耐がない」と自分を責め続けた言葉を、ここで一度、「自分に厳し過ぎるのかもしれない」と認識を変えて考えてみましょう。

そう考えた時に、今までの続かなかった仕事だったり、学校のことが、新しい視点で整理できるかもしれません。

あの時、私は、あまりに自分に厳し過ぎて、続けることができなかったとしたら。

実は、その「厳し過ぎる自分」を和らげることが、求められているかもしれないのです。

そして、次に、こんな風に考えてみてください。
できないことというのは、「何か理由」があります。
ご相談で書いてくださっているように、ご両親との関係、学校でのいじめなど、いろいろ整理をしていくことで、その理由は、もっと明確になっていくでしょう。

大切なのは「自分ができないのには理由がある」ということを知ることなのです。
仕方がなかった、やむ得なかった理由があるんだな、と思ってみる。

まずは、今の自分を楽にしてあげないと、進んでいくことができません。

そのために、今までの自分をほめてあげる、認めてあげる、というアプローチをしてみてください。

「何もできていないのに、ほめるなんてとんでもない!」
そう思われるかもしれません。

でも、ちょっと考えてみていただきたいのです。
そんな風に思うのなら、それこそが、まさに「自分に厳しい」証拠だと思いませんか?

もし、本当に怠け者で、自分に甘いのだったら、苦しんだりしないはずです。
また、様々な方法を探してチャレンジしてみたり、こうして相談コーナーにご相談をされていないと思うのです。

そして、もうひとつ。
あなたは、実は、「あきらめずにやり続けていること」がひとつあることに気づいていただきたいのです。

それは、「自分を変えたい」という思いを持ち続けていること。

まずは、そこから、自分を認めてあげてください。

自分をほめたり、認めたりするのは、ハードルを高くするとなかなかできません。
自分に厳しい人は、ノーベル平和賞でももらわない限り、自分をほめられないと感じています。

ですので、まず、

「今までよくがんばってきたね」
「自分を変えたいと思い続けてきた私ってえらいな」

みたいなところから始めて見ましょう。

そして、今、自分が自分自身に言える、ポジティブな言葉を考えて、それを毎日、自分に伝え続けてください。

「私には価値がある」
「私は私を許します」
「自分が幸せになることを認めます」

こうしたことをやりながら、後は、「やれない理由」について、さらに整理を進めてみてください。
カウンセリングサービスには、初回無料電話カウンセリングがあります。
よかったら、こうしたことを利用され、整理を進めてみてください。

一人で苦しむ必要はありません。
誰かに助けを求めて、誰かと共に進んでいくことが、「自分を責める」ことを止めていく方法のひとつだと思います。

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。