うつの妻に出来ること

相談者名
カル
はじめまして。30代の夫婦です。妻のことで相談させてください。
妻は仕事も家事も頑張って、明るく思いやりのあるとても素晴らしい妻だと思っています。
そんな妻ですが、うつを患っていて結婚前から何度かうつ状態になることがありました。
きっかけは体調を崩した妻の看病をしなかったり、イライラして声を荒げるなど私に非のある行為が多いですが、数日間口を聞いてくれなかったり、家出したり、と過剰な行動に出てしまいます。
私は必死で謝ったり探したりして最終的には仲直りできるのですが、疲れてしまいます。
私は思いやりが欠けていたのは悪いとは思っていますが、「そこまで許せないことか?」とも思っていました。
それでそのことについて話をしましたが、妻は悪気はないようで、いつも私がすべて悪いということで話は終わっています。内心私は納得していないのですが、責めると情緒不安定になって話し合いが出来る状態になりません。私に酷い言葉を浴びせます。この傾向は日々悪化してるので、妻に対して許せない感情が芽生えてきました。でも本当は妻はどうして良いか分からずすごく苦しいのだと思います。私は妻を思いやる余裕もなく自分の感情を優先させてしまいます。

うつのことは結婚前から打ち明けてくれて、うつの妻は嫌ではないし、直らなくてもうつと付き合っていけばよいと考えていました。しかし最近は自分も疲れてきてこの先うまくやっていける自信をなくしています。。
今はなんとか仲良くやっています。私は妻にもっと思いやりを持ってあげないといけないと思っています。
ただ、私もイライラする時はあるし常に優しくできるとは限らないし、今後また同じことを繰り返してしまうと思うと不安になります。

妻はたまに心療内科に行ってる(行ったことは後から聞かされる)ようですが、一緒に行こうと言ってもダメだと言います。
うつである自分が嫌であるらしく、私もあまり触れないようにして「うつ」という言葉は口にしないようにしています。
でも今までのことを考えると向き合っていかなければならないのだと思います。
(妻は以前「○(私の名前)のおかげでうつは治ったと思ってた。でも再発したことがショックだった。」と言ってました。)

妻に対して私に出来ることは何でしょうか。
よろしくお願いいたします。

カウンセラー
吉村ひろえ
カルさん、こんにちは。
担当させていただく吉村ひろえと申します。
よろしくお願いします。

ご相談内容を読ませて頂いて、カルさんはとても奥様のことを愛されているのだと感じました。
そして、奥様の心の葛藤を理解しようとされていますよね。
今、とても辛い状況におられ、それでも前向きに向き合っていこうとされておられるカルさんは、優しくて器の広い、愛情深い方だと思いました。

さて、カルさんはとてもご自身を責めていらっしゃいませんか?
カルさんが奥様に ”出来なかったこと” ”してしまったこと” もあるかと思いますが、必要以上にご自身を責めておられるようです。
我慢もたくさんされておられますよね。
必死で謝ったり、家出された奥様を探したり、納得していないけれど言いたいことはあるけれどそれをぐっと飲み込んだり、酷い言葉を浴びせられても怒ってはいけない、と我慢に我慢を重ねておられるのではないでしょうか?
そして
「妻はうつだから”もっと思いやりをもってあげないといけない””責めてはいけない””看病しなくてはいけない””声を荒げてはいけない”」
とも思っていらっしゃるようです。
もちろんそう思うことは、決して間違いではないです。

けれど、これらの ・自分を責める・感情を我慢する・~しなくてはいけない・~してはいけない、という思いは心にとってとても負担になります。
例えば、カルさんと同じような状況の人がいて、カルさんと同じ悩みを持っている人がいたとします。
カルさんはその人に
「お前が看病しないからダメなんだ!声を荒げるから悪い!」 「納得してなくても我慢して探しに行って謝れ!」 「妻はうつなんだからもっと思いやりを持て!きちんと向き合え!妻を責めるな!ちゃんと看病してイライラしても声を荒げるな!」
と言うでしょうか?
きっと、おっしゃらないと思います。
けれど、カルさんの心の中ではこのような事が起きていませんか?
クタクタになってひどく疲れ切っている上に、まだご自身に鞭を入れるようなことをされておられる状態です。

> 妻に対して許せない感情が芽生えてきました。
> 私は妻を思いやる余裕もなく自分の感情を優先させてしまいます。
> しかし最近は自分も疲れてきてこの先うまくやっていける自信をなくしています。
> ただ、私もイライラする時はあるし常に優しくできるとは限らないし、今後また同じことを繰り返してしまうと思うと不安になります。

このような思いが出てくるのは寧ろ当然ともいえます。
なぜならカルさんの心はもういっぱいいっぱいだからです。
がんばってもがんばっても報われないお気持ちかもしれません。

カルさんが奥様に出来ること、それは

≪カルさんご自身が楽になる≫

ことです。
カルさんの、そのいっぱいいっぱいの心に余裕を作ってあげてください。

「妻が苦しんでいるのに自分が楽になるなんてそんなこと出来ない」と思われるかもしれません。

ですが、奥様は
>うつである自分が嫌
だと感じておられるのですね?

人は愛している人を苦しめたくはありません。
けれど 「私は愛する主人を苦しめる存在なのだ」 と奥様はどこかで気付いてらしてそんな自分を酷く責めておられるのではないでしょうか?
だからこそ、カルさん自身がカルさん自身を責めないことが最優先になってきます。
カルさんが苦しめば苦しむほど、悪循環となってゆきます。

どうか、カルさんご自身が楽になることをご自身に許してください。
そして是非、カウンセリングも利用なさってください。
心に余裕を作るには、安心して怒りの感情や不安な気持ちを吐き出すことがとても有効となってきます。

カルさんと奥様がお互いを信頼して穏やかな気持ちで日々を暮らせることを願っています。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

吉村 ひろえ

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。