離婚~別れたい心理とは?~

はじめから離婚するつもりじゃなかったのに別れたくなってしまう理由って何でしょうか?

私達の心の中の欲求(ニーズ)、諦め、怒りに目を向けてみます。

離婚のご相談では、
相手に「離婚を迫られているんです」。
もしくは「どうしても相手と別れたいのです」など、
どちらも切羽詰った状態でご相談に来られるケースが多いです。

その内面には、
相手が、もしくは自分が「別れたい」という気持ちで、
いっぱいになっている状態で来られます。

ではなぜ私達の心は一度愛した人と、
「どうしても別れたい」という気持ちになってしまうのでしょうか?

離婚理由を調べてみると、浮気や暴力、性的な不満など様々です。
もちろん身体的危険や、精神的危機を回避するための離婚もありますが、
今回はそう言った危険回避というやむを得ない離婚のケースではなく、
一般的に「別れたい」という気持ちがどこからくるのか、
その理由を探ってみたいと思います。

●「価値観や性格が合わない」って?

現在の統計で最も多い離婚原因は、
「価値観の相違」もしくは「性格が合わない」という理由です。

次に多い「パートナーの異性問題」や「性的な不満」も、
心理学的に考えていくと、根本的にはこの「価値観や性格が合わない」
という理由に含まれるのかも知れません。

では「価値観が合わない」「性格が合わない」ってどんなことなのでしょう?

もともと夫婦とは別の家庭環境で育ち、別の文化を学び、
違った価値観を持った存在です。
もちろん同じ性格なわけでもないですよね。
お互い「違い」があったわけです。

そのもともと解っていた「違い」を、
合わそうとすることや、理解しようとすること、
また理解してもらおうとすることに、
「諦めた」心境が「もう合わない」という答えを導き出してしまうのでしょう。
「価値観や性格が合わない」とは、
それを理解することに「諦めた」心境だと言う事です。

●「あきらめ」とは「怒り!」

さてこの「諦め」と言う心境ですが、
心理学では「怒り」と言う感情の分類に属します。

「怒りを通り越して」などの表現のように、
人は「怒り」を長い間感じ続けて、
もうくたくたになって「諦め」という心境に到達するのです。
実は「諦め」とはまだ「怒っている」状態なのですね。

例えば「夫婦でいることにもう諦めました」と言う人に・・
「長い結婚生活の中ではそんなことたくさんあるわよ」とか、
「もう少し頑張ってみなさいよ」なんて言ってご覧なさい。

たちまち彼らからは怒りが噴出します。
「何を解ってそんな事いうんですかっ(怒)」
「私たちのことを何も知らないで、身勝手な事言わないでください(怒)」

「諦めた」その心理の底では、
まだまだ今でもずっと怒り続けているということなのです。

●なぜ怒っているのでしょう?

人が怒り続けているときってどんな心境なのでしょう?

それは、私が欲しいものをいつも満足に手にしているときでしょうか?
それとも、どうしても欲しいものが全然手に出来ない時でしょうか?

正解は後者ですね。
「パートナーは僕の欲しいものをすべて与えてくれるのでもう諦めました」
なんて文章おかしいですよね。

怒り続けている心境には、必ず相手から欲しいものがあった。
そしてそれを相手が与えてくれないから怒り続けているということになります。

あなたがどうしても「別れたい」と感じる時にも、
相手がどうしても「別れたい」と言う時にも、
その心中には、
「相手からどうしても欲しいものがあったのに与えてくれなかった」
という怒りが渦巻いています。

どうしても「与えて欲しいもの」があったのです!

●二人の間にそれは本当に無かったでしょうか?

さて、ここからはカウンセリングで取り組んで行く内容に少し触れますが、
私は、もしくは相手は、何をそんなに切望していたのかを考えて見てください。

それは「やすらぎ」「楽しさ」「愛情」「誠実さ」「豊かさ」「愛」などなど
たくさん見つかるかも知れません。

そしてそれは本当に無かったのでしょうか?

◇私は与えていなかったの?

「別れたい」と言われた方は、
「私は今までこれだけ与えてきたのに」「こんなに苦しんだのに」など、
裏切られたとか見捨てられたなどの悲しみで心が満たされています。

カウンセリグでは、そんな気持ちを少しずつ癒しながら、
二人の関係で「私が怒っていたこと」を探してもらいます。

今の問題になる前に「怒っていたこと」
ずっと以前から口にはしてなかったけれど「怒っていたこと」
普段忘れようとしていることや、昔々の出来事なども、
色んな気持ちや感情を思い出してもらいます。
そこには必ず「与えてもらえない怒り」が見えてきます。

私達は自分が何か怒っていることがあるときに、
相手に何か与えたいとは思えないですよね。

浮気をしているパートナーに、
「やすらぎ」や「愛情」を与え続けるのはやはり難しいでしょう。

やさしくしてくれないパートナーに、
「優しく優しく」接するのは難しいことでしょう。

何もいたわってくれないパートナーに
「いたわり」を与えるのは難しいです。

実は「別れたい」と言われている側にも、
相手に対して「与えてくれない」と怒っている感情が隠れている場合が
多いのです
そしてどこかで怒っている心境があるかぎり、相手に与えられてないことが
あります。

◇相手は与えてくれてなかったの?

与えてもらえないから怒り、諦め「もう別れたい」と感じている時。
それは本当に与えてもらえてなかったのでしょうか?

カウンセリングではよく「受け取る」という言葉を使いますが、
私達の心境の中に素直に「受け取れない」という状態があります。

例えば浮気をして家に帰った時、
奥さんが優しくしてくれても素直に受け取れないですよね。
「罪悪感」が邪魔をします。

例えば私がそれほど魅力的な女性だと感じてない時、
ご主人が君は本当に綺麗だねと言ったとしても、素直に聞けません。
「自己嫌悪」が邪魔をします。

君がいてくれて本当に助かると言われても、
自分に同じ様な「価値」を感じてなかったら、
その言葉を素直には信じれませんよね。

私達の中には色んな感情やまた痛みも存在します。
私達が素直に「受け取る」ということは、結構難しいことでもあるのです。

色んな感情が、求めるものを受け取れなくしてしまっていると、
やはり私たちは「与えてもらえてない」と感じてしまいます。

離婚問題を抱える時、
実はその双方ともに「欲しいものが与えてもらえない」という気持ちが存在
します。
そして、相手に対する怒りだけを向けている時、
決して自分の心には目が向かないものなのです。

●与え方と受け取り方

性格や価値観はもともと違って当たり前です。
そんな理由で離婚を考える時、
自分や相手の与え方受け取り方に目を向けてみるべきです。

ずっと「誉められる」経験をしたことの無い人は、
人に「誉められても」素直に受け取れません。
そして人を「誉める」ことも苦手です。

ずっと「寂しい」ということをがまんしてきた人は、
人に「そばに居て欲しい」と言えません。
そして人が「寂しい」と感じることを許せません。

ずっと「甘える」ことをがまんしてきた人も、
ずっと「愛されたい」ということをがまんしてきた人も、
それぞれに苦手だったり、感じれなかったりします。

「別れたい」という心理の奥には、
口にはできないけれど、相手からどうしても欲しいものが手にできない。
そんな心境があるのではないでしょうか?

性格や価値観が違うと感じた時、
相手と自分の養ってきた心模様に目を向けて見てください。

そしてその心の底で求めているものは、
お互いそんなに違いは無いはずです。

そして少し勇気を出して、
それを与える事。受け取る事。に挑戦してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたカウンセラー

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