人に嫌われていると思う心理(3)~良い投影を作っていきましょう~

人に嫌われてしまったと思う心理には、どうやら投影の心理が働いているよう。

その投影を取り戻し、恐れを無くしていく為には、どんな風に日頃考えていくと良いかを解説します。良い投影ができるように日頃考えていくことによって、人に嫌われてしまったという恐れから解放されるのです。

●前号のあらすじ

人に嫌われているのかも? というのが投影の心理だとしたら、人に嫌われていないと思う投影を作るには、どうしたら良いのでしょうか?

●良い投影を作っていきましょう

自分が自分のことを、嫌っているマインドを投影することが、他人から嫌われているのでは? と感じる心理を作り出すのですから、他人から嫌われていないと感じる心理を作り出すには、自分を嫌っていないマインドを、投影できるようになればいいわけです。

自分のいいところも、不出来のように思っているところも、ひっくるめて自分なんだという具合に、自分を受け入れることができますと、このマインドが、外に投影されるようになります。

すると、自分で自分を受け入れられているように、他人も自分を受け入れてくれているのではなかろうか? と、心がとらえていくようになります。

同じように、自分のことを愛するように心掛けていきますと、このマインドが外に投影されるようになり、自分で自分のことを愛しているように、人もこんな自分を愛してくれているのかもしれない、と心がとらえます。

他人が、どう思っているかの真意は分かりませんが、心がそのようにとらえていくようになっていきますと、他人を善意的に捕らえていきますので、恐れがなくなっていき、楽に人と付き合えるようになります。

また、恐れがなくなっていき、善意的に他人のことを、とらえていくようになると、実際に人から善意的に、とらえられていくことが多いです。

良い投影を作るためには、自分を受け入れること、自分を愛することを、日常的に意識するといいでしょう。

●依存的なマインドが作る恐れ

投影の心理からくる恐れとは、また違う角度から、見てみましょう。
依存的なマインドが強い時も、嫌われることへの恐れが強くなります。

依存的なマインドは、もらいたいというマインドです。
しかし、自分のことを気に入ってもらう、好きになってもらうなど、何かをもらえるかどうかは、相手次第です。

すると、相手にどう思われているかが、気になっていきます。
依存的なマインドが強いと、相手にどう思われているかも強く気になります。

次号は、相手にどう思われているか気になることからの脱出をテーマに、お送りいたします。

>>>『人に嫌われていると思う心理(4)~依存的な人付き合いからの脱出~

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。