仕事上の対人関係・コミュニケーション力

相談者名
SS
仕事を一生懸命頑張っても「できない」という評価。
忙しくて話をする心のゆとりもないため職員からは冷たい人との評価。
話下手な為はなしもはずまない。
話上手になって良い人間関係を築きたい。
頑張っても頑張ってもできたという満足が得られない。
頼られる存在になりたい。
カウンセラー
大谷常緑
SSさん こんにちは。
ご相談を担当させて頂く大谷です。よろしくお願いします。

さて、ご相談を拝見していて感じたことは、SSさんは随分昔からとても、とても頑張ってこられたのではないか、ということです。しかし、一生懸命頑張っても、頑張っても認められなくて、虚しくて辛い日々を過ごされてきたのでしょうね。そんなときには、「一体どうすればいいの?」とわからなくなってしまいますね。

さて、SSさんは、何事に対しても高い完成度をお求めになっておられないでしょうか?
いわゆる完璧主義です。一般に完璧主義というと、どんなことでも完璧にこなす、スーパーマンをイメージしがちになりますが、そんな人は世の中にはほとんど存在しません。
完璧主義者の本当の姿は、完成度を高く設定し、自分が失敗しないでできそうな事は高い完成度でやるけれども、自分がつまずきそうな、失敗しそうな事は手を付けないものです。なぜならば、自分自身の事を自分で不十分だと思っているので、不十分な事をするとその結果に自分自身の不十分さを感じてしまうからです。
自分自身の不十分さを改めて感じてしまうことが耐えられない、怖いのですね。
この傾向がある人は、物事を「白」か「黒」か、で分けたがります。中間の、換言すればはっきりとしない不十分な状態の「灰色」を認められないからですね。あるいは、やらなければいけないことを何となく(無意識的に)後回しにしてしまうこともよくあります。
SSさんにもしこの傾向があるとすれば、それはご自身の完成度のハードルが高いことを意味しています。
人は、どんな人でも大概やることの60点や70点はとれるものです。
しかし、完璧主義の人は、それでは不十分で、常に100点を目指します。
「まだ30点もできていない」と、できていない方に着目して、あと10点あげる、あと5点上げると、できるだけ完成度を高く持って行く事に心血を注ぎます。ここで頑張るのですね。
しかし結果が100点に達するには膨大な時間と労力が必要です。場合によっては100点に達することができないかもしれません。
一方、完璧主義ではない人は、できている60点や70点の方に着目します。「ここまで頑張った」と成果をその場で受け取れるのですね。
さて、どちらの気持ちが楽かというと、できた成果を受け取る方がとても楽なのです。
SSさんは頑張ってもできないという評価を周りから受けておられるとのことですが、実は周りではなく、最も厳しくそう評価されているのは、SSさん自身なのです。
逆説的になりますが、SSさんがご自身をできないと評価されているので、頑張ってやらなければいけないという心理が働き、100点を目指す辛い選択をされていることに気がついてください。そうすると、自分のできることは一生懸命にやって時間や気力を費やすけれども、得意ではないこと(うまくできないかもしれないと感じていること)は手つかずになったり、途中で投げ出してしまったりという事になります。また、一生懸命やっている事も、自分でなかなかOKが出せませんから、なかなか進まなかったり、変なこだわりが入ってしまったりして、頑張った成果が結果に表れなかったりします。それが、周りから「できない」という評価を生むことになります。SSさん自身はとても頑張っておられるのに、辛いことですね。

では、具体的にどのようにすればいいかと言いますと、先ずは、頑張らないで仕事をこなしていってみてください。肩の力を抜いて、やってみてください。そうすると、時間的にも心にも余裕が生まれてきます。

最初はどうしてよいのかわからない、とても怖いと思われるかも知れません。
しかし、先ずは、そうしてみると決心することです。決めることです。これがとても大切です。
このスタート地点が一番難しいと思いますので、一人で頑張ってみようと思わずに、電話カウンセリングをお使いいただいて、カウンセラーと話をしながら進めてみてください。カウンセラーは、きっとSSさんのそばに寄り添って一緒に解決の方向性を見いだしてくれると思います。

SSさんに余裕ができると、冷たい人との評価は無くなり、良い人間関係が築かれて、頼られる存在になり、満足感を得られます。それらは全て、SSさんが完璧を求める今までのやり方から、肩の力を抜いた取り組み方に変えようと思われるだけで、自動的にやってきます。ご心配は要りません。

回答がお役に立てば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。