友達から恋人への一歩 ~愛することを止めないこと~

自分が思い続けている人と、とても長い間友人関係を続けている場合は、今の二人にある関係、繋がりを壊したくないと思うのかもしれません。

ここには相反する感情があり、それが心の中で綱引き状態を作ってしまい、恋愛に発展させたくても「どうしていいのかわからない」という発想を生み出します。
また、私達が恋愛をする上で恐れていることの一つに「愛されること」があり、自分自身の短所を相手に見られることを恐れ、相手との距離を取ろうとしてしまうこともあるのです。

また、自分の気持ちを伝える前から相手の拒絶を恐れていることは、相手に拒絶されるという前提で考えているとも言え、それは「自分が相手を愛さない」という前提で、二人の関係を見ているということに繋がります。これも一つの心理的な防衛作用であるとも言えます。
二人の関係を発展させるには、何より自分から愛することを止めないことがとても大切なのです。

◎リクエストを頂きました◎
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12年ぐらい友達としてつきあっている男性がいます。
私は彼のことが好きなのですが、好きという態度を見せたら、友達関係が壊れてしまうのではないかと思い、友達という態度しか見せることができません。

どうすれば友達から恋愛に発展するのでしょうか?

(一部編集させていただいております)

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■今の二人の関係がベスト?

リクエストをいただいた内容のように、好きな人と長い間友人関係を続けている場合は、今の二人にある関係、繋がりを壊したくないと思うのかもしれませんね。

しかし、これはまさにパラドックスなのですが、今の関係を大事にすると、自分が望む関係性へ発展する可能性はドンドン減っていきますよね。どこかで今の関係を今の自分が望むと望まざると、「よし」としていると考えられます。何か波風を立てると相手との繋がりの糸が切れてしまって、相手がどこかに行ってしまうような感覚があるのかもしれませんね。

ここには、自分の中に相反する感情があり、それが心の中で綱引き状態を作ってしまうことになるんですね。「好きだから近づきたい」けど「今の関係でもいいから繋がりがほしい」と思えば、心は葛藤状態になりますから、自分本来の冷静さや判断力を失ってしまうこともあるでしょう。

ここに「もうどうしたらいいか分からない」という発想が生まれます。どれが自分の本心か?自分で決められないんですね、自分の気持ちがせめぎあった度合いだけ。

■愛されること=怖いこと?

ところで、少し違った見方をしてみると、私達が恋愛をする上で恐れていることっていろいろあるんですね。

その一つが「愛されること」

友達関係から恋愛関係に発展すれば、自分がパートナーに「愛される」経験をしますよね。即ち、それは自分自身をいろんな部分をパートナーに「見られる」ことにも繋がります。

どんな人も長所もあれば短所もあります。パートナーに見せてあげたい自分もいれば、隠しておきたい自分もいますよね。友達の間柄では自己開示せずに済んだ部分を、恋愛となれば開く必要も出てくるわけです。また、「自己嫌悪」という「自分自身が嫌い」という思いが強い方の場合は、更に自分自身や自分の思いを隠したくなります。

人はここに強い恐れを感じます。だからこそ「自分から相手との距離を取る」わけですね。好きという感情を見せなければ、相手にこれ以上近づく必要はなくなりますから。これは一つの心理的な防衛作用だと言えます。

■愛することを止めないこと

また、別の角度で見てみましょう。

例えば、自分が誰かを好きになると、相手の思いとは関係なくいい気分になりますよね。また、恋愛が始まる瞬間は、とても嬉しくなって幸せな気分になりますよね。一般的にいう「心がトキめく」感覚です。

それは「自分が誰かを愛している」ときにこそ感じる感覚。

自分が相手に愛されているという感覚もとても嬉しいものですが、それ以上に幸せは自分が相手を愛しているときに訪れます。そこで感じる喜びこそ「愛の効能」であったりします。

つまり、私たちは誰かを愛しているときに喜びや幸せを感じ、誰かを愛していないときにネガティヴな感情や痛みを感じるのかもしれません。

とはいえ、自分から相手に思いを伝えよう!と思うと、いつも頭をよぎる恐れが「相手からの拒絶」なのかもしれませんよね。もし、相手から拒絶されれば辛いし苦しい。どこか自分のハートが傷つくような感じがするのかもしれません。この感覚が心のブレーキになって、もう一歩踏み込めないこともあると思います。

しかしこれ。「愛の効能」から考えるとこんな見方が出来ます。

例えば、自分の気持ちを相手に伝え、拒絶されたとき。失恋した、辛い、悲しい、という思いがこみ上げてきますが。

それは「自分が相手を愛することを止めてしまった」からこそ湧き上がってくる感情でもあるんです。自分の中で愛するということを選択しないからこそ感じるものなのですね。

もちろん過去に辛い経験があれば、拒絶に対して心の痛みや辛さが疼くことだってあるでしょう。そうであれば、この痛みは癒すことが求められているのかもしれません。

ただ、自分の気持ちを伝える前から相手の拒絶を恐れていることは、相手に拒絶されるという前提で考えているとも言えるわけです。それは「自分が相手を愛さない」という前提で、二人の関係を見ているということに繋がります。

これも一つの心理的な防衛作用であるとも言えます。愛さないことで未来のリスクを回避しようとしているわけですね。

もし恋愛に何か目的や意味があるとすれば、それは「お互いの弱い部分を支え合うこと」かもしれません。もっと内面的な部分では「どうにも愛せない自分を相手に愛してもらうこと」そして「相手の同じ部分をあなたが愛すること」かもしれませんね。

あなたの弱さや不安は隠すためにあるわけではなく、パートナーに愛してもらうためにある、とも言えるわけです。そして相手の弱さを愛することこそ、自分の強みなんですよね。

だからこそ、自分の痛みや恐れを癒し乗り越えて、自分から愛することを止めないことが大切なのですね。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。