離婚後のパートナーシップはなぜうまく行かないの?(4)~もう一回、次の結婚へ。~

離婚を経てまた新しい結婚に向かうにはそれなりの覚悟がいりますよね。
そのための心のあり方を考えて行きたいと思います。

ちゃんと元の結婚は手放せてる?どこが成長した?自分を大切にしてる?失敗感は手放せてる?そんな意識を経て「幸せになることを許す」を目指していきます。

もう一回、次の結婚へ。

しかし、長い将来を考えると「やはりこのまま一人で生きていくのは寂しい」と感じる方は少なくありません。

不倫も一過性のもの、仮宿のようなものであればいいけれど、それが続くのもまたしんどくなってきます。
とはいえ、また誰かを信じ、受け入れ、ゼロから結婚生活を始めていくには覚悟がいるんですね。

それくらい前の離婚のダメージは大きいのです。

むしろ、次に行きたいけれど、なかなかそういう相手が現れない、と思った時に離婚のダメージの大きさを知る人もいます。

カウンセリングでは、やはりその離婚のダメージを癒し、結婚に対するポジティブなイメージをもう一度確立するためのアプローチを考えて行きます。

だから、まずはもう一度結婚生活を見つめ直すところから始めて行くのです。

離婚の際に心に受けた痛みはどれくらい手放せているだろうか?

元パートナー宛に「別れの手紙」というのを改めて書いてもらうことがあります。

以前、ある男性にこの手紙を書いてもらった時に、離婚後5年が経過しているにもかかわらず、まだまだ心の中に未練が残っていることに気付かれました。
自分では大丈夫、と思っていても、意外と「離婚」や「結婚」と向き合うとかつての古傷が疼くこともあるのです。

こうしたお手紙やセラピーを通じてもう一回前のパートナーを手放していくセッションをしていきます。

前の結婚で何を自分は学び、成長したのだろうか?

つい自己嫌悪に陥ったり、相手を責めてしまいやすくなりますが、その気持ちは横に置いて、結婚・離婚を通じて自分が学んだことや、その後、年数を経て成長した部分などを見つめ直していきます。

・当時はとても子供だったと思う。離婚を通じて一人の大人として少しでも成長できたのではないだろうか。
・相手に依存することが多かった。今後はもっと与えることもちゃんとしていきたい。
・相手の言うことに支配されていた自分がいて、とても弱かった。今度はちゃんと自分の意見を主張すべきところではしていきたい。
・話し合いがきちんとできなかった。分かってくれていると過信していた。これからはお互い考えていることをちゃんとコミュニケーションできる関係でありたい。

そんな風に「反省」→「今後の方針」という風にしてみると前向きになりやすいですね。

しかし、ここで気持ちが凹んでしまう人も少なくありません。
まだまだ離婚のダメージが残っていたり、自分に自信が持てない状態だったりするんですね。
気持ちが落ち込んだら、改めてその気持ちを向き合っていきましょう。

離婚は「失敗」ではない。

一度失敗したから次は・・・という気分になることは自然の摂理かもしれませんが、でも、離婚を失敗にしてしまうと、私たちは「失敗」を恐れる心理から、結婚にも後ろ向きになります。

「失敗感」ってすごく自分を責めますよね。
だから、離婚を失敗という解釈のまま置いておくのは危険なんです。

そもそも「失敗」というのは一過性の観点から生まれるものです。
もしあなたが次のパートナーと最高の幸せを手に入れることができたとしたら、その離婚は次の結婚への「通過点」であり「必要なこと」であり「成功」と言えるんですよね。

世間や周りはもちろん、自分自身も「失敗」と捉えがちですが、それを「経験」と捉えれば、自分の成長にフォーカスしていくことができます。

自分を大事にする、ということ。

離婚の経験は失敗感だけでなく、無力感、無価値感、罪悪感等々のひどく自分を責める感情と出会います。
不倫にハマりやすいのも、その罪悪感や無価値感がもたらしている要素が大きいのです。
だから、そういう中で「自分をどれくらい大切にしてあげるのか?」は忘れてはいけない大切な“ルール”です。

とはいえ、傷ついている分だけ、寂しい分だけ、すぐに手に入る恋を求めます(それが不倫になる可能性も高いのですが)。
また、自分を罰していると、やはり自分を傷つける恋を手に入れやすくなります。

自分を愛する、大切にする、そのための目標が「幸せになることを許すこと」なのです。

自分を大切にしてあげるために何か取り組んでいることありますか?
自分を大切にするために今自分が出来ることって何ですか?

あれ?自分を大切にするって何だろう?って思ったら、「自分が嬉しいこと、喜ぶことをしてあげる」と思って下さい。
自分を心地よい気分に誘ってあげることはとても素敵なレッスンですよね。

幸せになることを許す

「要は幸せになったらいいんですよね!」

そうなんです。
自分が幸せになることを許すのが、この段階での必要なアプローチではないでしょうか。
ある方にこんなセリフを声に出して言ってもらいました。

「私は幸せになってもいい」

意外にもとても強い抵抗が現れました。

「私は幸せな結婚をします」

さらに強い抵抗が彼女に襲い掛かりました。
新しいパートナーに申し訳ない様な気持ち(これは離婚して自分が汚れてしまったような感覚がしているんですね。罪悪感ですね)も出て来たし、「そんなの無理」と言う思いから、「怖い」という気持ちも出てきました。

そういう気持ちを一つずつ手放していくと、自然と「もう幸せになってもいいんだよね」という思いがやってきます。

ある女性は2回の離婚を経て、3回目に幸せを手に入れました。
2回も失敗してるからもう無理と諦め、怖れ、抵抗様々なものがありました。
しかし、その一つ一つを手放していくときに目標は「結婚」ではなく「幸せ」になりました。
そうしていくうちに10歳も年下の男性と出会い、始めは異性という意識もなく仲良くしていたところ、プロポーズされたのです。

自分は子どもだって産めないかもしれないし、歳の差もあるし、と躊躇していましたが、そこまでの流れがあまりに自然だったので、勇気を出して受け入れたのです。
ほどなくして子供を授かり(2回目の結婚で不妊治療をしてもできなかったのに!)、今では幸せな家庭を築いています。

「どうしてうまく行ったのだと思う?」と最後のカウンセリングの時に彼女に聞いてみたら、自然な流れに身を任せたことが結果的に良かったんだと思います、と。
結婚にこだわらず、自分が楽しむこと、嬉しいと思うこと、そして、幸せであることを優先した結果、彼が横にいた、という感覚だそうです。

そうすると過去の2回の結婚生活が大いに生きて来たそうです。

そういうお話を耳にすると、私としても「大丈夫」と自信を持ってクライアントさんに言えるようになりますね。

離婚という通過点を経て、成長し、そして、より自分らしい幸せを手に入れることができるのです。
私はそういう思いをこれからも応援していきたいと思うのです。

(了)

この記事を書いたカウンセラー

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