妊活に積極的になれないときの考え方~あなたの愛に気づいてみませんか?~

妊活とどう向き合うか?実際のカウンセリングの現場でも、特に30代以降の女性のみなさまからお聞きするご相談テーマの一つでもありますね。

それもとてもナイーブで大きなテーマ。昨今、晩婚化が進んでいると言われていますが、30代以降に恋愛・ご結婚された方の中には、夫婦の今後のあり方を考えていく上で「お子さんを持つべきかどうか」というテーマが、意外と時間をおかずに登場することも少なくないのかもしれません。

そこで今回は妊活に伴う不安や葛藤とどう向き合うかについて、許しの視点からテキストを書いてみたいと思います。

◎リクエストを頂きました◎
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TVを見ていると、某女性芸人の方がご懐妊というニュースを聞きました。
流産、芸能活動休止、妊活と、大変な思いをされて実った結果。とてもよかったと思います。

ですが、わたし自身(35歳・子なし)は、喜ばしい気持ちと同時に、嫉妬心、嫉妬してしまう自分への自己嫌悪を抱えています。

昔から、子宝は授かりもの といいますが、現在は、子供=お金で造れる のも事実。妊活するかORしないか・・・迷った挙句、現代の生殖医療に自分の心がついていけそうもなく断念・・・・

まだ妊娠できるかもしれないという可能性が自分を小さくしている気がします。
夫婦でも幸せなのに迷ってしまう自分が苦しいです。
どう折り合いをつければいいのでしょうか?
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多くのご夫婦(パートナーシップ)のカウンセリングをその現場で担当させていただく実感として

また私達のどこか自然なココロの動きの一つとして、男性は男性性を、女性は女性性を使った愛情を最終的には表現することがとても多いものなのだろうと思います。(男性は経済力や仕事、女性はお子さんのことや家庭的な要素に、気づかないうちに意識が向きやすくなるようなイメージですね。)

心理学には男性性・女性性という言葉があります。

この男性性・女性性という要素は、男性女性双方のその心にあるものだと考えられていて、男性にも女性的な慈愛や優しさがあるように、女性にもまた自立的なパワーや、相手を守る思い・力を感じることがあるわけです。

その視点から見つめると、女性のみなさんにとって、女性の皆さんの生まれ持った性と身体、そして心を使って表現される「愛のカタチ」として「お子さんを持つ」というテーマは大きくなっていくことがあり、それは心の中では「自己価値」という意味合いを強く持っていきます。

だからこそ、お子さんを持つプロセスに関して怖れや不安をお感じになる一方で、強い葛藤を持たれる方がいらっしゃっても不思議ではないのかもしれません。妊活というプロセスは女性の皆さんにとって、身体的に、精神的にもかなりの負担になることでありながら、しかし一つの「与える愛」の表現方法のひとつになっていることが多いものですから。

だからこそ、「不妊治療や妊活を前にして不安を抱えている私」もまた、女性としてあまり肯定的にとらえられない状態になることも心の流れとして考えられます。これは一つの自分への不信感や劣等感を刺激するような状態になる可能性もあります。

このような心のあり方には

本来はそう感じる必要がないはずの、大きな罪悪感(その感じ方を変えれば無価値感)が影響していることがとても多いです。

罪悪感とは「自分が悪いのではないか?」「自分は幸せになってはいけないのではないか」という感覚をもたらす感情です。その感覚が誤解なのですが「愛を与えることを怖れている私が幸せになる資格」のような思いを作り出すこともあります。

だから「子供さんを持つ」ことが必要なのではないか?と、さらに悩むこともあるかもしれません。

その影響をココロの中で強く感じる度合いだけ、今回いただいたリクエストにあるような「まだ妊娠できるかもしれないという可能性が自分を小さくしている気がする」「夫婦でも幸せなのに迷ってしまう自分が苦しい」といった感覚を感じる可能性がありますね。

つまり、罪悪感があって幸せを受け取ってはいけないという感覚があるからこそ、今が幸せなのに、幸せだと感じられないような心の在り方ができ上がる、と考えられるんですね。

そんな時は、その罪悪感を抱く根っこのあなたの気持ちを見つめてみてもいいのかもしれません。

いわゆる「自分を許す」視点を持つ、ということです。

私達にとって「私は十分に相手のために愛せているのだろうか?」という疑問は、「私は十分に相手を愛したい」という思いから生まれるもの。子供を持つことなら、大切な人のために子供を産みたい、と思う愛、です。

つまり、私たちはその愛ゆえに、十分ではないと感じる自分を責めることもあれば、自分を罰することもあるものです。

もちろんそうなってしまうことすら責める必要はないんでしょう。そもそもこのレベルで起きる罪悪感の罠は、「分かっていてもついそうなってしまうこと」に近いものなので、完璧を目指すより、そういったことが私の中で起きているんだなという気づき持つことの方が大切かもしれません。

その上で、「なぜ私は今、悩んでいたり不安を感じているのか?」であったり、「自分はなぜ幸せになってはいけないと感じているのだろうか?」という問いかけから、実は自分の内面には愛情があったからこそ、こう考えてしまうのだという発想に少しづつゆっくり近づくことが許しの視点。

そして、あなたの愛に気づき、そのあなたの愛情や、それゆえに生まれる不安や迷いを、もしパートナーやご家族、信頼できる方との間で交わし合うことができたり、あなたの中で整理していくことができれば、そこに今までとは違う信頼感・安心感を感じることに近づいていけます。

もし、あなたの感じるものが不安や罪悪感ではなく、あなたを許し、互いに尊重しあえている感覚になればなるほど、今ある幸せを納得して受け入れることもできるでしょう。

もちろん今回リクエストで頂いているテーマはナイーブで繊細なものだからこそ、そして女性のみなさんにとってより愛の核心に迫るものだからこそ、簡単に割り切れないのかもしれません。

しかし、これは割り切るものではなく、悩みの根っこにある「本心」に触れ、気づくプロセスと考えることもできないでしょうか?

だからこそゆっくり無理のないペースで、自分の中の素晴らしさに気づき、その上で夫婦やご家族などとのコミュニケーションを育まれるといいのかもしれませんね。少なくとも「うまく愛せないこと」で自分を責める必要はない。その「うまく愛せない」という思いにある愛情に気づいていただけたらな、と思います。

 

簡単ですが今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。