どうして熱くなれないのだろう?~自分を諦めてしまったあなたへ~

多くの臨床例から分かったことですが、ある人が、感情を強く感じられなかったり、情熱がないように思う時、それは生まれつきその人の感受性が希薄であるというわけではないようです。

幼少期や記憶がないくらいの昔に、封じ込めたり、諦めたりした感情があって、その扉がまだ閉まったままであるということのようです。
私たちにとって感情とは生命力そのものです。感情を感じる力は自分自身との繋がりの強さに比例しています。
人生でなにかパワーがないなと思ったり、何もする気が起きないとき、また新たに前に進みたいけど困難な時などには、“自分(の本来のパワー)をいつ・どうして失ったのか?”という考え方をしてみましょう。
今回はリクエストにお答えして、情熱を持てなくなった一般的な心理的原因をご紹介するとともに、パワーを取り戻すことについてお勧めしています。

◎リクエストを頂きました◎
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積極的な情熱(?)をどうしたら持てるようになるのでしょうか?
私、今までの人生の中で、「~がしたい」「~が好き」「~を助けてあげたい」
等の強い感情を感じたことがありません。
(普通の家庭で育ててもらいましたが。)
そういう感情が、どうしたら自然に湧いてくるのか教えて頂きたいです。
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リクエストをありがとうございます。まず一般的に、情熱を感じられない原因をざっと挙げてみますね。

*身も心も疲れきっている場合
⇒無自覚になっている場合もあります。意識して休養をとってください。自分に優しくしましょう。

*普段から感情を感じているために、何かに対して熱くなったりする必要がない場合
⇒あなたの感性がバランスよく正常であるということです。苦労とは無縁の方に多いケースです。

*幼少期、感情表現がとても豊かだったのに、周りに受容してくれる人がいなかった場合
⇒今から感性を表現することに意識を向けましょう。興味のある芸術の分野に向かうとか。まだあなたの才能が発揮されていないということです。楽しみですね。

*周りに激しやすい人・ヒステリックな人がいたために、感情から引き籠ってしまった場合
⇒ずっと我慢してきたということです。怒りの感情から認めていきましょう。セラピーを使って解放すると安全です。

*自己嫌悪が強く、周りに対してとても気を使っている場合
⇒感情レベルでの「誕生」が求められています。あなたがみんなから承認され、拍手され、祝福されて生まれてきたのだという感覚を再統合する時です。特にグループセラピーが有効です。

*感情的に「自立」しすぎて、自己完結しているために、周りの世界を変えることに興味がない場合
孤独で、ハートが固くなってしまっていますね・・。人と「繋がる」ことより、「自分のやり方」「好み」を優先している状態です。あなたのハートを揺さぶることができるのは、どんな人、どんな光景ですか?

チェックしてみてくださいね。1つだけの場合もあるし、複合的な場合もあります。
「気付くこと」によって、感受性の扉が開かれていきます。

私たちというのは、本当に何も感じられなくなると、死に向かう生き物ですから、何も感じられない時ほど、感じられるためにはどうしたらいいのか?に向かっていきます。

過激な趣味にハマる。あるいは、実際に人生が波乱万丈になったりする人というのは、生半可なことでは生きてる感じがしないから、そこへ自然と向かっていくのです。

それに、感情を切り離した結果、自分以外の人々にそれを映し出して(投影といいます)、「自分はOKだけど、周りがダメだ」という世界に住んでしまいます。
そうなると、さらに周りと関わることが面倒くさくなり、自分の感情を感じたくなくなってしまう・・という悪循環ができてしまいます。

さて、ご依頼者の文面を拝見して私が感じることは、【自分自身を与えてゆくということを諦めてしまった】という感情です。

記憶がないくらいの昔、まるで命を懸けるくらいに情熱的に、全身全霊で自分を表現していたのかもしれませんが、「まったく効き目なし!無駄!」と判断してしまい、そこから冷めていったのかもしれません。

だからといって、「感情がない」のではありません。
ただ、もう一度誰かや何かを愛したり、本当の自分を表現する「許可」が下りていない状態であるだけだと思います。

情熱的な人たちを遠くから「見ている」感じもします。

もしそうであれば、それは、かつてあなたの中に、情熱と膨大なエネルギーがあったということを示しています。

人間は、自分の感覚的記憶がない現象に対しては感知すらしません。

他の人にそれが「見える」ということは、あなたは切り離してしまったけれど、それをかつて手にして使っていた時代があったのです。

あなたの真実のパワーを取り戻すと決めてください。

それがあなたの生きがいや天職に繋がっていくでしょう。

両手を広げてみてください。そして思い出してください。

あなたはこそ、情熱の人ではなかったですか?

感情を解放した後に見える世界は、たとえようもなく美しく、素晴らしいものです。

あなたがハートを開くことができたとき、それまで見ていたものたち。家族やパートナー、友人、会社・・道端に生えている花ひとつとっても、全く違って見えてきます。

楽しくて嬉しい体験、感動的な体験を自分自身に与えることは素晴らしいことです。

さらに素晴らしいことは、あなたが受け取ったものが誰かに共鳴し、受け継がれてゆくことです。

「まだ熱くなったことがない」というのは、これから熱くなる経験がたくさん待っているということかもしれません。

感情を感じることは、自分が誰であったかを思い出すということです。

あなたがその道を進んでいかれることを、待ってる人がいますよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

多田 陽香

対人関係、恋愛、個性、才能、感情の問題など、様々なお悩みに対応するベテランカウンセラー。 深い意識を熟知し、問題を根本解決へと導く。 世界各国で長年にわたり精神世界を学ぶ一方、大手芸能事務所の番組制作協力をワンクール担当する等、豊かな感受性を生かしてカウンセリング生活を楽しんでいる。