感情世界へのお誘い~感情と私たちとの究極的な関係~

感情をあまり感じられない人って、たくさんいますよね?

一般的に男性に多いのではないでしょうか?
かくいう私が女性でありながらそのタイプで、10年前までは、セミナーやワークショップ、心理療法全般を試しても、全く感情を感じることができなかったのです。
それが今では、感情を取り戻す喜びと、それが実生活に与える恩恵に魅せられ続けています。
大人になって感情をコントロールできると、ある程度まではよい人生なのですが、それ以上たいして良くは変わらないんですよね。

自分自身をさらに拡大し、幸せな成功者になるためには、共感力や感応力、先見性を磨く必要があります。
感情という不安定な“波”を避けるのではなく、上手に乗りこなすには、感情を迎え入れてゆくことが一番なのです。
感情は私たちの“命”そのもの。
生き生きした感情を取り戻していきませんか?

◎リクエストを頂きました◎
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心理学講座を読んでいると、根本的な問題は幼い頃のお母さんとの関係の内容が多いようですが、始めからお母さんがいなかったりお父さんがいなかっという片親で育った場合はどうなんでしょうか?
因みに自分は幼い頃母が亡くなったので母の記憶はありません。

小さな頃から父親と二人暮らしで、父は仕事で家にはいなく、いつも一人で外食している子供でした。
そんな自分を不幸だと感じたことはないのですが、母親がいないということで人間的に欠落する部分はあるのでしょうか?
自分が寂しいのかどうかもわからないまま大人になりました。
人からは「感情がない」とよく言われます。
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リクエストをありがとうございます。
まずはご質問にお答えしたいと思います。

あなたに欠けているところなど、何もありません。
あなたはそのままで、完璧な存在です。
しかし、それを自分で本当に知るには、感情を開放しなければなりません。

今まで、本当にいろいろなことがあったとお察しします。
抑圧された感情が開放されたとき、これまで経験してこられたことにひとつの無駄もなく、すべてが価値ある財産だとわかるでしょう。

悲しみや寂しさの感情がないわけではなく、抑圧しているだけです。
あまりにもショックな出来事があると、誰でも防衛機能が働き、何も感じることができなくなるものです。
その時にはあまりにも辛すぎて、とても受け入れることができなかったのです。

私たちは誰しも、思い出したくないことを潜在意識や無意識に保管し、蓋をして生きています。

お母様が亡くなったことへの悲嘆や寂しさ、そして激怒の感覚もあるでしょう。
無防備な幼いころなら、周りの人たちの感情までも、引き受けてしまったかもしれません。

自分の感情に直面することは、特に自立的な男性にとってはものすごく勇気のいることです。

それでも、感情の専門である当社へアクセスしてきてくださったことに、敬意と感謝を感じずにはいられません。

講座では概論を扱いますが、よかったら感情そのものを扱うセラピーを利用してみてください。
ぜひお手伝いさせていただきたいと思います。

 

●感情とは、私たちの“命”そのもの

本来、感情というものは、次々と浮上してくるものです。
絶え間ない湧水のようにあふれている状態が、本来の私たちの姿なんです。

感情を抑圧するためには、膨大なエネルギーを費やさなければならないのです。

感情を過剰に制御することは、私たち自身の全体性の持つパワーや、生命力を損なうことにつながります。

また、感情を何年間も抑圧していると、「生きている」という実感が薄くなるので、なんとか感情を感じられるようにと、自分に強い刺激を与えるようになります。

人生で過酷な出来事を体験し続けているような人は、感情の麻痺があることが多いのです。

怪我をしたり、重い病気にならないと、感じるべき自然な感情を感じられない場合もあります。

人生で“不感症”になればなるほど、自分に痛い思いをさせて、感情を感じようとします。

こういうことは、無意識のレベルで、私たちの意志とは関係なく、なされてゆきます。

無意識の領域では、私たち自身で自分の肉体を【生きる方向】へ向かわせるか、【死の方向】へ向かわせるのかを選択しています。

感情を失ってゆくということは、人生がたとえ順風満帆に見えていたとしても、水面下では、死や喪失のプロセスへと進んでいるということです。

人生が行き詰まっているように見えても、心を取り戻せば、いま起きていることに、新しい理解が生じ、より創造的な対処ができるようになります。

 

●感情に近付いてみよう

私たちは生きている限り、感情とつきあっていかねばなりません。

大切なことは、感情を抑圧することよりも、感情に対してオープンになること。

そして、感情という不安定な“波”にうまく乗れるような自分になることです。

「自分の感情がどうも分からない」という人は、感情をたくさん感じている人に近付いてみましょう。

感情を抑圧している度合いだけ、近づくときに面倒くさくなったり、嫌な気持ちがしたり、抵抗がでてきます。

その人を判断することなしに、ただ、近づいて、触れていくイメージをしてみましょう。

分からないものに近付くには、得体のしれない気持ちになったり、怖くなったりするかもしれません。

そんなときはそのまま、「分からない」「怖い」という感情を体験していてください。

※「感情が分からない」というのも、実は大きな感情なのです。「分からない・・!」という感情を入り口に、大きな感情を取り戻し、人生に情熱を取り戻した方はたくさんいらっしゃいます。

感情に、良い/悪いの答えはありません。
感情はただ流れてゆくもの。支配はできないのです。
よどみなく、流れさせることが、目的です。

“神経”という言葉は、神の経路。
感情は、神からの働きかけです。
あなたが抵抗さえしなければ、常にベストなタイミングで、感情はあなたのもとにやってきます。

ただそれを迎え入れられるかどうか。そこにあなたの人生がかかっています。

 

●生きる喜びを取り戻すために

あなたは自分のことを愛していますか?

あなたは自分のことをちゃんと“数”に入れていますか?

自分の人生なのに、まるで遠くから傍観しているような、ちゃんと参加していないような感覚ってありませんか?

外から見るのを辞めて、何が起こるか分からない感情の世界に思い切って飛び込んでみませんか?

今、私たちが何歳であっても、決して遅くはないのです。

今から始めてみませんか?

この記事を書いたカウンセラー

About Author

対人関係、恋愛、個性、才能、感情の問題など、様々なお悩みに対応するベテランカウンセラー。 深い意識を熟知し、問題を根本解決へと導く。 世界各国で長年にわたり精神世界を学ぶ一方、大手芸能事務所の番組制作協力をワンクール担当する等、豊かな感受性を生かしてカウンセリング生活を楽しんでいる。