不満を言う自分とさよならする心理学(4)~自分の足らなさを見ていませんか?~

私たちは自分の足りなさや、できていないところばかりに焦点をあわせていると、他人や社会に対しても同じように足りなさや、できていないところに焦点がいってしまうようです。

他人や社会の足りなさや、できていないとこに焦点があうのは不満を作る原因。
その原因を手放していくには、自分のいいところや、できているところに焦点をあわすクセをつけていくことがいるようです。

自分の足らなさを見ていると他人の足らなさが目につく

自分の足らないところを見つけて、そこを埋めていくことでよくしようという考え方を私たちはすることがあります。

例えば、『私が気が利かないところがあるから、もっと気か利けるようにならなくっちゃ』などです。
自分のいたらないところを見つけて、そこを埋めていくことでもっとよくなろうとする考え方です。
仕事なんかでもこのような考え方はつかわれることがあります。
新しいサービスや商品を開発しようとするときに、今あるサービスの足らないものを見つけていきそこを埋めることで新しいサービスや商品を生んでいくことがあります。

例えば『携帯電話の料金プランもっとこんなプランがあったら便利だろうな・・・』と今足りてないところを探して埋めていくことで、より便利なサービスをつくっていったりします。

こう考えると足らないものを見つけ、そこを埋めていこうとする考え方を私たちはよくよく使っているのかもしれませんね。

足らないものを見つけ、そこを埋めていこうとする考え方は私たちを成長させてくれるものでありますが、この考え方をよくしていると“足らない”とか“できていない”などの“ない”ということに意識の焦点をあわせやすくなってしまうことがあります。
そこに焦点をあわす能力が鍛えられてしまってるんですね。

ついつい自分の足りていないところや、できていないところに目が行きがちになり、一人反省会を開いてしまうことが多くなったり、自分を責めたりすることが多くなってしまったりします。

ついつい自分の“足らない”とか“できていない”などの“ない”ということに意識の焦点をあわせやすくなるわけなのですが、そこに焦点をあわすのは自分だけではあらず他人や社会に対しても焦点をあわせやすくなるんですね。

自分の“足らない”ところとか“できていない”ところばかりをみていると、他人や社会の“足らない”ところとか“できていない”ところに目がつきやすくなってしまうんです。

バランスよく いいところや、できているところも見れているときはいいのですが、それよりも足らないところ、できてないところに目がつきやすくなってしまうと不満を感じやすくなります。

“ある”ものよりも、“ない”もののほうに意識が傾いていると、心は不満を感じやすくなります。ですんでこういう時は“ある”ものに意識を傾けられるようにしていくことがいるわけです。

その方法の一つが自分のいいとろや、できているところなどの今“ある”価値に焦点をあわすクセをつけとくことなんですね。

自分の今“ある”価値に焦点をあわすクセがないときは、自分のいいところを見つけて認めてあげたり、できているところを見つけるのは少々エネルギーがいることかもしれませんが、コツコツ忍耐強く自分を認めてあげることを続けていくと今“ある”価値に焦点をあわすクセがついてくるんですね。

そうすると他人や社会にもいいところや、できているところにも焦点があいやすくなってくるんですね。そしてそれに感謝をしやすくもなってきます。
そうすると不満がたまりにくい心に変化をしていきます。

ご自身の今“ある”価値に意識を向けてみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。