エゴとハイアーマインドのお話(1)~考え方のオプションを一つふやしてみませんか?~

エゴとハイアーマインドという考え方があります。

エゴは恐れに基づいたマインドで防衛的な考えを提案します。そのエゴの提案はいっけんもっともらしく、その提案を選択をすると上手くいくように思うのですが、長期的に見ていくとどうもうまくいきません。
ハイアーマインドの提案に耳を傾け、その提案を選択していくことがいるようです。

ハイアーマインドとは私たちがもっているマインドの一つで、愛に基づくマインドであり、創造的なマインドです。つながりや、一体感、幸せを目指そうとするマインドです。
ハイアーマインドの提案に耳を傾けることでエゴの破滅的な提案から抜け出せ、幸せの方向に向かって進んでいけそうです。
そんなエゴとハイアーマインドについての話を4回にわたってしていきます。

●考え方のオプションを一つふやしてみませんか?

私がカウンセラーになるずっと前、「カウンセラーになりたい!」ではなく、自分の問題を解決したくて(あと、面白かったので趣味として)心理学のワークショップに通ってた時期がありました。
癒しや、心理学を使って日常をより質の高い物にしていこうというのをやりはじめた初期の頃に私にとっては抵抗感がある、ある考え方がありました。

それはエゴとハイアーマインドという考え方です。

エゴという考え方は何となくわかる気もして受け入れられたのですが、ハイアーマインドという考え方は抵抗感を覚えた記憶があります。
今思えば、エゴにまみれていましたので、エゴのほうは何となくわかったのかもしれません(笑)

エゴとは怖れを土台としたマインドで、私たちが分離をしていくような提案をします。恐れに基づいた発想をし、人と比較をし、競争し、人との関係や社会から分離するような発想をします。

「おまえなんかが近づいても迷惑がられるぞ。恥をかかないように身の丈にあった行動をしといたほうがいいぞ」
「あの人はできるだろう?なぜそんなこともできないの?」
「もっと、もっと頑張って一番にならなきゃ、誰も認めてくれないぞ」

などなど恐れに基づいた発想を私たちにけしかけます。そしてエゴの声を聞くと人や社会と分離をしていく行動を取るようになります。

エゴのマインドが私たちにけしかける声は防衛のための声なのですが、この防衛は短期的に見るとうまくいっていくように見えるのですが、長期的に見ていくとうまくいかないことがほとんどなのです。
一見、エゴの声はもっともらしく聞こえ、『この心の声を聞いた方がいいのでは?』と思わせる発想をし、私たちを混乱させます。
エゴの声はもっともらしく聞こえるのですが、エゴの声を聞いていたとこで恐れはなくならないのです。自分を小さく扱い、人と分離をさせ、人との比較や競争を使って私たちを苦しめます。

ちなみに、このような説明を聞いた昔の私は“エゴ”という考え方を、もっと理解したいと思いエゴとかハイアーマインドなどの言葉が書かれている本や、フロイトさんが提唱するエゴの説明が書かれている本を読んだのですが、よけいに理解ができなくなった覚えがあります。

のちにエゴとハイアーマインドのエゴは、フロイトがいうエゴの概念とは異なることを指していることが多いよというのを教えてもらい納得ができた思いでがあります。私は異なる概念を同じ物として考えようとして考えてたわけですから、そりゃぁ混乱しますよね(苦笑)しかし、同じ呼び方とはややこしい限りです。

一方、ハイアーマインドとは、私たちのなかにあるマインドの中で一番発達した高次なマインドのことです。
私たちは一つの人間の中にいくつものマインドを持っています。優しいマインドもあれば、攻撃的なマインドもある、無邪気なマインドもあれば、達観したマインドもある、など色々なマインドを持っています。(エゴのマインドもその一つ)

その色んなマインドの中でも一番高次なるマインドがハイアーマインドといわれます。
ハイアーマインドは愛を土台としてマインドで、愛やつながりについての発想を提案します。幸せや、安全、平和は、つながることで作られるという考え方をするマインドで、マインドのもっとも創造的な部分と言われています。

幸せを感じる人生に向かっていくにはハイアーマインドの提案に耳を傾けるというのは役立ちます。

当時、この話を聞いた私は、『愛を土台とした創造的なマインドって・・・そのような目に見えないものが本当にあるのかなぁ』と抵抗感を覚えたように思います。
こころ自体が目に見えないものですから、目に見えないエゴは信じられて、ハイアーマインドは信じられんという発想がナンセンスだったのかもしれませんね。それだけ当時の私にとってはエゴのマインドのほうが身近な存在だったのでしょう(笑)

エゴとハイアーマインドという考え方を今は受け入れることができ、この考え方を取り入れることは私の日常生活に愛やつながりを選択するのに役立っています。

エゴとハイアーマインドという考え方に抵抗感があったという経験から私が学んだことは、エゴとハイアーマインドという考え方は一つの考え方であるということでした。

抵抗感があり受け入れられない時は、この概念からの切り口ではなく別の考え方で考えたほうが気づきがもたらしやすかったり、自分を良い行動に導きやすい、上手くいきやすいという人もいますし、逆にエゴとハイアーマインドという考え方を取り入れることで気づきをもたらしやすい、今迄の自分の行動に納得がいったり、自分を良い行動に導きやすい、上手くいきやすいという人という人もいます。

「そういう考え方もあるんだなぁ」と思うと、あなたの考え方のオプションが一つ増えるのかもしれませんね。

>>>『エゴとハイアーマインドのお話(2)~エゴの声はもっともらしく聞こえるが実は◯◯なのです~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。