離婚を迷っています。

相談者名
優子
こんにちは。
はじめまして、優子と申します。
私は、都会から嫁いで4年半、34歳で子供はおりません。
嫁ぎ先は田舎の大きな農家です。
私も含め、家族総出で営んでいます。
夫と夫の両親、祖母と同居しています。
夫は、私には、十分すぎるくらいの人だと思っています。
同居している夫の両親も、田舎の素朴な人柄で、特別、害のある人ではありません。
生活も、田舎なので派手な暮らしではありませんが、
十分生活していけるだけの収入はあり、黒字経営で安定しています。
不満は多少ありますが、まだ恵まれた環境にある方だと、思います。ですが、4年、田舎で暮らし、同居して農家の嫁としてやってきてみて、
生きていて、なんにも、楽しくないのです。
どうしても将来の義両親のお世話の責任が重くのしかかってしまい、
また、根本的に、田舎の暮らしが、私に合っていなかったように思うのです。
農業の仕事も好きではありません。

気を使う同居生活、
田舎の人付き合い、
夫の両親や親戚、近所からの、
「義両親の将来のお世話は嫁の仕事!」というプレッシャー、
お年寄りばかりの町、習い事や勉強の場もなく、娯楽もなく、
一日中、畑で黙々と続ける農作業、忙しい農作業でくたくたの毎日、
痛んできた膝、腰、おしゃれのできない毎日・・・。

もう、がんばる気力がわかないのです。
離婚したい・・・とも考えます。

なんとかこの状況で、夫の両親に心をひらくには、自分の気持ちをどのように持っていけばよいのでしょう。
また、人と接する仕事が好きだった私が、農作業にやりがいを見出すにはどのような心がけがひつようでしょう・・・。
第三者の方からのご意見をお聞きしてみたく、メールいたしました。
宜しくお願い致します。

カウンセラー
高橋大
優子さん、はじめまして。高橋 大と申します。
ご相談ありがとうございます。状況を変えるに当たって一番大変なのはほどほどに良い時だと、僕は思います。
なぜなら、最悪な状況の時は動かざるを得ないし、今を手放して変化を望んだ結
果、今より望まない状況になったらどうしよう、と考えやすいからです。

そういう意味で今の優子さんの状況は、変化を求めるに当たってとても大変では
ないかと思います。何かヒントを差し上げられたら幸いです。

恵まれた方だとおっしゃってはいますが、心という観点において、環境的な要素
が今の優子さんにとってはとても重くのしかかっているのでしょうね。生きてい
て楽しくない、がんばる気力がわかないというのは、相当なものだと思います。
きっと、今の生活の中で優子さんに手を加えられる時間・場所は少ないのでしょ
う。

だからこそ、気持ちや心がまえなどについて興味を持たれたんですよね。

未来に起こりうる重圧を今の時点で想像してしまい、気分が重くなるのはもった
いないし、どういう状況、心境でいられるのかはわからないもの…。などと頭で
考えることはできるかもしれません。でもきっと、不安や憂鬱を感じずにはいら
れないことでしょう。

思うに、優子さんはとても遠慮深い方ではないでしょうか。環境においてもでき
るだけ良い所を見ようとされていますし、ご主人や義両親の良い部分を見ていら
っしゃいますものね。

だから、私が夫の両親に心を開かなきゃ、農作業にやりがいを見出さなきゃ、と
考えてしまうのかもしれません。

でも客観的に思うのですが、義両親に心を開くことや、人と接する仕事が好きだ
った優子さんが農作業にやりがいを見出すのは、わざわざハードルの高いところ
からクリアしようとされているように見えるのです。

どんな経緯でご結婚されたかはわかりませんが、その環境において一番優子さん
の味方になってくれるべき存在は、ご主人ではないでしょうか。
どうも、ご主人に遠慮されていらっしゃいませんか?

もしもご主人と向き合うことに何らかの抵抗感があるとしたら、今の状況を変え
るに当たってその部分が一番解決につながりやすいと僕は思います。

体が疲れ、おしゃれができなくても、一人の女性として優子さんを満たしてあげ
ることがご主人にできたとしたら、優子さんの心境や状況も良いものとなる可能
性は大いにあることでしょう。

遠慮を通してできたご主人との心の距離を、縮めてゆくことが大切ではないでし
ょうか。

一人で考えをまとめてゆくのが難しい時は、電話カウンセリングなどをご利用く
ださいね。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。