離婚を考えていると告げられて

相談者名
ココロ
結婚8年目。私38歳・夫41歳・子供2歳になったばかり。
半年前突然「離婚を考えている」と告げられました。ただ「気持ちが離れてしまったから」「好きな人が居る訳ではない」と。次の日から無視が始まりました。話しをすることもなくそれから3ヵ月後「両親へ話す」と。その時「私を1人にはできないと思い頑張ったけど頑張れなくなった」「だから子供をつくった」と言われ、離婚の為だなんて子供に対して無責任だ!と言うと「もっと非情になればよかったね!」とキレられました。彼のこの言葉の真意が最近分かりました。同じ職場に彼女がいました。しかも5年も前から。
私は結婚3年目に体を壊し仕事を辞めました。今は体を酷使することはできませんが日常生活は送れます。その翌年、彼が今の職場へ異動になりその頃からだと思います。彼が本当は言いたいこと・・「好きな人ができた時に別れたかったけど一人にはできず今まで頑張ったんだ」と。結局彼は両親へは言わず離婚話をすることもなく無視し続けながら、朝食を食べお弁当を持っていき0時頃帰ってくる毎日です。離婚を告げられた時は、私のせいではないっと言ったけど私に原因があると思いずっと考えていました。彼はハードな仕事の為いろいろなことを期待せず何も言わずに過ごしていました。多分彼の前で私は正直な気持ちを出せないでいたのかもしれません。心を開いていない私に対して彼もまた自分を出せないでいたのかなっと。表面だけ波風立てない穏やかな夫婦。だからやり直したかった。でも彼女の存在を知り、さらに子供を授かる前からと知り、今自分はどうしたいのか分からなくなりました。今は悲しみ憎しみばかり。子供の前で「死んじゃいたい」っと泣いたり物を壊したり。。そんな私にくっつき涙を拭いてくれる息子。子供にとって今の状況が良くないことも、私にとっても幸せではないことも分かります。今まで支えてくれ子供を授けてくれたことに感謝し、彼の幸せの為に応じるべきかなっとも思います。でもまだそんな決心はできず・・ただ心がどんどん壊れていることを感じています。何も知らないふりをし、彼の好きなものを作り、振り返らない彼を子供と笑顔で見送り、洗濯掃除をし、彼の両親へ孫の顔を見せに行く日々。好きな人がいる今、私が何をしても彼の望むものではないということも分かります。でもこれしかできず。苦しいです。
カウンセラー
三島桃子
ココロさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよ
ろしくお願いいたします。この半年間、いろいろ悩まれたことでしょう。

ご主人は離婚に向けての具体的な行動(ご両親に話すなど)を起こさずにいるんです
ね。今、何ができるでしょうか。離婚するにしろ、しないにしろ、これからのココロ
さんの幸せにつながることをできればいいですね。

ココロさんがご自分でいろいろ考えて、「自分は夫に正直な気持ちを出していなかっ
たかもしれない」と思われたこと、これがヒントになるかもしれません。

ココロさんはご主人の仕事が忙しいために遠慮していたようですね。この「遠慮」、
ご主人に対してだけあったものでしょうか?例えば友達、職場の人などに対しても、
もしかして遠慮がちなところがあったのではないでしょうか?

もしそうだとしたら、それはどうしてでしょうか。

対人関係の中でつい遠慮してしまうクセがあるとしたら、もともと生まれ育った家族
の中で遠慮やがまんをしなければならないことが多く、それが当たり前になっている
ことが多いんですね。親が離婚して家庭が落ち着かない時期があったとか、祖父母の
介護でお母さんに余裕がなかったとか、両親とも仕事が大変でいつも負担をかけない
ように気を使っていた、とか、いろいろな事情が考えられますが、ココロさんの場合
はどうでしょう。

ココロさんが遠慮がちになってしまうような事情が過去にあったとしたら、そこにコ
コロさんの心の傷があり、今も癒えていない、ということかと思います。その傷が癒
えると、心を開いて気持ちを素直に出せるようになるかもしれません。

心を開くことができるということは、人に生き生きとしたエネルギーを与えてくれま
す。ですから、ココロさんの持つ雰囲気そのものが変わるかもしれません。そうなっ
たとき、ご主人が離婚のことを考え直す可能性はゼロではありません。

また、ココロさんの気持ちの持ち方が変わるので、ご主人の状態が変わらない場合
に、自分で「この人を自由にしてあげよう、そして私も自分の次の人生に向かおう」
と、納得した気持ちで思えるようになるかもしれません。

離婚して次のステップに向かうことになった時にも、「心を開く」ということができ
るココロさんであれば大丈夫です。心を開くことができるということは、人とつな
がっていくことができるということ。生きることは、人とつながることでもありま
す。人とつながることができれば、人生はそれなりに何とかなるものです。

「気持ちを素直に出す」「心を開く」ということに関して、もし過去の傷などがある
ようでしたら、それがどういうものであるのか理解し、解消していくということはカ
ウンセリングでできると思います。結果的に心の整理もできると思います。

今のままの状態が続くようであれば、ご主人に、「気持ちの整理をする時間がほしい
から、しばらく待ってほしい」と伝えることもひとつのやり方かと思います。それぐ
らいはお願いしてもいいようにも感じますが、どうでしょうか。

ご主人も、これまでのいきさつや、離婚を切り出しておきながら具体的な行動をとら
ず、そのくせ無視という態度を続けている、というあたり、何かご主人なりの課題を
持っておられると思います。ご主人にも、もともと持っている心の傷などがあるのか
もしれません。

ご主人の課題はご主人のものなので、そこをどうこうすることはできませんが、夫婦
の問題はお互いが課題を持ち寄って起こるものです。

ですから、深いところまで人の心理をひもとくと、ココロさんが悪いわけでも、ご主
人が悪いわけでもありません。いろいろな事情が重なっただけのことです。

ともかく、今ココロさんは人生の危機の中で、本当によくがんばってらっしゃると思
います。そこは自分で認めてあげてくださいね。

大丈夫!人生何とかなるものです。私もけっこう綱渡りな人生を歩んできました。

ココロさんを応援していますね!
ご相談いただいてありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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