このまま結婚生活を続けるべきでしょうか

相談者名
上を向いて歩こう
はじめまして。30代半ば、結婚11年目で2人の小学生の子供がいます。
晴れ晴れとした気持ちで毎日楽しく過ごしたく、夫と別れるかどうか悩んでいます。
私達は付き合って2年半で子供ができ結婚しました。仕事ができて自信のある人という私の理想とは違いますが、優しく素直なところに魅かれ、結婚は当初考えていませんでしたが、子供を堕ろすと言う事は考えられず、また自分の将来(仕事)に迷いがあった時期でもあり結婚に至りました。
夫は普段は大人しい人ですが、お酒を飲むと普段抑えている分のストレスが出てしまい、酔って帰宅すると私に暴言を吐きます(暴力はありません)。付き合っている時からお酒を飲むとやや人が変わると言うのはわかっていましたがそこまで気にしておらず、でも一緒に暮らすようになり毎回苦痛と恐怖を感じるようになりました。その後カードで50万円の借金があることが発覚し、結局家計から返済し、カードは解約させそれからは大きな借金などはしていないようですが、そのことを機に私の夫に対する信頼は一気に崩れました。その後も飲みに行ってはお財布、携帯電話、家の鍵を失くす等の粗相を繰り返し別居も踏まえて真剣に話し合った事もありますが、夫は別れたくなく、都度誤られて許すの繰り返しでした。
さらにここ数年で2回転職をしました。全て職自体は同じですが、仕事と人間関係が上手くいかず、会社にいられなくなって転職というパターンです。転職の度に収入が減り、苦しい状況です。何かと愚痴に付き合い、励ます事にもほとほと疲れましたが、今いる会社では落ち着いているようです。
今までのことで夫を全く信用できず、飲みに行くとまた今日も怖い思いをするのかと憂鬱で、仕事に関してもまた上手くいかないのでは…と、いっそのこと別れたい思いです。子どもにとっては大切なパパですし、このくらいのことで別れるのは自分に我慢が足りないのではないかという思いと、尊敬も信頼もできないような人とこのままずっと暮らしたくないという思いが交差しています。私は現在パートですが、社員になることもでき、家のローンもないので別れても生活はやっていけるのではと思うと、煩わしい人とは縁を切りたくなってしまいます。
誰にも相談できずに悶々としています。よろしくお願いいたします。
カウンセラー
三島桃子
上を向いて歩こうさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申しま
す。どうぞよろしくお願いいたします。

ご相談内容、読ませていただきました。ご主人はお酒を飲んでいない時は大人しい方
なんですね。でも、お酒を飲んだ時の暴言や粗相、仕事のことなどは、妻としての立
場としてはいろいろとたいへんだと思います。そんな中で、上を向いて歩こうさんが
ご主人を一生懸命支えておられるのを感じます。そこにはたくさんのがまんやつらい
思いもあるかと思います。

上を向いて歩こうさんにとって、これからどうしていくことがベターなのか、ヒント
になることを見つけられたらと思いますのでよろしくお願いいたします。

上を向いて歩こうさんのこれからを考えると、大きく分けて3つの方向があるかと思
います。

1.離婚する
2.結婚生活を今より幸せなものにすることを考えてみる
3.別居など、離婚はしないがご主人との距離をとる

まず、「1.離婚する」という選択肢について考えてみたいと思います。

上を向いて歩こうさんは、離婚したいという気持ちがあるようですし、経済的には離
婚しても何とかなりそうだということを書いておられますね。一方で、

>子どもにとっては大切なパパですし、このくらいの
>ことで別れるのは自分に我慢が足りないのではない
>かという思い

というお気持ちがあるんですね。この辺りが、離婚にすぐに踏み切ろうと思えない部
分かと思います。

お子さんにとって、ご主人が大切なお父さんであることは本当にその通りだと思いま
す。ただ、そのことはある意味離婚しても離婚しなくても変わることはない部分で
す。

また、離婚しても、離婚しなくても、お子さんにとってはご両親のことでいろいろ感
じることがあると思いますが、お子さんたちはそれを乗り越えて自分の糧にしていく
力があると思います。お子さんにとっては、お母さんである上を向いて歩こうさんが
心から笑顔になれるように生きていくことが一番の贈り物になると思います。

そういう姿を見せてあげることができたら、お子さんたちも大人になった時、自分の
幸せを大切にする生き方を選びやすいですから。

ですから、お子さんのために離婚しない、という考え方は少し横に置いておいた方が
いいように感じます。

それから、「このくらいのことで別れるのは自分に我慢が足りないのではないか」と
いう思いがあるようですが、こういうことをおっしゃる人は、実はとてもがまん強
く、むしろがまんし過ぎな方が多いのです。といっても、自分ががまんし過ぎのタイ
プだという自覚はない場合が大多数ですが。

自覚なくがまんし過ぎの状態になってしまう人は、多くの場合、子どもの頃の親子関
係や家族関係などで、いろいろとがまんせざるを得ない状況を経験をしています。親
にいろいろと余裕がなかったり、何か事情があったりして、子どもの立場としてはが
まんするしかなかった、という経験をすると、大人になってからもがまんすることが
当たり前のように感じてしまい、人との関係の中で知らず知らずがまんする立場を受
け入れてしまうことがあるのです。

でも、自分ではがまんするのが当たり前で、がまんができないのは自分が悪いので
は、と思いがちなので、気付かないうちに限界を越えてがまんしてしまうということ
も起こるのです。

上を向いて歩こうさんはどうですか?もしこういう例にご自分が当てはまりそうでし
たら、今すでにがまんし過ぎている状態かもしれません。だとしたら、これ以上がま
んをすることは上を向いて歩こうさんの心にとって負担になり過ぎる可能性もありま
すから、今までのようなやり方でがまんを続けることは考え直した方がいいでしょ
う。がまんをやめるひとつの方法として、離婚という道もあると思います。

では次に、「2.結婚生活を今より幸せなものにすることを考えてみる」という選択
肢について考えてみましょう。

この場合も、もし上を向いて歩こうさんの「がまんし過ぎ」があるようであれば、そ
の辺りのこととご自分が向かい合っていくことが必要になると思います。自分にはど
ういった経験があってがまんし過ぎるようになったのだろう、というような部分を見
ていくことになるかと思います。ご主人との生活の中で、がまんし過ぎをしないよう
になれることが大事なところになっていきます。

そして、今より心の負担の少ない夫婦関係を実現するためには、ご主人の持っている
課題がどういうものなのかということについても、心理的に深く見ていって理解する
ことが助けになると思います。

このように、この結婚生活を上を向いて歩こうさんにとってより豊かなものにするた
めには、ご自分の心と向き合ったり、ご主人のことを深く理解してあげたり、という
ような心理的な作業が必要になるのではないかなと思います。ご自分の心やご主人の
心と向き合っていろいろ考えていくことによって、信頼関係を取り戻すことができれ
ば、お二人の関係も、ご主人の状態も変わってくる可能性があります。

これをするかどうか、については、やりたいと思うかどうか、というところが肝心で
す。やりたくないのにやっても、心がすっきりする結果は得られないことが多いので
す。

最後に、「3.別居など、離婚はしないがご主人との距離をとる」という選択肢につ
いてですが、様々な事情の中で、離婚ということは難しいけれど、ご主人との距離は
取らないとご自分がもたない、というようなことがある場合は、こういうやり方も
あっていいと思います。

どういった選択肢をとるにしても、ご自分を大切にする、という視点から考えていた
だくのがいいと思いますが、がまんし過ぎタイプの方は、「自分を大切にする」とい
う感覚そのものがよくわからなくなっていることがあります。その場合は、カウンセ
リングをご利用しながらゆっくりと今後のことを考えていくという方法もあります。

いろいろ大変かと思いますが、上を向いて歩こうさんの幸せを応援していますね。

ご相談ありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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