人によって「好みの異性」が違うのはどうして?

私たちが持つ「理想・好みの異性」という感覚は人それぞれ。そしてそれを紐解く心理学の考え方も実はいろいろあるんですね。

例えば、あなたの過去の経験や身近にいる異性の影響を色濃く受けるという考え方もあれば、そもそも私達の無意識の影響である、という考え方もあるんです。
そこで今回は、そういった人それぞれで違う私達の「好みの異性像」をつくるものについてお話したいと思います。

◎リクエストを頂きました◎
===================================
今回、テーマにしていただけたらなぁと思いつきましたのが、人(異性)に好意を持つきっかけや違いです。
私は思い返すと、外見ではなく、言葉(声と言葉づかい)などがきっかけで異性に好意を抱いていることが多いことに気がつきました。友達は外見から異性に惹かれるといいます。この差はなんなのでしょうか。
また、どういうところから、こういう差異が生じると考えられるのでしょうか。
(一部編集させていただきました)
===================================

一般的に、男性はパートナーに母親の影を求める、父親と似た人を女性は選ぶことがある、なんてお話を聞いたことはないでしょうか?

私達の「好意を抱く異性のタイプ」は、あなたにとっての「異性の親」が元となって構築されているケースがとても多いんです。それは一番近くで見ていた異性の影響を強く受けているからと考えられるんですね。心理学で言う「単純接触効果」~繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果~の影響。

例えば、ご両親が言葉を多く使う人か?それとも寡黙か?スキンシップはどうか?外見的にどうか?内面的にどうか?という要素を、あなたがどう感じているか?どこに好感を持っているか?など、様々な親の要素を理想の異性として反映していると考えられますね。

そういう意味では、親の数だけ子供がいる。だから好みが違うという考え方ができるのです。

しかし、よくよく考えていくともちろん異性の親の影響だけでは推測できないものもあるかと思います。そこで今回は人の好みを決めるものという心理学的な要素をいくつかご紹介したいと思います。

心理学には「インプリンティング」という言葉があります。

この言葉は、特に乳幼児期において覚えた記憶が、その後それを書き換えようとしてもなかなか書き換えられないほど強く記憶に残る現象のことを示すために使われることが多いんです。

このインプリンティングの考え方を応用すると、何事においても「私たちが初めて出会う体験・経験」においても同じような現象が起こることがあると考えられるんですね。

つまり、あなたにとっての初めての恋であったり初体験、初めて受けた性的な刺激や興奮など、異性間での関わりの中で感情が動いた経験が、あなたのその後の「好み」に影響するという考え方です。

また少し違った「人の好みを決める心理的要素」をご紹介すると、私達の心の中にはどこか共通の「理想の異性像」という無意識的なイメージが存在する、という考え方があります。

私たちの中には無意識的に、男性であればその心の中に「どこか理想的な女性像・女性的な部分」のイメージがあるといわれています。女性の場合は「どこか理想的な男性像・男性的な部分」のイメージ、ということですね。

この「異性像・異性的な部分」のイメージが、私達の恋愛、特に「好みの異性のタイプ」に大きく影響を与えているという考え方が心理学の中にあるんです。

そしてこの「理想的な異性像・異性的な部分」って、実は私達の心の成長・成熟度合によって変化していくと考えられているんですよね。

例えば、男性の例ですと、男性の「理想の女性像・女性的な部分」のイメージは、最初「肉体的」なものから始まると言われています。肉体的な繋がり、「母親像」の影響を強く受けていると言われているんですね。

それが心の成長・成熟と共に、「ロマンティックさ」を求めるものに変わっていく。どこか清楚で穢れを知らない女性像に変容すると言われています。

更に成長・成熟すれば、「癒しや救済」といったイメージに変化していく。イメージ的には女神様やマザーテレサのような聖母のような感じですね。

若いころの男性は恋愛でセックスを求める事が多いだとか、年齢を重ねた男性が女性との間でロマンスを求めたり、癒しを求めるようになるといった話って、一般的にもよく耳にすることですよね。これらはもちろん肉体的・生理的な側面で変化するとも考えられますが、私たちの心の中にある無意識的なイメージに沿っていると考えられるんですね。

また女性の例ですと、女性の「理想の女性像・女性的な部分」のイメージは、「パワー」から始まると言われています。強い肉体やパワー・や俊敏さといったイメージですね。

それが心の成長・成熟と共に、「行為」のイメージに変わっていく。どこか行動力、実行力がある男性像に変容すると言われています。

更に成長・成熟すれば、「言葉」といったイメージに変化していく。どこか物事を的確に表現する男性像や、人の心を掴む言葉に魅力を感じたり、またそんな言葉を使いこなす能力のあるイメージ・男性像ですね。

この成長過程はまるで「理想のリーダー像と、その成長イメージ」とリンクしているとも言えそうです。

もちろんこれ以外にもご紹介しきれないものがありますが、この考え方を使うとリクエストにいただいたような「人によって異なる異性の好み」が何故できるのか?が理解していただけるかと思います。

以上、参考にしていただければ幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。