権威との葛藤を超える(3)~理解・許し・愛を受け取る~

葛藤は元から絶つ!投影をする元の葛藤を解消することで上司や先輩、目上の人、先生と呼ばれる人達との関係が良くなれるようにしていきましょう。
そこで鍵となるのが理解・許し・愛を受け取ること!
親との関係でできた権威との葛藤を3ステップに分けて無くしていく方法をご紹介します。

理解・許し・愛を受け取る

親に持っている権威との葛藤を上司に投影してしまうと、上司と上手くいかない、かわいがられない、トラブルになるなどの問題を起こしてしまうことがありますということが前回の内容。

上司との関係でこのようなことが起きないようにするにはどうしたらいいのでしょう?

上司や先輩、目上の人、先生と呼ばれる人達に対して、家族の権威者であるお父さん(またはお母さん)に持っている感情的と似た反応がでないようにお父さん(またはお母さん)への葛藤を見て行くことがテーマになっていきます。

葛藤は元から絶つ!わけです。

それは家でシロアリを見つけたら見つけたやつを退治するというよりも、その巣を見つけて巣ごと駆除するようなもので、この葛藤の元を見つけて癒やしていくことがいるわけです。

ここで鍵となるのが理解、許し、愛を受け取るというキーワード。

+++

1stステップ 理解

親になって知る親心という言葉がありますが、大人になってこそ手に入れた視点、成長したからこそできる捉え方というものがあることでしょう。

それらのあなたが持っている視点を使ってお父さん(お母さん)のことを理解していこうとします。

例えば「お客さんのから怒られ、上司からも怒られて、お父さんもいっぱいいっぱいで家で話を聞く余裕がなかったのかもなぁ・・・」とあなたが仕事を始めたからわかる視点を見つけられたりなど、あなたが成長したから持てた視点を使って理解します。

この段階では理解はできるものの、感情的なわだかまりはまだ持っています。

今までと違う視点で相手のことを理解したり、より深く相手の立場がわかったとしたら、それはあなたが成長し、心がそれだけ成熟した証です。
自分のことを褒めてあげてください。

この理解は次の許しというステップの為の材料集めとなります。

2ndステップ 許し

親の心情や、立場を理解したり、なぜして欲しいことを親はできなかったのかなどできない理由を理解するなどをたくさんしていくことで相手のことを許しやすくなってきます。

「親のとった態度は腹が立つけど、理由を理解したらしょうがなかったのかも・・・とも思える」など相手の立場を受け入れ、そのことを大目に見られる心理状態になっていきます。

そして次のステップとして親を許していきます。

決意表明のつもりで「許そう」と声に出したり、心の中で唱えたりするのもいいでしょう。

3rdステップ 愛を受け取る

親を理解し、許したら次は愛を受け取ることにチャレンジです。

例えば、「お父さんは私の気持ちをわかってくれていない」という怒りがあり、あなたのことをわかることができなかった理由を理解し、そんなお父さんを許したとします。

わかってくれるという愛し方は上手くできなかったけど、お父さん(お母さん)なりに愛してくれたことはなにかないだろうか?と探してみます。

ここでのポイントは“なりに”です。

お父さん(お母さん)“なりに”という見方をすることによって愛を見つけやすくなることでしょう。

「お父さんなりの愛し方は仕事が忙しくても運動会とか発表会とかは必ず見に来てくれていたなぁ。あれがお父さんなりの愛情なのかも」

というようにお父さん(お母さん)なりの愛を見つけてみるのです。

自分の欲しかった愛し方ではなかったものの、その愛を受け取ってみます。

「お父さんは私の気持ちを理解できなかったけど、お父さんなりに愛してくれたなぁ」と受け取ることができると今までは反発していたお父さんと愛でつながれます。

権威の対象であるとお父さん(お母さん)と愛でつながることができると、それを投影する上司との関係にも良い影響がでてきます。

「上司は部下である私の気持ちをわからない時もあるけど、上司なりに部下を気遣っているのかもなぁ」と上司のことを大目に見れ、そして上司のなりの気遣いなどを受け取れたりと良い投影となって投影が返ってきます。

人によっては2ndステップの許しと、3rdステップの愛を受け取る順番を逆にしたほうがやりやすい場合があります。

その場合は逆の順番でやった方が癒やしのプロセスが早く進むと思いますので逆の順番でしてもらってオッケーです。

+++

このようなステップはスムーズに進まず、抵抗感がでてきたり、より強い怒りがでてきたり、「許したい・・・でも許せない」と葛藤したりなど様々な感情がでてくるプロセスを通っていくことが多いものです。

焦らず、じっくり、自分のペースでやっていただければと思います。

そして少しでも前に進めた時は自分を褒めてあげてください。

「今日は昨日より理解することができた」
「許しはできなかったけど、許してみようと思った」
「全部じゃないけど、ちょっと愛を受け取れた気がする」

などなど、少しでも前に進めたらすかさず自分を褒めてあげてくださいね。

そして前に進めないときには「自分って心がちっちゃいなぁ」などと自分を卑下しないことも大切です!

そうした一歩一歩の積み重ねがあなたの権威との葛藤を終わらせていくことでしょう。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。