人づきあいのクセを見直す

上司の前で萎縮してしまう、なんだかいつも責められているように感じる。
私たちには誰にでも、自分では気がつかない「クセ」というのがあります。クセというと何気ない仕草や言葉遣いを思い起こしますが、実は人との関わり方にも「クセ」があるのです。そして対人関係の問題というのはほとんどの場合、そんな「人づきあいのクセ」が原因となって起こります。

人と付き合うのが苦手、人と関わるのが怖い。うまくいかない人づきあいの原因が、もし「心のクセ」であったなら?そのクセを見直すことでもっと良い関係を築くこともできるかもしれません。企業で1000人以上のセールスマン教育に関わった対人関係の問題解決を得意とするカウンセラーが人間関係に隠れた「心のクセ」について解説します。

◎リクエストを頂きました◎
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自分が性格的に弱く、人から文句を言われやすいです。
会社だけでなく、妻や子供からも軽く扱われて馬鹿にされていて腹が立ちます。生まれた時からの気質で、強くなるはずもなく、これからもこんな感じが続くのかと思うとウンザリしてやる気がでません。

会社では、相手がイライラしてたり、怒って言ってきたりすると、テンパってしまって、言いたいことがあっても、なにも言えなくなってしまいます。そんな感じなので自分が気を許した相手以外は人間嫌いです。

みんな、なにかあれば文句を言ってくるんじゃないかと思います。正直もう早く死んで終わりになればいいのに、といつも思います。
こんな感じなのですが、こんな自分でも心穏やかに暮らしていくことはできるのでしょうか
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人づきあいのクセ

私たちには誰にでも、自分では気がつかない「クセ」というのがあります。

クセというと、何気ない無意識の仕草や言葉遣いを思い浮かべるものですが、人との関わり方や接し方にも見えない心の「クセ」というのがあるのです。

会社の上司や同僚が何となく苦手に感じる。
近しい間柄の相手にも親密感を感じられない。

対人関係の問題というのはほとんどの場合、そんな「人づきあいのクセ」が原因となって起こります。

そしてそんな問題が重なると、

人と付き合うのが苦手、
人と関わるのが怖い。

など、自信を失くしたり、自己嫌悪や劣等感が生まれる要因になってしまうこともあるでしょう。

けれど、うまくいかない原因が、もし「クセ」であったなら?そのクセを見直すことでもっと良い関係を築くこともできるかもしれません。

アクティブな人、パッシブな人

人づきあいのクセは大きく分けて「アクティブ(能動的)な関わり方」と「パッシブ(受動的)な関わり方」の二種類があります。

アクティブな関わり方というのは、例えば子どもに対する親の関わり方に喩えられます。それはサポータブルで積極的なのですが時に、おせっかいになりがち。また、注意しなければ独善的に陥ったりもします。

いっぽう、パッシブな関わり方というのは、親を前にした子どものあり方に喩えられます。そこでは護られている感覚や安心感を感じられる反面、無力感や不十分さを味わうことが多くなります。そしてこのアクティブとパッシブな関わり方というのは、相手次第で入れ替わったりもします。

例えば、あるお母さんは息子に対して「アクティブ」な関わり方をしますが、彼女自身も母親(おばあちゃん)の前では「パッシプ」な態度を取っていたりします。

また会社ではリーダーシップを発揮する部長も、家に帰れば妻や娘に低姿勢であったりもします。

このように、アクティブとパッシブな関わり方というのはどちらかいっぽうに固定しているのではなく、相対する相手との関わり合いの中で決まります。

そして一般的に、アクティブな関わり方をしている時、私たちはポジティブな感情を感じやすく、パッシブな関わり方をしている時にはネガティブな感情を感じやすくなります。積極的に子どもと関わっている母親と受動的な子どもと、どちらがポジティブな気分を感じているかは明らかですよね?

人づきあいのクセを見直す

アクティブな関わり方とパッシブな関わり方。

知らず知らずのうちに私たちは、そのいずれかを選択しているわけですが、心持ちの優しい、思いやりのある人ほど、パッシブな関わり方になることが多いものです。

相手の気持ちを思いやるばかりに、出方や反応を待ってしまうクセがついているわけですね。

もちろん、アクティブもパッシブもどちらが良くてどちらが悪いということではありません。ただ、どちらかいっぽうに偏りが強くなってくると対人関係では問題が出やすいということです。

例えばアクティブな関わり方ばかりの人というのは、知らず知らずのうちに高圧的な言動が多くなり易く、パッシブな立場が多いと自分の意見や気持ちを伝えることご苦手になってしまいます。

家族や友人など、近しい間柄の人達との関係性の中でもパッシブな関わり方が多くなるようなら、やや偏りが出ているのかもしれません。

まずはそんな自身の傾向を理解し、少しづつ能動的な関わり方を見つけていくことが大切です。

能動的と言っても、無理をする必要はありません。

パッシブになりやすい人は無意識的に自分の気持ちを抑圧する傾向がありますから、少しでも「やってみたい」「話してみたい」「聞いてみたい」と思うことがあったらまずはそれを言葉にしてみることから始めましょう。

「今日は○○がしたい」

空白に「今」あなたがしたいことを入れて声に出して読んでみましょう。

言葉にするのが難しいと感じるなら、ノートに書き出すだけでも構いません。大切なのはその気持ちを飲み込んでしまわないこと。

パッシブ傾向の強い人は、自分の気持ちを表すことそのものに苦手意識や罪悪感を感じている場合がありますが、そう感じるのもまた「心のクセ」なのかもしれません。(完)

(完)

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