怒りっぽい人の心理 ~毒を吐いてでも分かってほしいという気持ち~

怒りっぽい人とどう接したらいいのか、というリクエストを頂きました。
みなさんの周りにもいつもイライラしている人がいるのではないでしょうか。そのような方と接していると、こちらもイライラするしストレスが溜まりますよね。そのような時は怒りっぽい人の気持ちを察してあげることが重要になってきます。

当たり前なのですが怒っているのには何か原因がある筈です。大抵の方は相手が怒っていると応戦したり、自分を責めてしまいます。でも、怒っている方は決してみなさんを攻撃している訳ではないのです。本当は分かってほしいのです。

今回の心理学講座ではそのように怒りっぽく、いつも文句を言っている人の気持ちを見つめていき、どのようにサポートしていけば良いかをお伝えさせて頂きます。

いつもイライラしている人

みなさんの周りにも怒りっぽい人っていませんか。そのような人といるとこちらまでイライラしてきますよね。周りに当たり散らすという言動は、空気のきれいな部屋に毒ガスを吐いているようなもので、吐かれた方は溜まったものではありませんよね。

では、なぜ毒を吐いてしまうのでしょう?

私達はすべてがうまくいっている時、例えば、やり甲斐のある仕事があり、その仕事で成功している。幸せいっぱいの家庭も手に入れ、経済的にも豊かで恵まれている。そんなときはイライラしません。
幸せいっぱいだから、誰かに当り散らそうという人はいないと思います。

でも、嫌なことがあったり、物事がうまくいかない時など、その人にとってピンチの時、イライラしてしまうのです。みなさんも、そんな状態が続いたら、すべてがイヤになってしまうのではないでしょうか。

いつも、イライラしている人というのは怒りに蝕まれていて、当人ももがき苦しんでいるのです。

分かってもらえないという思い

怒りっぽい人というのは孤独なんです。

想像してみてください。
もしも、みなさんが誰とも繋がりがなく、誰一人信用できない、誰も自分のことを気にかけてくれない、守ってくれないと感じていたとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?

寂しくてたまらないと思うんです。孤独感で押しつぶされてしまっても当然だと思うのです。

怒りっぽい人というのは、その寂しさや孤独感を分かってほしいから大きな声で叫んでいると言っても過言ではないでしょう。
本当は怒りたくないのです。でも、本当に伝えたいことが言えないとき、人は怒ってしまうんですよね。

怒りっぽい人がみなさんに伝えたい本当のメッセージは「助けて」なのです。
そう考えると切なくなってきませんか?

私は10年程前、絶望の中にいました。今、考えるとその当時も応援してくれた人はいたのですが、あまりにもしんどかったせいか、そのことに気付けず、誰も自分のことを分かってくれない、自分なんか消えてしまっても気に留める人なんていないだろうと本気で思っていました。そして、人との縁を切っていき、孤独な世界にいましたが、ひとりで一生懸命耐えようと思っていました。

でも、限界がきたのでしょうね。一度だけ、街中で叫びたい衝動に駆られたんです。
「誰か助けて!」って

「どうして誰もこの苦しさを分かってくれないのだろう」「こんなに辛いのに」って...
本当は誰かに気付いてほしかったのです。助けてほしかったんですよね。

でも、落ち込んでいる時って素直にそれを言えないんですよね。

素直になる

だから、ご自身が怒りっぽくて困っているという方は素直になって頂きたいなと思うんです。

本当は誰かに分かってほしいのではありませんか?
なのに、今まで怒り続けてきた。

それでうまくいきましたか?
本当の気持ちを伝えられず、ジレンマに陥りませんでしたか?
あなたの本当の気持ちは「誰かと理解しあいたい、誰かに分かってほしい、苦しいから助けてほしい」ではないでしょうか?

孤独な人は自分を守ろうとします。その気持ちはすごく分かります。でも、自分を守ろうとせず、相手に助けを求めることで世界が変わってくるんです。怖いと思いますがチャレンジしてみる価値はあると思います。

周りに怒りっぽい人がいるという方は、その相手があなたに助けを求めているということに気付いてほしいのです。そう考えると少しはラクな気持ちになりませんか。
今回の例で言えば、お姉さんはご相談者の方にSOSを発しているんです。「私の気持ちをもっと分かってほしい、この苦しさに気付いてほしい」...って

いつも、愚痴や文句ばかり言っている相手にイライラすることも当然、あるでしょう。ただ、怒っている人というのは一番味方になってほしい人に怒る傾向があるので、あなたがいつも味方だよというスタンスでいることで必ず、相手の言動も軟化してきます。

父の背中

以前、私の父がテレビを観ながらテレビに向かって文句を言っていました。それを聞いていた私は多少イライラしましたが、もしかしたら、父がSOSを発しているのかもしれないと感じ、父の肩を揉んであげたのです。すると、暫くして父が私に「お父さんもテレビに文句を言ってもしょうがないよな」と、とても穏やかな表情で言ったのです。

その時に怒りっぽい人に対しても、こちらが優しい気持ちでいることで繋がることができるんだと確信したのです。

怒っている人というのは本当はあなたに分かってほしいのです。あなたはその人にとって選ばれた人なんです。ときには大変だと感じてしまうでしょうが、その人を救ってあげられたなら、あなたはその人のヒーローになれるんです。

それでも、怒りっぽい人の傍に毎日いたら、あなたもイライラしてくるでしょう。そんなときは真正面からその人と向き合わず、一度、逃げても良いと思います。あなたが疲れてしまい、互いに怒りっぽくなってしまったら元も子もありませんよね。
怒りっぽい人をひとりでサポートしようとせず、あなたも誰かにSOSを出してチームでその人を救ってあげてくださいね。

良い意味で怒りっぽい人を放っておいてあげ、そのような態度で良いのか当人に考えてもらうことも大切だと思うんです。そのままでいれば、その方はもっと孤独になるでしょう。でも、本当の孤独を知れば、これをしていちゃいけないと気付けることもあります。そのように見守ることも優しさのひとつなんですよね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。