桜が咲いた。

心ってほんと大事ですよね。
感性と言いますか、感じる事って言いますか。
最近の私というのは、仕事のほうが大変忙しくありまして、忙しいというのは仕事があるという事で大変喜ばしいことなんですが、あまりにも忙しいので、本当に心を失っておりました。
今回は、そんなお話しです。
私はカウンセリングサービス所属のカウンセラーとして、母体の神戸メンタルサービスのセミナーのお手伝いをさせて頂く事が度々あるのですが、用事や都合で事前にキャンセルさせて頂くことはあっても、参加しておきながら途中で帰らせて頂くようなことは一度もありませんでした。
でも、先日は、あまりに忙し中のアシスタントで、どうしてもアシスタントを続けていられず、途中で帰らせて頂いたんです。
そのぐらい忙しかったのですが、その途中で帰らせて頂いたセミナーのお昼休みの移動中の事です。
メンバーの一人が、こんな事を言ったんです。
「わぁ、桜が咲いてる。」
それは、3月半ばの事でした。
見ると、川沿いの桜が、見事に咲いています。
他のメンバーも言いました。
「わぁ、ほんとだねぇ。」
「早咲きの桜だねぇ。」
素敵なものを見つけて、その気持が拡散していく美しい瞬間です。
そして、私は思いました。
「桜が咲いたかどうかなんて、どうでもいいよ~。」
と、その場のいい雰囲気を壊すような気持ち。
でも、それで私はハッとしました。
全く心を失っているなと。。。
今年も綺麗に桜が咲いたかどうかって、どうでもいい事ではない。
すごく大切な事と言いますか、素晴らしい事だと思うんですよね。
そもそも、桜が咲くことは、毎年日本中が注目するニュースとなる。
昔、どこかの外国の人の言葉で、こんな事をいっていた事を覚えています。
「桜が咲いたかどうかがニュースになる日本って、素晴らしい国ですね。」
と。
そして、これはニュースの話ですが、日本を長く離れ外国で暮らしている日本の方が、自分の子供に、祖国日本の事を、
「桜が綺麗な国なのよ。」
と話していたことを。
仕事があることはとても大事なことですが、忙し過ぎると心を失ってしまいますね。
今回は、そんな事を実感した時期でした。
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