母が個展を開きました

梅雨っていうイメージって皆さんどう持っていらっしゃるのでしょうか。
私にとっての梅雨は、木々の新緑がとても美しく見えるステキな時期なんですね。
雨に打たれる緑は、とてもイキイキとして、ちょっぴりどんよりしたキモチも吹き飛んでしまう程のパワーが、あるなと感じております。
そして、梅雨は『梅の雨』と書くように梅の季節でもあります。
今年は、梅酒と梅干しを初挑戦しようと思っておりますので、やはりこの時期はどうしてもワクワクしてしまいます。
皆さんにとっての梅雨というイメージを、またどこかで教えていただけるととても嬉しいです。
さて、丁度1ヶ月程前に、実は母が個展を開いておりました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、母はとてもキルトが大好きな人なんですね。
そして、その母の趣味をとても良く知っていらっしゃる方より個展の提案を受けてたんです。
『母のチカラになりたい、そして元気づけたい!』という気持ちで企画してくださったその個展はとてもステキな出来事がいっぱいありました。
母は和裁師で、縫い物をしていると嫌な事も忘れてしまう位、縫い物が大好きなんですね。
父の介護の間に、時間をみつけて作ったキルトを展示しようと、元々あったキルトを展示しようとしていた所、妹が提案をし、新しいスタイルのキルトを展示する事になりました。
そして、色々な人がその個展に力を貸してくださいました。
新聞社に母の個展の事を伝えてくださった方。
言葉の不自由な母に付き添ってインタビューをしてくださった方。
個展を見に来てくださったのに、健常者の方と母の会話の橋渡しをしてくださった方。
母の記事の載った新聞を手に持ちながら来てくださった方。
母と同じ障害を持っていらっしゃる方。
そして、母と同じく家族の介護をされている方。
色々な人が、母の個展に来てくださいました。
母は、個展に来てくださり、作品を見てくださる事でとても嬉しくニコニコとしておりました。
そして、見に来てくださった方が帰り際、母と握手して感想を述べていた時の事でした。
母は、お客様の伝えてくださった事に
「ありがとうございます」
と答え、ニコニコと笑顔で話を聴いていたんです。
そして、お客様が最後に
「これからもどうぞ頑張ってください!!」
と、母に伝えてくださったところ、母は笑顔で
「あなたも、頑張って!」
と、伝えました。
その時に、お客様の目から涙。
母自身も障害を持って、障害を持った夫の介護をし、その時間の合間に作ったキルト。
その方は、母がどれだけ大変で、しんどくて、辛い状況であるかというのを、ご自身の経験から知っていらっしゃったんですね。
普通だったら、笑顔で『あなたも、頑張って!』と伝えられない状況なはずなのに、母は笑顔でそう伝えてくれた。
それだけで、その方はこれからも頑張っていこうという気持ちになられ、笑顔でギャラリーを後にされました。
そんな母を見て。
好きを通し続けたら、周りの人の力にも、そして元気を与える事ができるんだな、と感じました。
そして、母の個展開催中は父はショートステイに行っておりました。
もちろん、母は個展の期間中も毎日必ず夕ご飯の時間は父の側に行き、食事の介助をしておりました。
私も、母の手伝いに戻っていた時に父に聴いてみたんですね。
「お母さんいなくて寂しい?」
と。
すると、父は笑顔で
「寂しいけど、大丈夫!お母さん頑張ってるから大丈夫!」
と伝えてくれました。
今回、母が開いた個展を通し、本当に色々な人の応援をいただいたり、力を寄せてくださったり、元気をいただいたリ・・・
どんなけ母は皆さんに愛されているのかを目で、耳で、肌で感じる事ができました。
そして、この個展で私自身も多くの久々の出会いをいっぱいさせていただきました。
本当に母には感謝の気持ちでいっぱいです。
・ ・・多くのお客様に
「次回は何時されるのですか?
というお問い合わせもいっぱいいただき、母は次回の個展も俄然やる気になっている模様です。
何時になるかはまだ未定ですが、また次回の個展でも色々なステキと出会う事が出来るんだろうな、とそう感じております。
まずは、母に『お疲れさま。そしてありがとう。』と伝えたいです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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