カウンセリングの効果 ~自分の体験から~

何年か前、我が家ではこんなやりとりが、よくありました。
私「それでね、~~~で、~~~、そしたら」(とひたすら話す)
夫「(面倒くさそうに)うん、うん、・・・でさ、結論は何?!結論から言ってくれる?」
私「え???・・・(むっとして)ちょっと○○について聞いてほしかっただけ、聞きたくないのなら、もういいよ!」
(心の中で「もう2度と夫には話さない!!」と決意)
いえいえ、仲が悪かった訳でもないんですよ。
当時は当時で「仲の良い・・・少なくとも仲悪くはない夫婦」とお互いに思っていました。
一緒に行動することも多かったし、よく話しているつもりだったので。
ですから、もう2度と夫には話すもんか!と決意しておきながら、何かあると、やっぱり聞いてもらいたくなり、懲りもせずに話して・・・またけんか、と同じことを繰り返していたわけです。
もうひとつ、よくあったパターンが
夫が車を運転中
(のろのろしている車や、少々危険な歩行者に対して、独り言のように)
夫「早くしろよ~!イライラ」「まったく、あぶないなあ~!(怒り)」
それをしばらく助手席で聞いていると、なぜか無性にイライラしてくる私。
「そんなに怒らないでよ!(相手にも相手の事情があるのよ!)」(と夫に怒る)
ふたりとも不機嫌・・・。
そうです。
感情は共鳴するんですね。
しかし、気がつけば、コミュニケーションの仕方が今ではずいぶん変わりました。
車の中での会話の方は、夫はたぶん同じくらい怒っているかとは思うのですが、私がそれにほとんど腹が立たなくなったのです。
たとえば危なっかしい歩行者がいたとして、それに夫がイライラするとします。
私は私で「ほんと、あぶないね~」と自然に共感できたり、怒っている夫を見て、笑えたり・・・。
「怒っている夫=それで良い」と思えるようになりました。
そして最初の、聞いてほしい時の会話の方ですが、夫は以前に比べてよく話を聞いてくれるようになりました。
なぜそうなれたのか??
私が思うには、カウンセリングの効果です。
自分が話すことを、否定されずに、共感して聞いてもらう経験を何度も体験したからです。
(私が、いちクライアントとしてカウンセラーに様々な話を聞いてもらったということです。

「わかってもらえた!」という経験をすると、
私の場合じんわりと心が暖かくなって心の幅が広がる気がします。
「許せる」範囲が広がる感覚です。
人間は、自分がしてもらったことは、人にもしやすい、のだと思います。
だから、自然と相手にとって楽な対応ができるようになれたのですね。
パートナーシップの法則といって、一方が楽になると、もう片方も楽になる。
自分を変えることで相手も変わる。というのがありますが、そのひとつの例だと思います。
それでも、私自身に余裕がない時、どこか疲れている時は、ついつい以前のような「そんなこと言うなモード」に私もなってしまいます。
そういう時は「あ、あたし疲れているんだ。余裕がないんだな」と気が付き、それを認めるようにします。
自分を実験台にして、フムフムこういう時はこういう感情なんだな・・・と思うと、すごく納得がいきます。
理解できると、それだけでネガティブな感情が消えて行くことも多いです。
たぶん自分で自分を分かってあげられると楽なのかなと思います。
カウンセラーを目指して、養成コースの受講生になると、まずはじめに「自分を癒す」ということをしていきます。
私自身もカウンセリングを何度も受けて、自分の気持ち、抱えている問題と向き合う経験をしました。
その効果が、意識しなくても毎日の生活に反映されているのに気づくと、何だか嬉しくなります。
やっぱり、人とは仲良くしていきたいし、楽しく毎日を過ごしたいですからね。
日常的な事なので意外と気が付きにくいのですが、これからもこういう小さな1歩を大事にしていきたいと思います。
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